ここ…東京メトロ・地下鉄東西線の竹橋駅構内にある地下通路でございます。

今日は1年に1回受ける胃がん肺がん検査のため、わたくし神保町へ行きたいんです。

  

炎天下や雨降りの時に大変助かる地下通路ではあるんですが…わたくし「閉所恐怖症」でありまして、エレベーターや地下駐車場、窓のない取調室?など、手足に汗を掻き呼吸も乱れて来ちゃうんです。

ですから…こういう人気(ひとけ)がなく、況してや迷路のごとく逃げ場のない閉ざされた空間は大の苦手。

「おーい!」と声を出したところで、自分の声は壁に当たって戻って来るばかり…この通路を苦労して掘って下すった方々に対して失礼かと思いつつ、それこそ通路の良さを味わう余裕もなく小走りで通過!

外を歩くより汗だくになって地上へ出て参りました。

出たところにあるのが『神田警察通り』…外の空気は熱風ながら旨い!

検査の予約はこちら…「こころとからだの元気プラザ」にお願いしました。

一昨年でしたか、飯田橋駅前から神保町へ移転しまして、最寄りの駅も竹橋、神保町、九段下と少しばかり歩かねばなりません。

一般外来も行なっておりますが、なんと言いましても頭のてっぺんから足のつま先までの検査に秀でております。

予約を入れておけば待つこともなく実にスムーズに終了。

今回は午後1時の予約しか取れませんで、前の晩から絶食で果たして無事に辿り着けるの心配でした。

それが説明書をよぉ~く読み込んでいると、午前7時までになら軽く茶わん一杯の塩むすびなら食べても良いとのこと!

「軽く一杯かぁ~」

それでも暑い中、腹ペコでフラフラになって熱中症になって倒れる心配はなくなるかも。

肺がんのレントゲン検査を済ませてから胃がんのバリウムを飲んでの検査を受け、終了です。

バリウムは金属ですから一刻も早く体外に排出させなければなりませんから、検査が終わるとすぐに下剤を飲むように言われます。

お腹っペコペコなはずなんだけど胃の中と腸はバリウムが詰まってる感じ?

神保町は名だたるカレー屋さん、昭和レトロの喫茶店、洋食も中華と何んでもござれの美味しいものが揃っている街であります。

下剤が効いてきちゃったら食事どころじゃないかも!

 

その前に…7月いっぱいで閉館になってしまった岩波ホールへ行ってこよう。

あ~やっぱり閉館してる‥新聞にも載った閉館だものね、ひっそりと営業しているわけがない!

  

上映するポスターが貼られていた壁が、もう取り壊されていました。

早すぎるけど岩波ホールらしくて潔い良いなぁ~

  

駅から上がる途中のはめ込み式のポスター枠もきれいに掃除されていました。

若いとき、ハリウッド映画ばかりに関心があったころ、地味でありながら名画と言われる映画に導いてくれたミニシアターでした。

54年の歴史が閉ざされちゃった…あんなに感動させてもらったり、物事の見方をちょっと変えてくれたり、大人の仲間入りをさせてくれたのに、なんにも恩返しが出来なかった。

なぁ~んかお腹は空いてるのに胸が少しだけ苦しいな。

岩波ホールが一番華やかな時代に青春を過ごせて良かった!

ここに岩波ホールがあったこと…忘れない。

 

 

『レントゲンに淋しい胸のうちのぞかれた』

住宅顕信(すみたくけんしん)