初体験!答志島 和具浦の神祭(3) | 三重の田舎日和

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南北に長い三重県には、農山漁村の全てが残っています。そんな三重の田舎の魅力を三重県在住の公務員K&Aがお届けします。

前回に続いて和具の神祭の紹介、最終回。


答志島の神祭は、勇壮なお的神事が有名ですが、それは答志島の答志地区の神祭。

これまでも何回か紹介をさせてもらっています。

http://ameblo.jp/mienoinaka/entry-11164179542.html

http://ameblo.jp/mienoinaka/entry-11998547016.html


実は、答志島にはもう一つ、和具地区の神祭があります。

なかなか行く機会がなかったのですが、今回、初めて和具の神祭に行くことができました。


さて、お的神事が終わって、祭り会場は一段落したのですが。




神社前の一角では、何やら作業が行われています。

仕出しの箱のようなものに、ナマコや煮魚など順に詰めていました。


しばらくすると、さきほどお的神事に参加していた皆さんが、羽織袴姿で集まってきました。

皆さんには、お酒や肴が振る舞われています。


そして、それ以外の女性の方々も集まりはじめました。

まだ、祭りはつづくようです?





先の役の家(宿)から、行列が出てきました。

「潮振り」というらしく、その名の通り桶の海水を撒きながらの行進です。


小学校低学年までの子どもが、先頭の役をやるようです。

でも、年々子どもが少なくなってきていて、できる年頃の子どもがいないのだとか。


ちなみに子どもの前にある赤いものは。。。





大根で作られた男性器でした。

う~ん、田舎の祭りは、こういうの多いですね。

ま、お的神事も、いろいろな意味もあるのでしょうし。


皆さんにとっては、この潮振りが楽しみなようですね。

ホントは、他に顔を赤や青に塗った奴もいるのだそうですが、今年はやる人がいなくて中止になってます。




会場に入った潮振りは、並んだ男衆にも潮を振りかけます。

ひとまず、ここで潮振りの役は終わって、席につきました。

ご苦労様でしたね。


その後、串に刺した配りもの。






しばらく酒や肴の振る舞いが続きます。

缶ビールなども置いてありますが、やかんのお酒も注いで回ります。


そういう役は、若い子や、今年の担当らしき人がやってるみたいです。





一段落したところで、扇子に書いた歌を皆さんで歌います。

どういう歌なんでしょうね。


なんというか、よい雰囲気が漂っています。





こんな感じで、皆さん神社の周りに座っています。

日差しはあるのですが、風がちょっと強かったかな。


まあ、でも晴れて良かったですね。


しばらくすると、おもむろに桶をもった人が浜辺へ。



ふたたび桶に大間の浜で海水を汲んできました。

なにか動きがあるのでしょうか?


女性は会場に入れないので、こんな感じで周囲で様子を見守っています。

手前に、お的の残骸が残っていますね。




会場では、先ほどの潮振りの子どもが、汲んできた海水を再び撒いて回っていました。

潮振りは、外で見ている人にも容赦なく潮を撒きに行きます。





カメラやビデオを構えている方は、ちょっと注意が必要です。

でも、この潮をあびると、きっと良いことがあるような気がします。


奴がいる場合は、奴も芸を披露して帰っていくみたいですね。

潮振りが去ると、祭りも終わりです。




漁協の組合長からのシメの挨拶、そして万歳三唱。

これで祭りは終わりです。


それを待って、外で待っていた女性方が、会場へ入ってきます。

旦那さんを迎えに来たり。

振る舞いの料理を持ちに来たり。



料理などは、各家ごとに(人数分?)もらえるようで、配っている場所に沢山の人が集まっていました。

料理をもらった方は、三々五々、家に帰っていきました。


これで、本当に祭りは終わりのようです。


答志地区の神祭とは、また雰囲気が違う祭りでした。

これはこれで良い感じですね。


機会があったら、また来てみたいと思います。



位置情報】

和具八幡神社

http://www.mapion.co.jp/m2/34.522190847027154,136.90160838844054,14