昔からスギとヒノキは日本人と深い関りを持ち大切にされてきた樹木であります。

 日本の人工林の約7割はスギとヒノキと言われて久しく経ちます。

 スギもヒノキも雄雌同株で1本の樹木で雄の花と雌の花を咲かせます。

 どちらも鱗片(りんべん)を開いて花粉を飛ばします。

 スギもヒノキも風媒花(ふうばいか)で受粉をしますので、あの大量の花粉を飛散させるわけです。

 風に吹かれると、この種子の先端から花粉が飛び出して行きます。

 スギは2月から4月ごろまで、ヒノキは3月から5月の半ばまでと、このふたつが重なる時期が花粉の一番のピークとなるかと思います。

 運河沿いの1本のスギの樹が伐採されると聞きまして、花粉が怖いものの様子を見に行って参りました。

「わぉっ!」

 まだまだ花粉が飛ぶ種子が葉の先に出ているじゃないですか!

 どうせ切るんだったら花粉が飛散する前に切ってくれれば多少は花粉の症状が軽くなったかも知れないのにぃ~!

 でも…ここまで成長するのに、どれくらいの年月を要したのでしょう。

 近くには保育園、幼稚園、小中校がありますし、遊歩道を挟んですぐにオフィス街にもなっている我が街であります。

 根元から伐採もやむを得ないことでありましょう。 

 スギの葉は乾燥させてから粉にして、緑色のお線香に作られます。

 スギもヒノキも香りはウッディで爽やかな香りがする針葉樹であります。

 リラックス効果や抗菌作用があるとも言われておりまして、森林浴には持ってこいの樹なのだそうです…が、花粉だけは要りません!

 手の平にあるのは花粉を出し切ってしまった実でございます。

 松ぼっくりならぬスギぼっくりとでも言いましょうか…クリスマス・リースの飾りにしたら案外と使えるかも知れません。

 わたくし…このヤロメとゴミ箱に放っぽり投げましたけどね!

 早めのランチはレタスたっぷり…どこかのコンビニのサンドウィッチを真似てハムサンドを作りました。

 豚の肩ロースで仕込んだハムでして、しっかりと脂も付いておりますが、花粉症で擦った目の周りが乾燥でカサカサなので、これで補えようと思います。

 バターにマヨネーズにマスタードを隅の耳の方まで万遍なく塗って薄切りオニオンと共にサンドォ~!

 きちんと正方形の食パンの対向線に包丁を入れたはずなのに…なぜか?きれいな三角形に切れていない。

 この原因はどこにあるのか…雑で細かいところは気にしない性格ならば問題ないのですが…三角形の形を把握してない状況に陥っていたら、それは重大な事態でありましょう。

 まぁ~どんな形でも口に入れば良いか。

 咀嚼(そしゃく)しちゃえば同じで…パンの耳まで美味しゅうございました!

 

『ゆさぶれば金の煙や杉の花』

(ゆさぶればきんのけむりやすぎのはな)

瀧澤伊代次(たきざわいよじ)