昨日に比べると、今朝はとても暖かく感じます。

 ベランダに出てもブルッと震えるまで寒くは…うぅ~やっぱり寒い!

 白い船がポンポンと音を立てて、眼下の運河を下って行くのが見えまして、なんとも可愛らしい!

  

 グリーンのイチョウの葉がついているところをみると…東京都所有の船でありましょう。

 立つ波しぶきも小さく、12階のベランダから眺める姿はまるでおもちゃの船のようです。

 よくよく目を凝らしますと…後ろには流木のようなモノが見えます。

 運河に浮かんでいた木を回収して来たのかも知れません。

 こうして地道な作業で東京の川はきれいに保たれ、安全に船の行き来がなされているのでしょう。

「ご苦労様です」…思わず手を振ってしまいました。

 午後遅くになって2023年度・第170回芥川賞と直木賞が発表されました。

 ふたつの賞の選考会は築地の料亭「新喜楽」で行われますが、1階で芥川賞、2階で直木賞がそれぞれ詮議にかけられると聞いています。

 芥川賞は九段理江・著『東京都同情塔』が選ばれました…表紙にグリーンのイチョウが印刷されていた面白いなぁ~

 わたくしは未読でありますが、これから図書館に予約を入れたら大変な順番待ちとなることでしょう。

 直木賞は「もしかしたら…」と淡い期待を抱いていた作品…万城目学・著『八月の御所グランド』が受賞!

 一推しの1冊だったので、素直に嬉しい!

 『八月の御所グランド』の初出は2022年「オール讀物」で発売は2023年8月…ふたつの短編集が収められています。

 物語は映画、ケビン・コスナー主演の「フィールド・ザ・ドリームス」を彷彿させる展開で、いわばファンタジーです。

 京都を舞台にしたデビュー作「鴨川ホルモー」から16年…再び京都を舞台にしての受賞と言うことで、ご本人のインタビューで「ようやく直木賞と袖振り合ったという感じ」と仰っておりました。

 これで堂々とした直木賞作家!

 次回の作品、楽しみに待っております。

 好きな作品が受賞して、何んだか嬉しくて華やいだ気分であります。

 白ワインを開けちゃおうかなぁ~

 開けちゃえ!

「万城目さん、直木賞受賞おめでとうございます!買わずに図書館本で読んじゃいましたけど、感動しました!八月の御所グランドにカンパイ!」

 図書館本ですから、当の本は目の前にありません。

 悪しからず!

 白ワインに合う肴はと…イカをサッと茹で、ブロッコリーとマヨネーズ、ヨーグルトで合えただけの簡単なものですが、ハーブ・ディルと合わせると香りが良く、お味が更にグレートアップするかと思います。

 物語を思い返すと、再読したいなぁ~

 購入を視野に入れても良い本であるし、何か少しでも万城目氏に気持ちが伝わればなと思います。 

 直木賞受賞、ホントに嬉しい!おめでとうございます。