今日は「冬至」を迎えます。
寒いのは、まぁ~仕方ないとして、こんなに寒いのに雨まで降って最悪!
何が最悪かって、出掛けるのに長ぐつを履かなきゃなんないからです。
わたくし、右足・第4指を骨折し、早や1ヶ月が経ちました。
上手く骨がくっ付いているのか・いないのか…これがはっきりとは致しません。
もう若くはありませんから「骨のくっ付き」まで遅くなっているんでしょうねぇ~
長靴はゴム製でゆったりとした作りになっていますから、靴の中で足の指が固定されず遊んでしまい、例えテーピングした指でも変な力が入ってしまいズキッズキッと痛むんです。
本来ならば5本の指を横から押さえつける普通の靴が良いのですが、この雨でスラックスが濡れてしまうのがイヤで、ひざ下まである長ぐつで履いて出掛けることにしました。
ゴム長靴とは言え緩やかな坂は滑りそうで慎重に足を運ばねばなりません。
近くに住む幼馴染みとの待ち合わせも迫っているのですが、5分ぐらいの遅れは許してくれるでしょう。
最寄りの交通手段は・東京メトロ・東西線…電車が到着しようとも今までのようにトントントンと階段を下りられず、先に来て待っている幼馴染みはイライラしてるかも?
発車ベルが鳴り、ホームドアも閉まって発車してしまったようです。
下り立ったホームにはこれこの通り…そして誰もいなくなった・アガサクリスティーの小説にあるような光景が待っていました。
電車よ、さようなら。
「あれ?」
当然いるはずの幼馴染みの姿が見えない!今の電車に乗って行っちゃった?
呆然と立つ竦んでいたら、エレベーターから優雅に下りてきたおばさんがいる!
「お待たぁ~早かったね」
「早かったねじゃないよ!とうに待ち合わせ時間過ぎてんでしょ!」
「滑ったら怖いからサ、ゆっくりゆっくり来たのよ。何、そんなに待ったの?」
「知らねぇわっ!」
東西線から銀座線に乗り換え、三越前駅で下車。
「その長靴、ここ日本橋の三越だと目立ち過ぎだわ!さわ子みたい。脱いだら?」
「脱いだらって…靴下で歩いている方が目立つだろがっ!」
「そうかなぁ~?あっ!そんなことよりサ、正面玄関にいるライオン。クリスマス仕様になってるかもよ。見に行こうよ」
今年のライオン・クリスマスファッションは三角帽子だけで寒風吹きさらしの中、寒そう!
今年のテーマは「たくさんのひとつ ひとつのたくさん」…はっ?何を言ってるのか解らん!
「でもサ、三越伊勢丹さんがこう言ってるんだから、解った振りしよ!」
それにしても、ここ日本橋・室町、ビル風が冷たい!
早くデパ地下へ行って、クリスマスに頂くあれこれとお正月用品を買いに行きましょう!
あの後ろ姿、幼馴染みでございます…振り向くなよぉ~
店内に入る前にライオンの太ももを撫でたら…すでに冷え切っておりました。
ネコ科なのに犬に見えるライオンであります。
店内もクリスマスの飾りでホント別世界!
自分へのクリスマスプレゼントを選べるのも、この歳になったおかげです。
「今年は何、買うの?」
「ベレー帽が欲しかったんだけどね、足が冷えてふくらはぎが攣っちゃいそうなのよ。だからね、もの凄くあったかくて絵柄が可愛い靴下買おうと思ってんの」
「それならダイソーで売ってる300円の靴下で充分だわよ」
もうコイツとは意志の疎通ができん!
おばさんたちが最後に行き着くところは…デパ地下!
正月用のお飾りやお節用の品々は確かに値上がりが半端じゃございません。
「でもねぇ~デパートならではの良さがあるのよねぇ~」
近くのスーパーでは扱ってない海老芋やくわいなどをふたりで半分ごっこしながらだと買えないこともありません。
「あーたにぜんぶ預けるから煮て!」
やなこった!
幼馴染みが美味しいと勧める山型食パンを購入してみました。
6枚切りにしてほしいと頼んだら「焼き立てなのですぐには切れないんです。冷めてからご自宅で切ってください」…わたくし、食パンを切るのが下手なんですよぉ~
生地がふわふわですと潰してしまいますし、同じような厚さに切ってるつもりがいろいろなサイズになってしまいます。
「ねぇ?年末ギリギリで映画観に行かない?」
「何んの映画?」
「ほら、今テレビでも再放送されてる『Ⅾr.コトー診療所』…あーたの好きな神木隆之介くんが引き続きリュウくんの役で出てるって。前に出てた時はね、10歳の子役だったけど今回は成人して会社務めしてるみたいよ」
「あのね!あちしがファンなのは桐山零(きりやまれい)くんね!棋士やめて会社員になっちゃったのケ?」
「あれは『3月のライオン』でしょ!吉岡秀隆も時任三郎も白髪頭になっちゃって時間を感じるよね。コトー先生、看護師の彩佳と結婚して子どもが生まれる設定なの…うふふ」
「うふふって何よ?テレビドラマ見てなかったしなぁ~あーたみたいに入り込めないなぁ~」
「だから!今ね、昼間にフジテレビで再放送されてんだって。1話でも見てから行くとその長い年月が分かるわけよ」
「別に分かんなくてもいいよ」
「私、このドラマが放送される日、そりゃぁ首を長くしてまってたもんよ。行こうよ!」
累計発行部数・1200万部を超えるという山田貴敏の同名漫画の映画化で、2003年に連続ドラマとして放送。平均視聴率19パーセント、最高視聴率は22,3パーセントものの支持を得て大ヒットとなったとか。
映画は南の孤島に医師・後藤健助が島へ来て19年が経った現在を描いている医療ヒューマンドラマだそうです。
12月16日に公開されたばかりの本作…「隣のコレド室町・2で掛かってるからサ、ちょっと覗きに行ってみようよ」
若かったころは年末だろうが新年であろうが家の手伝いなどほったらかしにして映画を観に行ったもんであります。
今や自由の身…誘われるうちが華かな?
シアターはこの悪天候なのに、けっこうなお客さんが来ていました。
コトー先生の大ファンである幼馴染みに付き合って、長靴を履かなくてもいい日に来てみましょうか。