午前中はあったか…午後になったとたん北風が吹きはじめ、その冷たいことと言ったら、みるみるうちに気温が下がってきて震えちゃうほどでした! 

 空は雲が流れて…きれい!

 細い細いケヤキの梢もきれい!

 わたくしが知る限り、ケヤキはずーっと、ここに立ち続けています。

 午後は久しぶりの柚月裕子さん…2022年11月に発売された『教誨(きょうかい)』を読みます。

 図書館に予約を入れたのが今年の梅雨時・6月でした…あれから待つこと6ヶ月!

 ようやく順番が回って来まして、本日無事に受け取りに行って参りました。

 150番目ぐらいでしたか…本はだいぶと傷んでますが、物語が重いせいでしょうか、比較的てい寧に読まれているかと思います。

 これがコメディや軽いノリの本であると図書館本であるのにポテトチップスやクッキーを摘まみながら読むのか、けっこうページが汚れていることがございます。

 そうなると、あまり読む気がしなくなり、どうしても読みたい本は購入を視野に入れる場合もあります。

 読み終わったあとは図書館に寄贈すれば、少しでも気持ちよく読んでいただけるかなと思います

 今回の柚月氏の作品は、実際に秋田県で起きた連続児童殺人事件を基にした小説で、暗く重く悲しい物語でした。

 主人公・香純(かすみ)は、子ども2人の命を奪った死刑囚・響子の遺骨・遺品を預かります。

 ただ遠縁と言うことだけでその任を背負った香純は遠く青森まで出掛け、親戚を訪ね回ります。

 「死刑囚の遺骨を墓には入れられない」と拒否されますが、次第に見えてきたのは閉鎖的な田舎の濃密な人間関係でした。

 どうして幼い子どもの命を奪ったのか…東京からひとりで来た香純は徐々にその深い原因が見えて参ります。

 読後感は…正直辛いものがありますが、そこは柚月氏の筆力が勝っておりまして、人に対して頑なだった香純の心が少しづつ解れていき、少しの希望が感じられるラストとなっております。

 10月に入ってすぐに大手出版社に勤めていた友人から「今年もブックサンタ、よろしくね!書店に出掛けなくともオンラインで注文・申し込みができるシステムもあるから利用してみて!ひとりでも多くの子どもたちに本のクリスマス・プレゼントしたいのよ。できればサ、うちの講談社の本にして!」とメールが参ります。

 ブックサンタは児童施設や、本を買えぬ家庭の子どもたちに本のプレゼントをする協会であります。

 絵本や児童文学書でも、児童向けの物語でも、偉人たちの伝記でも写真集でも美術雑誌でも構いません。

 別の出版社に勤めていた友人たちからも次々と連絡が来て、どれにも「うん!わかった。あーたんとこは小学館だね?」、「はいよ、わかってるよ!小学生高学年用の児童文学書ね?集英社はコミック本もあったよね?」、「メール受け取ったよ!新潮社は中高生向けだよね?わかった、数冊選んで贈るね」などとそれぞれ友人が勤めていた出版社の名を出して、適当に返信メールを送っておくに限ります。

 ただし…友人が勤めていた出版社を書き間違えると、なんだかんだとひと悶着ありますからね、ここは細心の注意が必要です!

 今年は初めて教えてもらったオンラインでブックサンタを申し込んでみました。

 ざっと本を決めていたら意外とチョイスは簡単!

 けっきょく絵本大手の福音館、フレーベル館、それに小学館の昆虫図鑑に致しました。

 さて…どこの子どもたちに届くかな?

 笑顔になってくれたらいいな!

 それがわたくしへの大きなクリスマス・プレゼントとなります。

 メリークリスマス!