梅雨入りの前の予行練習のような空模様…どんよりジメジメ。
今日は千代田区・内幸町に用がありまして、何んとしても出掛けなければならず気が重い…
いつ雨が降って来てもおかしくない空であります。
温かなお味噌汁でしたら食欲も湧くのでしょうが、出汁を取ってから作る気力もなく…味の素の本だしの買い置きもあるにはあるのですが、朝に飲む一杯はきちんと出汁を飲みたいと思うものの、チト面倒。
今朝はお味噌汁パスと致しましょう。
作り置きのピクルスと大判のビアソーセージで簡単に済ませ、サッサと用事を済ませに出掛けることにしました。
内幸町を背にしている日比谷公園を突っ切って行くと、まぁ~なんともきれいな花が植えられていること!
芝生もきちんと手入れがなされ、気持ちの良い大型公園であります。
都立公園ですからね、運営費は潤沢であるのでしょう。
住所は千代田区日比谷公園1-6だそうで、コンビニも顔負けの24時間営業であります。
せっかくの日曜だと言うのに、この天気では人影もまばらでございました。
イベントも行われていないようで、公園内は静か。
本当ならば花を愛でながらゆっくりと散策したいところですが、雨が降って来たらそれこそ雨宿りする場所も限られております。
残念ですが横目で花を観ながら足早に通り抜け、東京メトロ・日比谷線・日比谷駅へと急ぎましょう。
昼前には家に戻ることができて雨に降られることもありませんでラッキーでした。
ひとつ気掛かりな用事が済んでホッ!
丁寧に淹れたコーヒーの美味しいこと!
午後は本を読んで雨をやり過ごしましょう。
初読み作家さん・大倉崇裕(おおくらたかひろ)著『犬は知っている』…ゴールデンリトリバーが表紙絵に描かれている1冊と思っていたら、裏表紙にも笑顔のワンちゃんが描かれていました。
表表紙の犬の首輪を見ると、あの警察の旭日章(きょくじつしょう)をぶら下げております。
「警察犬の話かな?」と読み始めて見ると、舞台は病院…えっ?患者を癒すセラピードッグ?
入院している患者さんの苦痛や恐怖、不安といった精神面をケアする犬の物語なんだぁ~と思ったのですが、それにしては旭日章は大げさだし持ち場が違うなぁと思いました。
よくよく1話を読み進めますと…犬の名前は「ピーボ」7歳の雄で、入院中の子どもたちの人気者ではありますが、本当の仕事は「ファシリティ」と言う役目を担っています。
ファシリティって何?動物介在療法と言う意味を持っているのだとか。
飼い主と言いますか、バディを組むハンドラーはれっきとした警察官なんですが、ピーボの任務は病院に搬送された死刑囚や思い犯罪を犯した罪人の死を間近にして、その犯罪者の本音を聞き出すことなんです。
9件の殺人事件で逮捕された犯人は余命がいくらもありません。
その病室へピーボは首輪を変えて録音装置が組み込まれた首輪をはめて死刑囚に寄り添います。
無垢な目をしたピーボを見ているうちに犯人は真実をポロッとこぼします。
「7人目は俺じゃない」…その録音を聞いた警察は真犯人を洗い出す…そういった今までにない犬が主人公の物語となっています。
強盗犯や暴力団員など、5つの連作短編集が収められています。
どれもピーボの穏やかな立ち振る舞いに心を許してしまう囚人の物語で、続編を期待しちゃう新しい警察小説かと思います。
ゴールデンリトリバーは穏やかな性格で利発…滅多なことでは吠えぬ犬種と聞いております。
陽に当たるとその毛並みは、それこそゴールデン・金色に輝くとも言われての名だそうです。
我がマンションはペットオッケーの集合住宅でありますが、大型犬は許可されていません。
中型犬は2匹までと制約がございます。
猫については詳しいことは分かりませんが多頭飼いは犬猫どちらにしてもダメなようです。
このあたりのマンションでも同じような規則らしく、ゴールデンリトリバーやシェパードのような大型犬は見掛けることがありません。
都立木場公園の一角に設けられているドッグランに参りますと、一軒家で飼われているのでしょう、背丈が人より大きい犬が颯爽と走っている姿を見ることができます。
小さくて可愛らしい犬しか見てないわたくし…その迫力に圧倒されて魅入ってしまいます。
午後のなって、とうとう本降りの雨となったようです。
遠くで雷も鳴っている様子…早めの行動が功を奏したようで改めてホッと致しました。
お昼は何か温かな汁ものを頂きましょう!