大型台風7号が関東にも影響が出て、然も線状降水帯までもたらするとのニュースに大慌て!

前に江東区で無料配布となった「災害時こうとう安心ラジオ」を非難リュックの中から取り出して視聴しました。

「855」に数字を合わせても、何も聞こえない!

そりゃぁ~そうだ!災害時の様子しか伝えないのに、呑気に音楽を流しているわけがないっ!

と…ここで、手で回すゼンマイ式であったと気が付くところがわたくしの賢いところであります。

ラジオの後ろに付いているゼンマイをグリグリトと回すと…普通のFMの番組が流れて参りました。

これで、いざ!という時にも使用可能と安心いたしました。

あとは…水、レトルト食品に缶詰、常温で保存できる牛乳に豆乳とバッチリの備えではないでしょうか。

災害時に備える缶詰にフルーツやあんみつ、お汁粉などの甘味も揃えておくと食べるお楽しみがあって、雨降りが続いても気持ちが明るくなると聞いたことを覚えております。

さて…先日、近くに住む幼馴染み夫婦と我が町内に開店したばかりの担々麺専門店・つじ田に担々麺を食べに行ったのですが、夫婦のひとり息子・あきらくんからの情報で、評判通りの美味しさでありました。

そのあきらくんから久しぶりに電話が来ました。

「もしもし?俺。おばちゃんサ、国立科学博物館がクラウドファンディングで寄付を募ってんの知ってる?」

「寄付って…国立なのに貧しき国民の懐を頼ってどうすんだぃ?それよりサ、この間、担々麺食べに行ったんだけど、美味しかったよ」

「お袋から聞いたよ。親父の奢りだったんだろ!それより寄付だよ寄付!光熱費が支払えないんだってサ。コロナ禍で入場者数が減った上に光熱費が上がって大変らしいんだよ。地元の藝大とか、俺たち美大でも話題になって寄付をしようって話になってんの。8月7日から開始して1億円目標なんだけどもサ、まだ6500万円しか集まってないんだよ。おばちゃんの少ない遺族年金からで悪いんだけど寄付してくれよ」

「なんだぁ?少ない遺族年金ってなんで知ってんのよ!お袋さんだな、ったく!ロクなことしか話さないんだから!1週間で6500万円集まれば1億なんてすぐだわよ。締め切りはいつなの?」

「11月の初めだったかな?科学博物館なんだから幾らあっても助かると思うんだよ。もうね、親父の言う通り、岸田内閣じゃ博物館や美術館の所蔵しているコレクションも維持できずにダメになっちゃうよ!助けてくれよ」

あきらくんは科学博物館とは直接には関係性が薄いグラフィックデザイナーを目指しながら大学から4年間の大学院を終え、研究室で助手として日々勉学に励んでいる…はず?

そのあきらくんが数々の標本を守ろうと大学の学部生などと力を合わせている様子がうかがえます。

上野国立科学博物館には化石、鉱物、人骨に動植物など大量の標本がございます。

その保管するにあたって温度・湿度を一定に保つことが最も重要なことなのだそうです。

約500万点のコレクションを次世代に無事に手渡していかねばならず、電気代の支払いが滞って、2度と集まらない標本をダメにするわけには参りません。

目標額・1億円!

5000円から40のコースが設けられ、お礼として恐竜の図鑑やトートバッグなどが頂けるとのこと。

本日まで寄付をして下すった方々は、なんと40271人とありました。

息子のような、孫のようなあきらくんから頼まれちゃぁ~致し仕方ありません。

少なすぎる遺族年金から絞り出した数千円、40272人目に登録をさせていただきました。

  

今が旬の桃を頂きましょう。

ツルッと皮が剥けて扱いやすい品種です。

「甘っぁ~い!」

インターネットで寄付できる時代がやって来るとは…良いんだか悪いんだか判りません。

とにかく家に居ながらにして何かの手助けができたこと、少なからず達成感と安堵感を覚えます。

国にばかり頼っているわけにもいかぬ時代。

何んとか次世代へ大切な標本が残せますように…ただ祈るばかりです。

 

『くちふれて肉ゆたかなる桃果かな』

(くちふれてにくゆたかなるももかかな)

飯田蛇笏(いいだだこつ)