休日に見た映画の感想です。
「アオグラ」青森グラフィティーの略らしい。
精悍な朝陽君、おちゃめな橋爪君、母親思いのやさしい荒川君、番長の大口君、子分の雪嶋君、盛り上げる関根っち、一九分けの熱血漢の徳山君が見たかったし、見るのは3回目だけど確認したいこともあったから。
やっぱり、昔の時代的な青春映画は熱くて心地よくて爽やかだ。
携帯もなくていろいろ不便な分、友達の距離が密着していてけんかばかりしている男の子たちが卒業とともにそれぞれの道に悩みつつも旅立っていく最後の一日、主人公は就職が決まっても、おじさんに相撲に誘われても、どちらも自分のやりたいことじゃない。
肩を壊して野球ができない挫折から立ち直れず、なにをすればいいかわからない、とりあえず東京に行けば何かが見つかるかもしれない。
そんな希望に満ちた終わり方だ。もちろんこれからがもっと悩むことも多いだろうが、「青年は荒野を目指す」歌もぴったりで印象的だな。
話も役者もいいからセリフのひとつひとつがキャラクターに合っていておもしろいし、青森弁もよかった。
徳山さんは髪型も服装もダサいって言っていたけど、昔にはやったVANとかアイビー風で小比類巻君は実はおしゃれさんだったんじゃないかな。野球のユニフォームも似合っていて、18歳に見えましたよ。
関根さんは寡黙だって言っていたけど、アオグラでも座談会でもムードメーカーでハゲハゲ言われて、坂本君に次ぐ、いじられ役だったね。大口君にいつも頭をたたかれて役とはいえ、かわいそうだったな。
ふれあいセンターの8人部屋で仲良くなったのか、チームワークがよかったのが見てわかる。近くに何も無い田舎の生活が仕事のない時にさらに仲を深めたに違いない。
関根さんは座談会では以外に皆にインタビューしていて話を回していたのが意外だったな。講師もしているから、テンション高くてそういう司会とかも向いているのかもしれない。
「サクゴエ」
(監督/本田隆一 脚本/弓削智久)
「Gone With The Festival」Best Foreign Language Award(最優秀外国語映画賞)受賞作品
弓削さんの初めての脚本作品だから絶対に見たかったけど、ちょっと怖かったんだ。
公式サイトで予告を見た時、自殺志願者と謎の自由人が富士山を目指しそして…。
借金苦、やくざ、逃亡者ときたら欝な話に間違いないもの。
でも、やっぱり見てよかった。誰でも巻き込まれそうな非日常。人には言えない悩みは逃げてばかりではダメだ!期が熟す時、必ず立ち向かわなければならない。たとえそれが人を傷つけることであっても。
萩野君のやくざが切れていてさらに怖かったし、友情も恋愛も生活さえなくした男が全てを取り戻す、大人のたいまん勝負が見所でしたね。
ごくせんでたいまんを見たばかりだから、比較しちゃうなあ。あの子達もみるといいのに。
こまかい所では?の所もあったけど、本田監督がうまくまとめてくれていて、心にズシッと残る映画になっていた。
富士山を見るたびに「サクゴエ」を思い出すことになりそうです。
弓削さんは自分のやりたい役を自分で脚本として書けて、さらに映画化できる人脈や協力者がたくさんいて、とてもうらやましい。きっといつかは監督もやるのでしょうね。
第2作、第3作と作り続けて、北野監督のようになってください。