我が街の桜並木ですが、まだ樹全体では3分咲きといったところでしょうか?
少し風が冷たく感じますので、今週末が見ごろとなるかと思われます。
今年も桜を観ることができて、良かった!
ケガをせぬよう粗相をせぬよう、事故や事件に巻き込まれぬよう充分に注意をして過ごすと致しましょう。
さて…昨日、友人たちと渋谷まで同潤会アパートの特別展を観に行ったのですが、その帰りどこかでランチを食べて行こうよ!となりまして恵比寿方面に向かいました。
「お腹が空いちゃってんだからサ、そこらへんで良いよ」と言う派と「せっかく4人も集まったんだから、美味しいモン食べようよ」の派に分かれ、2対1で対立致!
えっ?4人なら2対2じゃないの?と思われるのも当然…ところが、このわたくし、いわゆる中立派でも申しましょうか…何んでも良いんです。
お腹はペコペコだし美味しいモンは食べたいしで、どっちに付こうが大差はありません。
なんだかんだと鹿児島黒豚料理に店に落ち着きました。
昼間から本場の芋焼酎を頼んで、さっそく最近観たばかりの映画談義に花を咲かせることに…花は花でも姥桜だけどね!
「公開と同時に行ったのが『湯道(ゆどう)』!試写会のチケット貰ったんだけど日にちが合わなくてね、割と空いてる豊洲ユナイテッドに行ったのよ!そしたらサァ~入り口でチケット見せたら銭湯・お風呂の映画じゃない?何んとバスクリン1個プレゼント付きでびっくりよ!それで映画が終わって扉から出たら…今度はポカリスウェットが用意されてて1本どうぞって言うサービスが付いてんの!もう風呂上がりのような気分じゃない?嬉しくて生ぬるかったけど、その場飲んじゃった!」
このサービスは上映館・全館で行っていたかは知りませんが、友人が観た映画館では何もなかったようです。
「で?映画は面白かったの?」
「126分と長いから、ちょっと中だるみの気がしないでもなかったなぁ~「おくりびと」の放送作家の小山薫堂(こやまくんどう)が書いた脚本だからね、あるレベルはいってるとは思う。銭湯の常連たちが面白かったね。天童よしみが湯船に浸かって歌うんだけど、風呂の中とは言えやっぱり上手いわ」
「あの銭湯のセットね、京都・太秦(うずまさ)の松竹撮影所に作ったオールセットだって聞いた。そうは見えなかったわ」
豪華な配役でした。華やかな女優さんから実力派の若手、渋い名優たちが惜しげもなく裸体を披露?
観終わった後、ほっこりと身も心もあったまる内容となっているかと思います。
でも…その中で一番気持ちよさそうに湯に浸かっていたのがニホンザル。
哲学的、なかなかの名演技でございました。
こちらも豪華な黒豚と野菜のセイロ蒸し、大盛りの豚汁と蒸し寿司がセットになっているランチです。
「これは焼酎が進んじゃうね!」
この歳になると、みんな怖いモンなしになっちゃうのかな?
理性と自制心があるのは、わたくしのみ?
「鈴木亮平と宮沢氷魚(みやざわひお)の『エゴイスト』観た?全員観たんだ。前半はエロティックな場面が多くてサ、えーっ!ここまでやるのって感じだったけど、まったく違和感なかったね。後半は思い掛けぬ展開だったけど良かった!」
「うん。鈴木亮平って改めて上手いなぁ~っと思った。孤狼の血の時に演じたヤクザとか、大河ドラマの西郷どんとか…あっ!今日の黒豚ランチってぴったしだね。せかほし(NHK・世界はほしいモノにあふれてる)のMCも難なくこなしてるし、とにかく理知的だね」
「東京外語大、出てるもん」
「出てたって卒業生全員が理知的に見えるとは限らんわ」
「鈴木亮平のゲイのしぐさとかおねぇ言葉とか…とにかく研究した成果、あったね」
黒豚は蒸してあるので脂がさっぱりとして甘めのポン酢と良く合って美味しい!
「次、呑酔楽(てんすいらく)いこう!私、ロック!」
まだお天道様は南にばっちりとあるよ!良いのかなぁ~
「からし蓮根ってないの?」
「あれは熊本県の名物でしょ?」
「じゃ…馬刺し!」
「ねぇ~洋画は?」
アメリカ映画・マイケル・キートン主演の『ワース・命の値段』…アメリカ・ニューヨークで起きた航空機テロで犠牲になった人たちへの政府からの支給される見舞金の交渉を描いた作品です。
地位や名誉を持った人たちと消防士や普通のサラリーマンへ支給される金額が違うことを知った遺族たちと政府側の弁護士の関わり合い方を軸に物語は進んで参ります。
実話に基づく話で残された遺族の話をひとりひとり丁寧に聴いていく弁護士の姿に心打たれるものがありました。
最後に挙がった映画は…トム・ハンクス主演『オットーという男』…トム・ハンクスの映画は着地点がブレないので安心して観ていられます。
こちらも全員が鑑賞済み。
「これ何んと言っても、マリアナ・トレビー二が良いわ!元々はスウェーデンの小説が原作で、あっちでも映画化されたのね、それのリメイク。トム・ハンクスもプロジューサーとして製作に参加して主演もしてると言うわけ」
「昔から町内にひとりはいたよね?こういう口うるさい嫌われジィさん」
「うちはバァさんだった!」
だから町の秩序が保たれていたんです!
妻にも先立たれた真面目ひと筋のオットーは後を追おうといろいろ試しますがどれも失敗!
前の家に引っ越して来た賑やかなメキシコ人一家に掻き回されながらも、オットーは少しづつ残りの人生にささやかな道しるべを見つけて行きます。
静かで美しい余韻が残る映画になっています。
「邦画・洋画問わず、映画は良いわぁ~4月からどんどん面白いのが公開されるから観に行こうよ」
「おっー!」
ひとり冷静なわたくしも…映画は観たいので、さり気なく「おっー!」