暖かくなったり肌寒くなったり…立春を迎えたとはいえ、気温の変化に体が追い付て行かぬ日々を送っております。
今日は小雨がパラつく中、ビワの花が咲き始めていました。
もわもわっとした茶色いうぶ毛に包まれ、ほとんど目立たぬビワの花は、よくよく見ますと筒形をしておりまして、それは可愛らしい白い花でございます。
これでもバラ科に属する花と聞くと、ちょっと不思議。
後ろに控える大きな楕円形の葉っぱ…これこそビワの名前の由来で、この葉っぱの形が楽器の琵琶に似ているところから付けられたそうです。
わたくしの日常生活では琵琶などいう楽器を目にすることも、況してや手にする機会もありませんでしたし、きっとこの先も生涯に亘って触れることもない楽器のひとつでありましょう。
琵琶と言えば「平家物語」…『祇園精舎の鐘の声～（ぎおんしょうじゃのかねのこえ）』で始まる一節ですが、もう遥か昔に平清盛の生涯であると習いました。
実が生るのは６月ごろかな？
樹に予約札、掛けておこうっと！
札ではありませんが、買い物に道すがらに交番があるのですが、その掲示板を見て「あら～！」と思うポスターが貼ってありました。
桐島聡って…この間、自ら「桐島聡」と名乗って、すぐに死んじゃった人だよなぁ～
全国指名犯とは知っていたけど、罪状は「爆発物取締罰則違反」だったんだぁ～
写真は昭和４８年に撮影されたものと記してあります。
およそ５０年にも亘る逃亡生活だったんだ。
「えっ？へぇ～」…懸賞金が出てたとは知りませんでした。
他の指名犯は事件が起きた県警が連絡先となっておりますが「桐島聡」は警視庁公安第一課となっています。
公安に睨まれたら最後…警察小説を読んでいて思ったことですが、わたくしなど平平凡凡な暮らしをしている身にとっては、睨まれることの方が難しいかと思います。
ここの記されている電話番号を自分の携帯電話から、いたずら電話をしたとします、ワンコールで切ったとしても、すぐに折り返し警察署から「今、お電話頂きましたが、いかがしましたか？」と電話が掛かって来るそうで、それはこの先一生・警察のブラックリストに記録されるらしいと聞いたことがあります。
「嘘だぁ～」と思われる方ぜひとも試してみてくださいませ！
それだけ国民は管理されている…らしいです。
わたくし後ろめたいことは何一つありませんから、安心のような…怖いような…取り立てて良いこともしませんが、悪いことだけはぜったいにしないよう、老い先短い生涯を生きていくつもりでございます。
ちなみに…交番で暇そうにしているお巡りさんに訊いてみました。
「お忙しところ申し訳ありません。表の掲示板に桐島聡のポスターがまだ貼ってありますけど、本人と確認されたんですよね？取り外さないんですか？」
「そうですねぇ～本部からは外せとの通達は来てませんね。勝手に外せないんです」
「１００万円の行方はどうなるんですか？」
「どうなるんでしょうねぇ」
これはいつまで経ってもラチがあきません。
「どうもぉ～」と交番から出て参りました。
ランチはメカジキをソテーしてブルスケッタ風にして頂きました。
ソースも簡単…マヨネーズにトマトケッチャプ、粒マスタード少々にレモン果汁で味付けとスプーン１本あれば出来ちゃう！
衣がカリカリッと歯応えが美味しい一品になりました。
コーヒーをたっぷりと淹れたのですが、これは白ワインでも良かったかな？
外は横殴りの雨が降っております。
家の中は平和そのもの…芳しい香りが満ちております。
『春深き挽く珈琲はキリマンジャロ』
（はるふかきひくこーひーはきりまんじゃろ）
長谷川かな女
