このところ寝違えて傷めてしまった首を庇い、少々運動不足であると反省。

バッグを手に持ったり、肩に掛ける斜め掛けバッグも首に負担が掛りそう。

ここはポケットの多い服に着替え、携帯、メモ用紙、脚が攣ったとき用の漢方薬・ツムラの68番をひと袋にミニペットボトル、消毒ジェルにハンドタオルを詰め込み「ヨイショォ!」の掛け声と共に自分を叱咤激励し、近くの都立木場公園まで散歩に出ましてございます。

成人した人間の脳の重さは、男女平均して1200グラム~1500グラムであると習いました。

もう半世紀も前のデータですから現代人の脳の重さは、もしかしたら変わっているかも知れません。

人間は直立二本足歩行で、砂糖・ひと袋より重い頭をテッペンにして、それを支えて歩くんですから首の負担は相当なモノであるはず!

まぁ~脳の重さで言ったらゾウは4000グラム…然しながら四本足ですからね。

もっと重いのはクジラでして7000グラムもあると言われております…然しながら水の中をヒレと尾っぽで悠々と泳いでいるんですからね、楽チン。

まぁ~水圧はあるものの塩度が高い海中でのこと、浮力で何んとかなっているはずです。

昔から勉強が良くできる人の脳みそは重いのだろうと言われておりまして、わたくしなんぞは母親や八つ違いの兄から「お前はね、少~し足らないところがあるからね、外で頭を振るんじゃんないよ。カラコロと脳みそが干からびちゃった音が耳から漏れちゃうからサ、気を付けるんだよ」などと酷いことの言われ放題でありました。

令和の時代であれば親・兄妹であろうと訴えてやるのに…サ!

理科・生物であったか、歴史・文学の授業であったか…定かではないのですが先生は仰っていました。

「過去の人物に於いて、脳の重さと、その出来具合は必ずしも一致しないとの数字が出ている」

そうなんです!

作家・夏目漱石は1425グラムと平均値内。

理論物理学者・アルベルト・アインシュタインの脳の重さは1230グラムと軽い!

フランスの作家・アナトール・フランスに至っては1017グラムであったそうな!

こうなりますと頭の出来と言いますのは重さ軽さなどではなく、脳の神経細胞をつなぐ配線の細密さであろうと察しがつくと言うものです。

やっとの思いで辿り着いた木場公園。

「疲れたぁ~」

「清々しい心」の花言葉を持つネモフィラを見渡せるベンチに腰掛けて、水分補給タイムとしますか。

いくつかの保育園のお散歩が重なり、公園内は園児たちの賑やかな声が響き渡っていました。

「ランニングに半袖かぁ~若いって素晴らしい!」

このくらいの子どもの脳の重さって500~600グラムぐらいかな?

軽そうでいいなぁ~これからいろんなことを吸収してシワクチャの脳に成長するんだろうなぁ~

おばさんなんかね、シワが伸びちゃって、神経細胞がブツブツと音を立てて切れとるわ。

地べたを這ってる蟻をめぐって、それぞれの意見が対立しひと悶着起きている様子。

いやいや議論と言い換えましょう。意見を言い合うこと、大いに結構!元気いっぱいで何よりです。

どれどれ足元に寄って来た蟻を摘まんでみようか。

どうか…この平穏な時間が長く続きますように…

 

『てのひらの蟻に重みのあるごとく』

(てのひらのありにおもみのあるごとく)

加藤楸邨(かとうしゅうそん)