雨が切れ間なく降り続いた一日となってしまいました。

 こんな日は家で大人しく過ごすことと致しましょう。

 どこにも出掛ける必要がないことに少し淋しさも感じますが、先ずは無事にリタイアできたことと安全に暮らす家があることに感謝!

 それと健康であること…これは何より有り難いことであります。 

 先日、行き付けの八百屋で赤ジソを買い求め、塩もみを済ませて置いたので、今日は家仕事・梅仕事に専念することにしましょう。

 茎から葉を取り除くだけで指先は灰汁で茶色に染まってしまいます。

 赤ジソですからね、真っ赤に染まると思いきや、これが灰汁となると茶色なんですねぇ~

「洗って落ちるかなぁ」

葉っぱを塩で3回ほど揉んでいきますと、赤紫の汁とともに泡が立ってきて灰汁が出て参ります。
この汁に指先を漬けておくと、きれいな色に染まります。
藍染の職人さんたちの指先は真っ青に染まって、まるで勲章のような輝きを放っております。
葉っぱを搾ると手の平も赤く染まりますが、水で洗うとすぐに落ちてしまいます。
けれども、ほんのりとしたシソの香りは残っています。

  ぎゅっと搾った赤ジソを塩漬けにしてある梅と合わせます。

 もう梅酢が出てきているので、その酢に馴染むとパーッと赤く変化してきれい!

 黄色く熟した梅の実が、この赤ジソで芯まで赤く漬かります。

 ジプロックで漬けると簡単…カビも生えず仕上がります。

 梅雨明けでに三日干しにするのですが、肝心の梅雨入りがまだでして…今年はどうなるのかなぁ~

 気に掛かっていた梅仕事を終えてホッ!肩の荷が下りました。 

 お八つ代わりに揚げたのが、ちくわの磯辺揚げ。

 ちょこっと摘まむのに、この揚げ物は満足感を得られます。

 材料費が安いし、青のりと小麦粉と少々の油があれば出来ちゃう手軽さも良いところ。 

 揚げ立ても美味しいし、冷めても歯応えがあって、どちらもそれぞれに良さがあるかと思います。

 今、流行りの「海苔弁」には欠かせぬ一品で、どんな海苔弁にも必ず、このちくわの磯辺揚げが添えられています。

 多少お高い海苔弁には鯛のすり身で作ったちくわが使われていますが、磯辺揚げはこのちくわでなきゃぁ~旨味がないように思います。

 摘まんだ指をなめなめ、ビールを飲みましょう。

 あら!赤ジソで染まった人差し指…ちょっと色っぽいかも?

 昔…母親に言われたものでした。

「いいかぃ!人様に後ろ指を指されるような真似だけはするんじゃないよ!それからね、人に向かて指を指すんじゃないよ、わかったかぃ!」

 指されるような真似…してこなかったけど、どうかなぁ~?

 人を指さしたこと…あるある!遠足で言った上野のお山。

 西郷さんの銅像と、旅行で行った仙台の伊達政宗公の銅像…指さしながら記念写真を撮ったこと、ありました。

 

『遠足の子の指先に湖がある』

(えんそくのこのゆびさきにみずうみがある)

吉田かよ子