茶色く成熟した蒴果(さくか)…あの儚げに咲く芙蓉の種であります。
花は朝咲いて夕方には閉じてしまう一日花で、花びらをきちんと閉じたままポトンと落ちてしまいます。
しっかりと受粉がなされますと来年の開花へとがつながっていくかと思います。
実の中には綿毛が詰まっておりまして、その綿に包まれるように黒い種が実って参ります。
まだ上の方にはピンクの花を咲かせている枝もありますから、あと少し芙蓉の花を楽しめることでしょう。
あんまり覗くと黒い種が引っ込んじゃいそうなので、チョンチョンと指先で応援を送り子孫繁栄を祈るとしますか。
今日のランチはごくごく簡単!
冷凍してあったカリフラワーのポタージュをチンして、これまた揚げて冷凍しておいたハムカツを解凍…さっとソースに絡め、レモンを挟んでパクリと齧り付きましょう!
顎関節症(がくかんせしょう)がぶり返さないよう慎重にアゴを調整しながら頂きます。
午後はゆっくりと読書タイムに当てて過ごしたいと思います。
食後のコーヒーも楽しむと致しましょう。
そろそろ芙蓉の花が萎んでしまう夕方…大学時代の友人からパソコンにメールが届きました。
開けて見てみると…写真が添付されていて演劇を観て感激したと書いてあります。
大手町にある讀賣新聞社に併設されている「よみうり大手町ホール」で上演されている『レイディマクベス』を観てきたとのこと!
もちろん讀賣新聞上での紹介記事も載っておりました。
宝塚歌劇団出身の天海祐希とイギリスのバレエダンサーのアダム・クーパー主演のシェイクスピアの戯曲で、マクベスの夫人を描いている翻訳劇となっております。
夜になって観劇した友人を交えた4人で、リモート通話を致しました。
みんなお風呂に入った後なのでスッピン!
それなりのおばさん…「ねぇ!パックぐらい外しなしさいよ、怖いわ!」
「羞恥心が抜け落ちちゃってるんだわ」
「で?どうだったの?日本語と英語で上手く嚙み合ってたの?」
「なんの違和感もなかった。天海祐希の長台詞の迫力ったらないわっ!上手いなぁって引き込まれちゃったわ!」
「アダム・クーパーってサ、イギリスのロイヤルバレエ団のプリンシパルだった人でしょ?」
「そっ!熊川哲也と同期かな?」
「日本公演したミュージカル「雨に唄えば」、あれは凄い良かった!踊りはもちろん歌も上手で演出も良かったよね」
「もうアダム・クーパーの名前だけで観客を呼べるからねぇ~」
「いやいや天海祐希も、あの強烈なキャラクターの悪女・マクベス夫人を見事に演じてる。けっして負けてない!讀賣新聞社主催だからサ、あれは讀賣演劇賞を与えられるわよ!それぐらい素晴らしかった!」
「11月までだから観に行ってこようかな」
「連日満席だって!でもね、絶対に観といた方が良いよ!」
翻訳劇が苦手なわたくし…どうしようかなぁ~
『世間を欺くためには世間のように振舞いなさい。目に、手に、言葉に歓迎の意をあらわすのです。
罪なき花のように見えて、その下に蛇をしのばせなさい』
マクベス夫人が夫・マクベスに掛ける言葉であり、蛇とは野望を意味していると解釈した覚えがあります。
チケットが取れたら、観に行ってみよう!