江東区・東陽町の端っこに竹中工務店の東京本店があります。
その竹中工務店が手掛けたカフェ「green+・ぐりんたす」がオープン致しました。
本店から歩いて4~5分…永代通りに面しております。
工事が始まった時、正面入り口にあった大木が伐採されると聞いて、いったいどんなビルに建て直されるのだろうと、正直残念な気持ちになっておりました。
ところが…さすが竹中工務店さん!
木をふんだんに使ったカフェを作ってくれました。
最初はあのスターバックスにでもなるのかなぁ~と幼馴染みと噂をしていたのですが、竹中工務店の社員の方々が交代で運営するカフェがオープンしちゃいました!
夏にはセミがやかましく鳴く木立を活かした、その名も「お店にグリーンを足す」をもじって「ぐりんたす」…ガクッ!
開店から少し経った今日、幼馴染みと行って参りました。
「コレってサ、やっぱり竹中工務店が設計して建てたんだよね?」
「そうでしょう!これが大成建設に設計してもらって大林組に建ててもらったなんてこたぁ~ないよ!一級建築士がわんさかといる設計部や土木課が控えているからね」
このご時世に平屋立てのという贅沢さ!
なんだかカフェに入る前からワクワクです。
外は広々とした空間が設けられ、しっかりとした木のベンチが置かれ、ワンちゃんもオッケー!
すぐ脇には永代通りを行き交う車がひっきりなしに通っているのですが、樹が音をやわらげてくれているのでしょうか、とても遠くに聞こえる感じが致します。
「なんだかサ、のんびりしちゃうね」
「うん…気持ちいいねぇ~」
「はぁ~清里か軽井沢に来てるみたい…」
「えー?いくら何んでもなぁ~そこまで飛ばないよ」
それでもさわさわと樹々の葉を通って来る風は、とて心地良くゆったりとした気分に浸ることができます。
お店のカウンターが空いたようなので注文しに入店!
わたくしはコーヒーとクロックムッシュ、幼馴染みはカフェラテとグリーンサンドウィッチを頼みました。
グリーンサンドウィッチはベーコンと青菜を合わせたものが入っています…「これって乳酸菌のような酸味がするんだけど、美味しいわ」
「どれどれ?」と無理やりバゲットを千切って食べてみますと、青菜はホウレン草でも小松菜でもなさそうで、高菜の漬物?っぽいんです。
「後を引く美味さだね」
クロックムッシュは安定した美味しさ…チーズが2種類かかっていて黒コショウが効いていました。
「ひと口ちょうだい!」
「あーたのひと口ってでっかいからイヤだ!」
「じゃ、チーズがのってる上の部分だけ」
「これで上をとったら、ただのハムサンドになっちまうだろうがっ!」
「ねぇ~クロックムッシュのムッシュがあるんだったらサ、クロックマダムってのもあるよね?」
「ムッシュの上に目玉焼きはがのってるのがマダム…だったかな?」
「なるほど…」
そんな感心するほどのモンではございません。
「今度、パパと来よう」
いいなぁ~幼馴染みには四角い顔をした連れ添いと、父親そっくりの息子がひとりおります。
わたくしはひとり…「あーたでもサ、一緒だと美味しいわ」
「みんなで来ようよ!」
それって微妙…なお淋しいわ!
ひとり暮らしに慣れたつもりでも、ふっと落ち込む時がございます。
そんな時…ふらっとひとりで来てみるの悪くありません。
竹中工務店さん…こんな素敵なカフェを提供して下すって、どうもありがとう!
『あたたかしのむコーヒーも濃く甘し』
(あたたかしのむこーひーもこくあまし)
京極杞陽(きょうごくきよう)