街路樹に絡みついているカナリーキヅタ…日本ではオカメヅタと呼ばれています。

 通常の葉っぱに混じって斑入り(ふいり)もチラホラ見られます。

 その中に真っ白い葉っぱが1枚ありまして、これはアルビノであるのかなぁ~と思いました。

 動物ではライオン、ヤマアラシ、リスやキリン、海の中では白いイルカも見つかったり、身近なところではカラスにもアルビノが見られると聞きました。

白いカラスはくちばしまで白く、あの悪名高きカラスも白く生まれると、なぜか神々しい美しさだそうです。

 白いヘビを見ると福が来ると言われておりますが、わたくしは哺乳類動物、鳥類、爬虫類とどれも直接、目にしたことはありません。

 白い葉っぱが1枚…アクセントとなって、とてもきれい…わたくし白い肌も白い歯も憧れであります。

 昔から東京っ子は男女問わず地黒(じぐろ)であると言われております。

 東京・下町の深川辺りは江戸時代には海だったものですから、井戸をいくら掘ったとて上がってくる水は潮辛い水で、とても飲めたものではございません。

 そんな潮水で顔や体を洗った拭いたりしていて、陽に当たっていれば黒くなっても不思議ではありません。

 水が澄んで美味しいところでは、美人が多いと聞いています。

 東京美人ってあまり聞いたことがありませんから、やっぱり美しさのひとつはには色白が入っているのでしょう。

 わたくし、それでも嫁にいけたんですから、世の中は上手く出来ているもんです。

 

 さて…今日は東京も30度を超える暑さとなりました。

 フラフラと外を出歩いたりしたら熱中症になってしまいますから、最短距離での買物と図書館に行ってきました。

 行き付けの八百屋のおぃちゃんに勧められた赤ジソを買い求めて参りました。

「梅はもう漬けたって?今年は白く仕上げるのかぃ?」

 赤ジソを入れないで干すと「白干し(しらぼし)」といった色の付かない梅干しになります。

「うぅん!今年は赤ジソを入れて漬けてみようかなって思ってんの」

「ちょうどいいわ…愛知の良いシソが入ってるよ。赤ジソも今月いっぱいで仕入れはやめるからサ、今のうちに買って塩漬けにした方がいいな。やり方はおっかさんに教わっただろ?」

「もうね、おっかさんの死んだ歳を越えてるわ!」

 家事や料理のあれこれをきちんと習ったことはありませんが、見様見真似(みようみまね)で覚えているものでございます。

 確かに赤ジソは気が付いたら品切れってこともありました。

 ここはおぃちゃんの言うことを聞いて、早めに準備をしておきましょう。

「ひと束でいいのかぃ?今年も猛暑になるてぇからシソジュース、作っておいた方が良いよ」

 と・言うわけでふた束、買わされてしまいました。

 まぁ~赤ジソにはビタミンにミネラル、アントシアニンと言った暑さ対策に効く成分が多く含まれていますからね、良しと致しましょう。

  もうね、暑いから家仕事に励むとしますか!

 我が家の大きな鍋を並べまして、赤ジソを煮出しました

 けっこう灰汁が出てくるので、丁寧に取り除き甘味をいれて出来上がり…レモン汁やお酢など酸味を足すと、もっときれいな紫色に変わります。

 爽やかなシソの香りが致します。

 この夏は、このシソジュースで乗り切れるかな? 

 本日は赤と白…紅白の佳き日となりました。

 

『紫蘇しぼりしぼりて母の恋しかり』

(しそしぼりしぼりてははのこいしかり)

橋本多佳子