空き地で、身元不明の若い女性の刺殺体が発見された。マリコ(沢口靖子)は女性から、何かの匂いを感じた。マリコらの検視の結果、被害者の髪に白い糸が付着しているのが見つかり、手のひらからはシナモンなどのスパイスに含まれる匂いの成分が検出された。
やがて、被害者が魚住笙子(遠野あすか)という東京からの旅行者であることが判明。料理のクスクスを食べていたことが分かり、レストランを探し出した。
事件の日、香木店主・寺尾隆文(瑞木健太郎)とインド料理を食べ、行動を共にしていたことがわかる。
寺尾によると、笙子は人探しのために何度も京都を訪れており、寺尾は彼女の熱意に打たれて手伝っていたという。笙子が探していたのは、昨年8月5日、京都市内のある橋の近くで出会った人物。その人からは“お香”のような甘い匂いがしたといい、笙子は匂いだけを手がかりに、その人物を見つけ出そうとしていたらしい。料理に使う、クローブが一番近いと言っていた。
土門(内藤剛志)とマリコは香りだけを手がかりに人探しをすることを不思議に思う。
笙子のスラックスに付着していたシミが草木染のサフランの木灰を使った染色液と分かり、笙子はひとりで草木染の工房を訪ねていたことが判明、マリコ、土門(内藤剛志)、権藤(高橋光臣)らは周辺の草木染の工房を当たった。
染織家・永田昭典(升毅)の仕事場を訪ねると、マリコはあの香りと同じ匂いがした。サフラン染め、丁子染めをしているのは永田工房のみだが、当日は休みだったという。
以前、不良グループ「アスタリスク」の全員が同じイレズミをしていた。永田の息子の佳和(三浦力)の首にも同じイレズミがあった。リーダーの死で、グループは解散した。今、佳和は真面目に工房を継いで、父親と別の色を出すと必死に研究をしていた。
リーダーの望月が頭部の傷が死因で、川から死体で見つかり、死亡したのは8月5日。笙子が探している男性と出会ったのも8月5日だった。
昨年8月5日、笙子は目が見えなくて、適合するドナーを待っていた。道に迷っていたら、若い男の口論が聞こえて、崖から落ちて気を失ったが、病院まで背負われている時に、嗅いだ匂いを覚えていて、助けてもらった人を探していた。その後、ドナーが見つかり、目が見えるようになって美大に進み、お世話になった医者の似顔絵も描いていて、お礼に似顔絵を描こうと思っていた。
永田は息子が工房を継いで、不良グループを抜けるため、条件だと毎月10万円を望月に支払っていた。お金を望月に渡しにいくと、川原で望月と息子が、「グループに戻るつもりはない」と口論をして、佳和が望月を突き倒した所で、望月は木に頭を打って血を流した。
佳和は逃げたが、永田は息子の犯行を隠蔽するために、川に流した。帰ろうとすると、女性が倒れているのを発見し、病院まで連れて行った。
笙子が口論しているのを聞いて足を滑らせ、助けてくれた永田を探したと聞き、望月と同じように金を要求に来たと勘違いをして、笙子を殺した。更正して仕事に生きがいを見つけた息子のためだった。
笙子は目が見えなかったので、声を聞いただけ。永田を探したのは助けてくれたお礼のためだった。
何ヶ月も香りを頼りに、やっと探し出した恩人に、殺害されてしまうなんて皮肉な話だ。やっと目も見えるようになって、美大で絵の勉強もしてこれからだったのに、探さないほうが良かったね。
お父さんがちゃんと笙子を見て、話を聞かないのがいけないのだけど、人を危めてしまった息子の罪を隠し、再び息子のことで強請られると思ってしまった永田は、息子のことで盲目になっていたんだな。
佳和がお父さんのように望月を病院に連れて行っていたら、父親は犯罪者にならなくて済んだのに、親子で殺人者になって、永田工房は誰もいなくなってしまう。
京都のレストランやお寺で線香、お香屋さんに染織家、香りを探して京都巡り、警察犬が遺体に掛けられていた布を探し出したのは、犬小屋の中で発見とか、面白くていいですね。
力くんと升さんの黄色い作務衣のペアとか、同じように立て付けの悪い扉を蹴っているとか、反発しているけど仲のいい親子。
乾(泉政行)くんが彼女とインド料理店を食べ歩いて、クスクスのある店を知り尽くしているとはね。
佳和が素直に自供して、父親に庇ってもらっていたのを知って驚くところは、土門さんの説明になって、映像が無くて残念。端折られた!
視聴率13.5%。
