「白と黒」63話・64話のあらすじ
研究室で礼子が仕事をしていると、新しい研究員を紹介してもらえないか相談をしに信濃大に行ってくると言って出掛けた章吾。表を出た途端に険しい表情になる。
青の館で聖人が礼子の肖像画をナイフで破ろうとしたとき、章吾が入ってきた。そして、礼子が姿を消した、居場所を知らないかと聞き、母屋に「わたしを探さないでください」と書き置きがあったと嘘をつく。聖人は山の絵を指して、ここにいるかもしれないから行ってみろと言うが、章吾は、自分が行くと礼子は意地になるからお前が行って見て来てくれと言い、椅子に置かれた聖人の上着からそっとケータイを抜き出して自分のポケットに入れた。聖人が出て行くと、聖人の携帯をへし折った。
礼子は桐生家の居間で離婚届を書いている。
研究所の事務室で一葉がぼんやり携帯を見ている。礼子が話しかけると、携帯も家の電話も繋がらない、聖人がいなくなったみたい、家に戻ってみると言って出て行った。そこへ中村が姿を見せる。
中村は、A115の開発中止を知って、すぐにでも先生の元に駆けつけたかったが、勇気がなかったと涙ながらに訴える。小林も珠江もいなくなり、先生はどんなに中村を待っていたか、もう姿を消さないでほしいと礼子は話す。中村が自分の仕事は実験用の植物採集だと言って、道具置き場へ行くと、章吾の長靴やシャベル、登山ナイフがなくなっていた。礼子は不安になり、青の館へ向かう。
青の館にいる礼子と一葉。礼子は、章吾とも連絡がつかないと話す礼子はもしかしたら章吾は聖人を殺すつもりかもしれないと推測すると、一葉は、聖人は章吾に殺されても仕方ないと言い、けたたましく笑う。礼子は一葉をひっぱたき出て行った。一葉が追い、一緒に車で絵の場所の森へ向かう。
一葉が章吾の車を見つける。礼子は転がるように飛び降りて一方へ駆けていく。
森で聖人が礼子を懸命に探し回っている。背後で物音がしたのではっと振り向くと、蒼白な顔でナイフを握っている章吾が聖人を睨みつけていた。
騙したのかと言う聖人にお前の得意技だと答える章吾。そして、礼子が離婚を申し立ててきたが応じるつもりはない、お前を埋める穴はもう掘ってあると言ってナイフを突き出した。聖人は走って逃げ出し、それを章吾が追っていく。聖人が足を取られて転ぶと、追いついた章吾が仁王立ちになった。
そこへ礼子がやってくる。一葉も追いつく。
「やれよ」と言い突っ立つ聖人に、章吾は「憎いんだ、俺はこいつが憎くて身体が壊れそうなんだ」と獣のような声を張り上げてナイフを振りかざした。
とっさに礼子は突進して章吾を突き飛ばすと、章吾の手からこぼれ落ちたナイフを拾って
「わたしがやる、あなたを殺せるのはわたしだけ、わたしならあなたの罪を一緒に背負えるから」
と聖人を刺した。
「愛してる。愛してる。愛してる」と何度もつぶやく礼子。聖人は自ら腹からナイフを抜き取ると、礼子を抱きしめて激しくキスをした。
血まみれの礼子の手を握りしめ倒れている聖人。
「礼子、聖人を助けるんだ」と章吾は声をかけ、聖人の身体を抱きかかえる礼子から聖人を引き剥がし、手早く聖人の止血を試みた。
病院で医師が、最善の努力はしたが危険な状態、今夜が山場だと章吾らに説明する。
礼子は聖人を刺したことをなかったことにしたくないので、自分が警察に行くと章吾に話す。刑事たちの姿が見えると、礼子は章吾に小さく頭を下げて、自ら刑事たちに向かって歩いて行った。
桐生家の居間で章吾と一葉。
章吾は礼子が聖人を刺したのは愛の証だったのかもしれないと言うと、一葉は
「3年前あの事故のとき、私は礼子が死ぬかもしれないとわかっていて、あの場所から逃げたの。そんな自分が怖くなって、罪を否定したの。私には礼子に殺意なんか無かったって。けど、そうすることで章吾さんを愛しているという気持ちまで無かったことにしてしまったの。礼子が聖人を刺した時にそのことに気づいたの。私はあの時、罪を逃れるために愛からも逃げたんだって。私もどこかに二人を見届けたい気持ちがあったのかもしれない。二人が愛を投げ出さないことを。私はこれからどう生きていけばいいかわからない。でも、こんどこそ一人でも生きられる道を探すわ。」
一葉のベットの中にあったという婦人画、聖人が奪ったお金を変えたというダイヤを和臣に渡してほしいと章吾に渡す。
章吾は書斎にあるフェアリー・ホワイトの鉢の側に置かれた離婚届を見つける。礼子を自由にしてやりたいと別れることに。そして、座間見へ行き、ひとり小さな小屋から研究を始めることを決める。
病室で聖人が目を覚ますと、聖人の手を握りしめている父の和臣がいた。わたしより先に死んだら許さんと涙を浮かべながら話す和臣。聖人の目にも涙が溢れていた。
数ヶ月後の冬、売家の札が付けられた青の館に和臣が入っていく。レプリカの婦人画を眺めていると、「やっとここへいらしたわね」という声とともに彩乃が現れた。しばらく会話を楽しむ2人。わたしを忘れて路子と結婚しなさいと言う彩乃に、和臣はそうだな・・・と答える。やがて微笑む彩乃が消えた。
夏の終わり。礼子から和臣に手紙が届いた。出所後は東京に戻ってこれからの人生を考えると書いてあった。
出所の日、礼子が桐生家を訪れた。章吾が礼子に話しがあると言って桐生家に呼び、この日のためにわざわざ座間味から帰ってきたのだ。
桐生家では、結婚した和臣と路子が出迎えた。
章吾は、退院前に聖人が言っていたことを礼子に伝えた。
「俺は今まで人の善意を信じなかった。たぶん、人間の裏側を見ようとしすぎたんだろ。ほんとは裏も表もない。善も悪もまざってひとつだ。それがようやくわかってきた」。
礼子は章吾に促されて2階へ上がると、礼子の肖像画が壁に掛けられていた。
絵の場所の森へやってきた礼子。ここで起きたことに思いを巡らせながら森を眺め続ける。やがて帰ろうとしたときに、誰かが礼子の名前を呼んだ。振り向くと聖人だった。
礼子「どうしてここにいるの?」
聖人「今日は出所の日だろ。だからここで逢えると思って。」
礼子「絶対に私がここに来るって思ったの?」
聖人「ああ。」
笑っている聖人に向かって、泣き笑いで駆け出す礼子。礼子をしっかりと抱きとめる聖人。2人は熱い抱擁を交わす。
「白と黒」の感想をブログに書くのは辞めようと思ったけど、今週はライダー祭りなので、いちおう少し書いておきます。
最終回まで一週間は怒涛の展開、自分の感情を偽り、猜疑心に縛られながら、真実から目をそむけていた礼子が、とうとう聖人を刺すまで愛しているなんて思いもしませんでした。
章吾が何もかもが原因の聖人を憎んで殺そうと思うのも分るし、一葉が愛の無い夫婦のような生活を棄てて別れようとする聖人を憎むのもとってもよく分かるけど、暴力も争いも無縁の冷静な礼子が聖人を刺すなんて、殺すのは自分だと思い込むなんて、ショックだった。
色々と犯罪も多くて、黒いと思った人物も白いと信じた人物もどちらの人物も両方持ち合わせていて、表に出すのがどちらかというだけでした。
フジの昼ドラにしては、激しく罵り合ったり、はっきりとしたドロドロの復讐もエロ要素もほとんどなくて、父と子、兄弟の確執が主流で、口では言うものの、愛情があるんだか、狂言だかあいまいだったけど、やっと、父の本心が聞けて、兄とも和解が出来て、聖人が助かって、生きていて本当に良かった。
最後に二人があの魔界の入り口の森で抱き合って、いい最終回でした。
色々フラストレーションもあるドラマで、誘拐犯が捕まらないのも、お金を騙し取られて、研究も失敗で借金苦も、金融ブローカーとの関係も、聖人が贋作の絵描きということも気になりますが、二人の始まりはこれからということですね。
聖人の佐藤君も、思ったほど悪いやつじゃなかった。父親を殺そうとして、生きていたからさらに苦しめるため、お金を奪う計画を立てたり、かなりの知能犯でしたが、母親のためでそこまで追い込まれるのも父親の愛情が足りなかったからだと思います。
贋作画家のわりにはワイルドで、静かな演技が哀愁があって、できのいい兄と比較されて父親に疎まれて、何度もどやされているのもかわいそうだった。
淋しそうな横顔がかわいかったし、ときどき笑っているのも痛々しい感じで、贔屓目だけど、きらいになれなかったよ。本物の愛を知って幸せになって欲しいな。
次の「愛のロメラ」も渋江君が出るらしいのですが、少年の悟が大人になった時の様で、まだ登場していません。
今日のロメラは、最悪だ。
主人公の七瀬珠希役の増山加弥乃さんは、以前天野浩成さんが父親役をやった、「チョコミミ」のミミちゃんですね。
その珠希が弟の亮太の着替えを取りに自分の部屋に行くと、先生の内縁の看護婦恵の弟の仁が寝ていて、珠希ちゃんが仕度をしていると、背後から襲ってきたぞ。ロリコンめ!
来週にならないと続きはわからないけど、立場の弱い女の子にひどいことするなんて最低だ!
きっと弟のために泣き寝入りだ!逃げようにも弟が白血病で、熱も高くて置いて一人で逃げるなんて出来ないんだぞ。
「残酷な神が支配する」を思い出して、ぞっとしてしまった。続きが気になるから見ると思うけど、底抜けに明るいミミを見ていただけに、苦しむ姿を見たくないな。
明日は「仮面ライダー電王ファイナル」の公開日!みんな舞台挨拶頑張ってね。
私は仕事だから、「ROOKIESスペシャル」と「めちゃイケッ!秋スペシャル」と「ガリレオ」特別編を見て気分を治そう。どれを録画するか悩むな。
