伊豆で逮捕された鈴原奈緒(松雪泰子)は、事情聴取で継美(怜南・芦田愛奈)を誘拐した事を認め、逮捕された。
葉菜(田中裕子)は、全て自分が指示した事だと警察に訴えるが、菜緒を助ける事は出来なかった。
一方、継美は室蘭の児童養護施設「道南白鳥園」に送られた。
鈴原家には連日マスコミが押しかけ、籐子(高畑淳子)は社長を辞任し、果歩(倉科カナ)は就職内定が取り消されるが、それでも家族として奈緒を支えていく決意をする。
やがて奈緒は起訴され、裁判が始まろうとしていた。
駿輔(山本耕史)は奈緒に面会に行くが、奈緒の頭にあるのは継美の心配だけだった。もう一度継美と会える方法は無いかとたずねると、駿輔は無罪になれば会えるだろうが、もうあきらめたらどうかと言う。鈴原家の現状を教えて、気持ちを切り替えて家族に償うことを考えた方がいいと言う。
駿輔は、奈緒のこの強い母性そのものが奈緒の罪なのだと皮肉に思うのだった。
葉菜の理髪店を訪ねた駿輔は、奈緒の裁判がもうじき始まることを教え、30年前に家を火付けして、火事で夫を亡くした葉菜は前科があるので、裁判に影響するかもしれないから、何もしないほうがいいと言った。葉菜は、奈緒は母親になろうとしただけだと言うが、母親に成ろうとすることが、虐待保護から逸脱した行動で、それが罪なのだと駿輔は教えた。
そんな中、怜南を虐待していたことで、浦上真人(綾野剛)だけでなく、母親の仁美(尾野真千子)が逮捕された。仁美は怜南の青いマフラーを握り締め、「私を死刑にしてください」と言いながら泣いた。
そして、いよいよ奈緒に裁判の判決が下される。懲役一年、執行猶予3年と判決は下った。
駿輔は葉菜に電話で判決を教え、喜ぶ葉菜と医師の柚川(市川実和子)だったが、葉菜は倒れて入院をした。
藤子が病院に葉菜を訪ねてきた。出てきても奈緒に入院を内緒にして欲しいと葉菜が言うと、藤子は葉菜の病気が治らないことを悟った。
藤子「だめよ。絶対だめ。娘に知らせずに行くなんて。」
駿輔は室蘭の養護施設に行き、怜南のビデオを撮ってきた。
奈緒が出所して、藤子に一生をかけて償うと言った。
鈴原家に駿輔が室蘭での怜南の暮らしを撮ったビデオを持ってきて、家族で視聴した。そこには元気に遊び、楽しそうな怜南の姿があった。
ビデオを見て涙ぐむ奈緒は、継美を忘れなきゃと、家族に言った。
藤子は奈緒に、葉菜が入院していることを教えた。葉菜のそばにいて、看取ってあげなさいと。
奈緒は葉菜の病院へ行き看病をして、もういいという葉菜にずっとお母さんでいてくれたのは知っているから、娘でいさせて欲しいという。
葉菜と奈緒は抱き合い、奈緒も葉菜も「ずっとこうしたかった」と泣いた。
夜、怜南から奈緒に電話をしてきた。皆が寝静まってから、内緒で電話をしているという。
楽しそうに園での生活を話す怜南は、いつ迎えに来てくれるの?という。毎日荷造りをして、何回も電話をして、奈緒が来るのを待っていたのだ。
泣きながら継美は、
「お母さん、待っているのにどうして来てくれないの?
お母さん、会いたいよ。
お母さん、もう一回誘拐して。」と言った。
奈緒が逮捕され、怜南は養護施設へ、真人と仁美は逮捕。
刑は執行され奈緒が出所して、駿輔は養護施設での玲南の姿をビデオに撮り、奈緒はそれを見て安心して、怜南を忘れようとする。
ここで終われば、ハッピーエンドだったけど、奈緒だけでなく怜南も奈緒のことを決して忘れず、会いたいと、もう一度誘拐して頼むので、まだ終わっていないようです。
奈緒の刑が決まって、藤子が会いたかったのは葉菜。ずっと菜緒を捨てた葉菜に母親の資格が無いと、キリキリ怒っていたのに、一度は離縁を考えて捨てようとした時に、奈緒たちを家に住ませて、力になってくれたのは葉菜。
奈緒を心配して力になりたいと思うのは同じだから、同志になったんだね。母親2人が仲良くなって良かった。
駿輔は、奈緒に面会に行ったり、葉菜に連絡をマメにして動かないほうがイイと助言したり、裁判の行方を予想して藤子に話したり、室蘭まで行って怜南のビデオを撮ってきたり、仕事はしてないようによく動いて、奈緒の更正を促していたんだな。記事を書いているようにも思えないので、罪は犯しても奈緒はヒーローで、その応援団かな。児童虐待に詳しい人の、客観的で冷静な判断が家族にはうれしいですね。彼のおかげで、奈緒や家族同様、視聴者にも奈緒の罪が分かりやすくなる説明係ですね。
最後の電話のシーン、笑いながら話をしてからの、泣きながら長セリフを言う、愛菜ちゃんの演技が凄かったですね。
さすが、天才子役。泣けるで~。
怜南は母親に接したように、大人に心配させないようにいつも笑顔で、嘘をつくのが得意だった。果歩の言ったように無理して楽しく振舞っていただけで、毎日月を見て、心で泣いていたんですね。
奈緒も刑務所で檻の中、継美の幻を見たり、月を見て泣いていました。
奈緒の罪は母性で、継美が母を慕う心。2人が思いあっているから、怖いものが無くなり、法を犯しても会いたいと願うのが罪なのか?法律って何?と思ってしました。
違法でなく怜南を養女に出来る方法は無いのかな。
「Mother」が映画のような映像なのは、セリフの無い日常のシーンや、回想が言葉でなく映像として、きちんと描かれているからなんですね。
刑務所で現れた怜南や、電話中にガラス窓に映る怜南が、幽霊みたいでドキッとして怖かった。生霊みたいだった。
奈緒も泣いてばかりでしたが、打ちひしがれた薄幸な美人女性の役は松雪さんにぴったりでした。気難しい暗い笑顔の少ない母親は、とても白鳥麗子とは思えません。
次週は最終回。もう一度誘拐してという継美の言葉に、奈緒はどうするのか。
入院中の葉菜の容態は?
ラストが気になりますね。
視聴率が14.8%で、初回が11.8%だから、虐待シーンが無くなり、暗い話でも嫌悪感の無い、美しい映像やベテラン俳優さんたちの演技、愛菜ちゃんの演技がかわいいから、サッカーの影響も無く高いんだと思います。
