わたくし午前7時チョィ過ぎ、運河沿いの遊歩道を速足で歩いております。
連日続く暑さで、またまた家に閉じこもって、すっかり出不精となってしまいました。
まだ朝の涼しいうちなら5000歩は歩けるんじゃないかと、軽いストレッチを済ませてから速足散歩に出掛けたわけであります。
大きく手を振りながら足を進めていると…道の先に点々と赤い花を咲かせた枝が風に揺れているのが見えて参りました。
「きれいだなぁ~」
速足を倍速速足にギアを入れ替え、わたくし揺れている枝にまっしぐら!
それは秋の七草のひとつ・萩でありました。
そう言えば昨日も秋の七草・オミナエシを見つけ、細かな黄色い花にうっとりとしたばかり。
こちらも「万葉集」に山上憶良(やまのうえおくら)がニ首の歌が収められ、一首は「秋の野に咲いている草花を指折り数えると七種ある」で始まります。
続いてニ首の冒頭とは「それは萩の花…」と明確に指しております。
秋の七草の一番手に詠まれている「萩」。
遠目では分かりませんが、こうしてレンズを通して観てみますと…何んとも色っぽい花ですこと。
それにしても、この日射しの強さと言ったら…なんてこった!
とても10月の日射しとは思えません、チリチリと肌が焼かれるような痛さを感じます。
いつまで続くのかなぁ~この暑さ。
でも…このコロナ禍の閉塞感と喪失感ですっかり落ち込んでしまい、心療内科に通っている幼馴染みから聞いたのですが…「家に閉じこもってばかりで太陽の光に当たらないとね、脳内の神経伝達物質セロトニンってのが分泌されないんだって!セロトニンって脳の負になる興奮を鎮めて精神を安定させてくれる物質で、午前中の太陽光を浴びると良いって先生から朝の散歩を勧められたんだ」と処方された薬を飲みながら、のんびり屋の幼馴染みは自分なりに工夫して不調の改善を目指しているようです。
たまには…幼馴染みの歩幅に合わせて一緒に歩いてみようかな。
わたくし、体に熱が溜ってきたようで…セロトニン分泌や日焼けよりも、熱中症が怖くて日陰を歩いて帰って参りました。
朝食は3種類のレタスが一緒に栽培された「サラトリオ」…ひとつの栽培床にグリーンレタス、グリーンオーク、そしてレッドオークが育っている優れもの。
今朝はさっぱりとしたサラダで済ませてしまいましょう。
とは言いましも少しでも動物性タンパク質を摂らないと筋肉も付かないし、何より夏バテならぬ秋バテになってしまいそう。
アスパラをバターで軽くソテー、カルデイの生ハムの切り落としを添えて頂きました。
温かなカボチャのスープが美味しい季節なのに…まぁ~ハロウィンまで取っておきますか。
毎日美味しく食べれば元気が出ます。
元気が出れば、今日一日を過ごせます。
今日を無事に送れたら明日が開けます。
明日明後日、日明後日(あしたあさってしあさって)…そしたら、あっという間に2022年が暮れて新年2023年が明けて参ります。
先日、100円ショップ・ダイソーの店頭に来年・令和5年のカレンダーが並び始めているのを見て、びっくり!
来年の干支は「癸卯(みずのとうさぎ)」…うさぎ年になるのかぁ~ずい分と久しぶり。そうか、12年振りになるんだなぁ~。うさぎ年って親戚、友人知人にいたっけかな?
来年のことを言ったら鬼が笑うと言ったものでしたが、クリスマスケーキの予約よりもおせち料理の予約販売が先行し、我が家にもデパートからお節料理が満載されたカタログが届いて、気は焦るばかりであります。
ヘタをすると完売となってしまうからです。
このごろでは「おひとり様おせち」も充実。すっかり定着したように思います。
その申込数は相当なものらしく、人気店や京都の老舗料亭のおせちは早々と予約終了・完売になるとか…十万円を軽く超えるおせち料理に、わたくし・出るのはため息とヨダレ…
「せっかく注文しようと思ったのに完売じゃ仕方ない!」…なぁ~んちゃって
まぁ~お気楽なひとり暮らしですからね、毎日がお正月・でも良いわけです。
三が日が終わってから値下がりした食材で三日遅れの正月をひとり執り行うのも、また良いものではないでしょうか。
とにかく押せ押せデパートの商戦なんかにのるもんかっ!
『子規うさぎ虚子いぬ年や年巡る』
(しきうさぎきょしいぬどしやとしめぐる)
矢島渚男(やじまなぎさお)