今日は友人3人と竹橋にある丸紅ギャラリーに行って参りました。

丸紅は東京メトロ・地下鉄東西線の「竹橋駅」の真ん前に位置し、その立地の良さに企業の持つ力を感じました。

   

日経新聞社に勤務していた友人は、この辺りの美術館やギャラリーで開催される展示会、イベントに詳しく、今回も「丸紅コレクションの3本柱と言われるほどの染色図案の展覧会だよ」と声を掛けてくれ、久しぶりに会うことが叶い、嬉しい!

丸紅東京本社前…集合時間5分前には全員の顔が揃っておりました。

みんな時間に厳しく、且つ時間に追われていた新聞社や出版社に勤めていたので、時間厳守はさすがであります。

正面玄関に社屋に入ると…「いやぁ~涼しい!」、「快適~」の声が上がるほど、今日は蒸し暑く、ホッとひと息つけました。

丸紅の社員方が出入りするのと同じ正面玄関ですので、背広姿やスーツ姿の社員さんたち、颯爽と歩いておられました。

大手企業ともなると余裕でありますなぁ~この長いエスカレーター、ギャラリーとイタリアンレストラン専用でありまして、わたくしたち4人、贅沢な心持ちで使わせて頂きました。

エスカレーターを上り切った先には明るいガラス張りの窓が広がっておりました。

「あらぁ~高速道路だぁ~」

「茶色の塔が建ってるビル、どこのビルだか知ってる?」

わたくし…「確か…岡本理研ゴムだっけ?」

友人・1…「今は不二ラッテクスの本社ビルになってるけどね。あのハッピーファミリーライフを目指すコンドームの会社だわな」

友人・2…「そう!あの茶色い塔がコンドームを被せたナニを表しているって建ったときは物議を醸したんだよ。アレ夜になるとネオンが灯るんだけど、コンドームにネオンって要る?」

わたくし…「コンドームかぁ~声に出して言うの何年振りだ!恥ずかしくもなくコンドームって言える自分にびっくりだわ」

友人・1…「今もあるのかなぁ~私が新聞社に勤めてたころね、ビルの入り口脇にコンドームの自販機が設置されててサ、そのころこっちも興味があったから自販機を覗いてたりしてたのよ。そこにね、商品説明が簡潔に書いてあるんだけどスキンレススキンとかツブツブだとか堂々と書いてあった。最高だったのはね、胴部三段緊縮絞りってのがあって、同僚と大笑いしたもんよ」

友人・2…「そんな細部の細工ってコンドームに必要なわけ?」

わたくし…「いんや今はもっとすごいコンドームが開発されてると思うよ。何しろそういう研究開発技術は日本が得意とするところだからね」

友人・1…「コンドームにもそんな技術が適応されてんの?」

わたくし…「たかがコンドーム、されどコンドームだけど、商品の安全性とか使い良さとか考えたら、やっぱり日本製がダントツだろうね」

友人・1…「コンドームは絶対に漏れないっていう安全性が第一だわよ。日本製への信頼はあるかもね」

友人・2…「前にサ、花粉や食物アレルギーの取材で製薬会社の開発部門に行ったことあるのね。そこでゴムアレルギーがあるって初めて知って、オフレコでサ、コンドームの話を教えてくれたのよ。先ずは手荒れを防ぐためにゴム手袋をして食器洗いやガーデニングをするじゃない?そこでゴムの成分に反応して手荒れどころか全身にジンマシンが出たりして大変なことになるらしいのね。それが男性にとっては一番大事なアソコがサ、コンドームを装着して、しばらくは気持ちが良いなぁ~と感じてるとするでしょ?突如として猛烈に痒くなって痛くなって…そのまわり・いわゆる股間が真っ赤に腫れ上がっちゃうだって!で…不幸にも女性側もゴムアレルギーだとすると…これはもう修羅場になっちゃいますよって言ってた」

わたくしも友人1もゴムアレルギーでなくて良かったと実感いたしました。

友人・1…「私もアレルギーの取材に行ったことあるけど、そんな面白い話は聞けなかったぁ~」

友人・2…「まぁ~ここにいる全員、独り身だし、私たちの歳になると実物にもコンドームにもお目に掛かる機会もないねぇ~」

わたくし、友人・1…「ないないない!絶対ない!」

わたくし…「それならサ、もっとリアルな塔を建てて欲しいなぁ~独り身でも楽しめるようなアレを!」

友人・2…「そうだねぇ~先っぽだけでもね」

友人・1…「いやいや。すぐ下が高速道路だからね、見上げてて事故になったら大変だから敢えて簡素な造りにしたんじゃないの?」

わたくし…「簡素って…?どこがどぉ簡素なのよ!」

友人・3…「あーたらサ、天下の丸紅のギャラリーで何を話してんのよっ!大きな声でコンドーム・コンドームって…近藤さんが呼ばれたのかと思って振り返ってたわよ!ったく、品のないヤツばっかり」

「フン!類は友を呼ぶってサ、あーたもおんなじだわよ」

友人・3…「早く受付行こうよ。チケットは個々で買って」

わたくしだけ知らなかったのですが、ここ丸紅ギャラリーは現金でチケットを買うことはできないそうです。

携帯で支払いを済ませる友人、電子マネーが組み込まれてるのか…アプリを呼び出して支払う友人…

わたくしだけ入館料・500円玉を握りしめて順番を待っていたら「スイカでもご支払いいただけます」とのこと。

かえって面倒だと思うのはわたくしだけのよう…携帯アプリを使いこなすように努力いたしましょう。

もう何の展覧会に来たのか、訳が判らなくなってしまいました。

丸紅が所蔵している染色図案でありました。

元々は大阪が発祥の地である丸紅は東京進出を考えるにあたり、商いをするのに斬新で新しいデザインが必要と考え、「あかね曾」という染色図案研究会を発足させ、そのデザインを当時の洋画家、日本画家、陶芸家、彫刻家といった多分野の芸術家たちに依頼をし新作の着物や帯などに使ったということです。

その一流の芸術家たちの図案が展示され、照明でも遊び心を演出…展示作品は少なめでしたが、着物を着た方たちが多く来館されていました。

「東郷青児のデザイン、一発でわかったね」

「陶芸家のデザインも簡潔でモダンだったわ」

「ランチ、食べに行こうよ!何がいい?」

「コンドームの話で盛り上がる料理がいい!」

「そんな料理、あるかぃ!」

暑い暑い日盛り…どこまでも元気なおばさん・4人でありました。

大変、失礼いたしました。