東京の本日の気温は18度まで上がって、マフラーも手袋もダウンジャケットも要らぬ穏やかな陽気となりました。

 ベランダのダリアが2輪、同時に咲きまして春らんまん!

 キク科に属するダリア…そう言われてみれば、花びらに菊の名残があるかと思います。

 昔…そごう百貨店は西武と合併するまで、そごうのシンボルであった花がダリアでありました。

 前に「ダリア友の会」のお買物券を頂いたことがございまして、有楽町脇にあった「そごう」で買い物をしたことを覚えております。

 ビルの7階から9階までの「読売会館」は今も健在で、ミニシアターの角川シネマ有楽町、よみうりホールなどがあり、いろいろな上映、コンサートなどが行われております。

 もともと立地が良い場所ですから、跡地に入ったビッグカメラも連日人の波は途絶えることはないようです。

 「ダリア友の会」は、今では「そごう・西武友の会」となってダリアの面影はデパートから消えてしまったようです。

 陽春を思わせる日を一心に浴びて気持ち良さそうな…ダリアです。

 久しぶりのロールケーキを頂きましょう。

 我が家から徒歩圏内に美味しいケーキ屋さんが2店ありまして、その時の気分で生クリームの違いを楽しんでおります。

 洋酒と糖分の配合が違うケーキはそれぞれに絶品であります。

 コーヒー党のわたくしですが、今日は絶対に紅茶と決めています。

 古内一絵・著『最高のアフタヌーンティーの作り方』…この1冊は作り方とありますがアフタヌーンティーの作り方ではありませんで、如何にして美味しいと思って頂けるティーを提供できるか、ゆったりとて優雅な時間を過ごして頂けるか…あるホテルのロビーラウンジのスタッフたちの人間模様をオムニバス形式で描いています。

 都内にある庭園が素晴らしホテル…東京・文京区にある椿山荘がモデルとなっているかと思います。

 舞台となるラウンジは椿ではなく桜の名が付く「桜山ホテル(おうざんほてる)」…そこのアフタヌーンティー担当の接客係と厨房のパティシエたち、またはその家族の姿をも登場し、ラウンジの常連客たちのティーを楽しむ姿も描かれています。

「お菓子は自分へのご褒美」…銀製の3段のお皿に盛られてくるサンドウィッチや焼き菓子やマカロン、プリンにプチケーキなどの彩り豊かなお菓子にうっとりとしてしまいますが、確か…椿山荘のアフタヌーンティーはおひとり様・7500円だったかと思います。

「自分へのご褒美」は、ステーキかお鮨を選んでしまいそうな、お値段!

 緑豊かな庭園を望みながら頂くティタイムはさぞや美味しかろうと想像はできますが、ホテルのラウンジでおひとり様で頂くのも臆するものがございます。

 それより何より500円玉預金をしなくては、とてもじゃありませんが行く決心がつきません。

 ところが…この桜山ホテルのラウンジに、季節ごとのティーを味わいに来る常連さん、そのひとりにマナーは完璧ながら、それでいて普通のオッサン風の中年男性(最後に判るのですが、なんとマカン・マランのクリスタ!)がおりまして、それはそれはビックリ致しました。

 もうひとりは事務職の若き女性…アフタヌーンティーの作法は知らなくとも、どのお菓子も実に美味しそうに食べる…実に気持ちが良いものです。

 毎日を慎ましく暮らしている、わたくし…ホテルなどという入れ物に臆することなくティーを楽しみに行けたら、なんと幸せなことでありましょう。

 先ずは我が家で…優雅にティーカップを持つ練習を致しましょう。

 小指をしっかりと立てて飲む?

 いやいや美味しいと伝わるように、幸せだと映るようにピンと背筋を伸ばして頂くのが一番かと思います。

 良い本に出合いました。