第82回アカデミー賞授賞式が3月7日(現地時間、日本時間:8日)に行われ、『ハート・ロッカー』が作品賞と監督賞を含む6冠を受賞した。
続いて『アバター』が撮影賞、美術賞、視覚効果賞など技術的な賞で3冠、『プレシャス』が助演女優賞、脚色賞と2冠を制した。受賞作、俳優は以下のとおり。
作品賞
『ハート・ロッカー』
監督賞
キャスリン・ビグロー監督『ハート・ロッカー』
主演男優賞
ジェフ・ブリッジス『クレイジー・ハート』(原題)
主演女優賞
サンドラ・ブロック『しあわせの隠れ場所』
助演男優賞
クリストフ・ヴァルツ『イングロリアス・バスターズ』
助演女優賞
モニーク『プレシャス』
長編アニメ賞
『カールじいさんの空飛ぶ家』
美術賞
『アバター』
衣装デザイン賞
『ヴィクトリア女王 世紀の愛』
ドキュメンタリー長編賞
『ザ・コーヴ』
ドキュメンタリー短編賞
『ミュージック・バイ・プルーデンス』(原題)
外国語映画賞
『瞳の奥の秘密』 アルゼンチン
メイクアップ賞
『スター・トレック』
作曲賞
『カールじいさんと空飛ぶ家』
歌曲賞
The Weary Kind (Theme from Crazy Heart)『クレイジー・ハート』(原題)
音響編集賞
『ハート・ロッカー』
短編アニメ賞
『ロゴラマ』(原題)
短編実写賞
『ザ・ニュー・テナンツ』(原題)
音響賞
『ハート・ロッカー』
視覚効果賞
『アバター』
脚色賞
『プレシャス』
脚本賞
『ハート・ロッカー』
編集賞
『ハート・ロッカー』
アカデミー会員が選ぶ作品は、一般の観客の視点では無い作品の土台や基本を重視して、低予算でも優れた作品を選出したということで、「アバター」のような巨額の制作費をかけた娯楽作品が選ばれないのは毎度のことだけど、なぜこの作品がアカデミー賞を取ったのかを考えながら見るのもいいと思います。
「ハート・ロッカー」は、モデルだという人物が無断で映画化したと訴えた、話題の映画でしたね。
「無断で映画化」提訴
「ハート・ロッカー」は2003年に開戦したイラク戦争での対テロ戦が主題で、爆発物処理班の隊員たちの心境を描いた。
映画は駐留米軍の従軍記者だったマーク・ボール氏の原作に基づいている。
訴えを起こした米陸軍のジェフリー・サーバー曹長は、ボール氏は自分がイラクで所属していた部隊の従軍記者だったと指摘し、「ハート・ロッカー」の主人公ウィル・ジェイムズのモデルは自分だと主張。映画のクレジットへの明記や、映画で出た利益の分配を求めた。
ロイター通信などによると、訴えを起こしたのは、テネシー州のジェフリー・サーバーさん(38)。サーバーさんは、自分のイラクでの体験が、無断で映画化されたと主張。ジェレミー・レナー(39)演じる主人公のウィリアム・ジェームズ二等軍曹のモデルは自分で、ウィリアムのあだな「ブラスター・ワン」はサーバーさんを指すコールサイン、さらに「ハート・ロッカー」(兵隊用語で「棺桶」の意味)という言葉も自分が考えたものだとしている。
配給会社のサミット・エンターテインメントはこの作品について「戦場での勇敢な男女の行動を描いたフィクション」だと説明、サーバー氏の主張に対して直接反論はせず、「早期の解決を望む」とコメントした。
