昨日、門前仲町にある実家の風通しに行った帰り、いつもの習慣でふらふらっと路地裏に…「しまった!」と思った瞬間!行き付けの八百屋のおぃちゃんに見付かり、呼び込まれてしまいました。

「おみえちゃんよ!なんでそんな道の端っこ歩いてんのよ!こっち側を歩きなよ。今日はね、巻きがしっかりとした良い白菜が入ってるのよ。日本人だったら白菜漬けにしよう!」

トボトボと八百屋の店先に…わたくしの持ち味でもある、この気の弱さ…洟垂れであった小っちゃいころを知られている八百屋の三代目は、我が情けない兄の幼馴染みでもあります。

「あきちゃん、元気かぃ?もう雪降ってんの、北海道?」

「知らんわ!天気予報じゃサ、雨ばっかみたいだよ。どぉ?なんて電話したらサ、大変なことになっちゃうからね」おとめ座

「あきちゃん、話長いからなぁ~あぁだこうだって朝から付き合って、あれって気が付いたら3年経ってたなんてザラだったもんなぁ~」

「ウソコケ!ったく、どっちもどっちだわ!あ~この白菜、ホントに巻きがしっかりしてるね」おとめ座

「だろぉ?鍋も良いけどサ、ひとりじゃ食べ切れないだろ。でもサ、冬は白い野菜を食べなきゃダメだよ」

そうなんです…ヨガの先生からも言われました。

『大根・れんこん・ねぎ、蕪に白菜などを積極的に摂ると、内臓からじわりと体全体を温めてくれます。然も消化を助ける酵素が多く含まれているのが冬の白い野菜です。免疫力がつけば万病のもと風邪の防止に役立ちます』とのことです。

白菜・ひと株、買って行こうかな?

「ひとつね、120円。安くなったよなぁ~まいどぉ!」

そうなんです!旬の野菜は安くなきゃね。

「ヨイショォ!」

ひと株、まんまと買わされ、両手に抱えて家に帰って来ました。

午前中に白菜を仕込んでしまいましょう。

我が家の白菜漬けは、わたくしの母親の漬け方・そのままに漬けております。

昆布に鷹の爪、忘れてはならないのはニンニクで、白菜とのバランスが旨みを引き出す隠し味となっているかと思います。

昭和30年、40年代までは白菜のほかに「山東菜(さんとうさい)」という、すこし黄色味を帯びた品種が出回っておりました。

年末の10日間ほどしか市場での扱いがなく、母は正月用の白菜漬けを用意するため八百屋の先代に仕入れを頼んでいたことを覚えています。

本来は葉を結ばない非結球(ひけっきゅう)白菜の一種なんですが、漬物用に改良された「新あづま」を母は買い求めていました。

あれ、美味しかったなぁ~ちょっと漬け具合の日数(ひかず)を間違えてしまうと酸味が強くなってしまうのですが、それがまた何んとも言えぬ味わい・旨味となって白いご飯が進んだものでした。

8つ違いの兄は、良い塩梅に漬かっている白菜漬けやぬか漬けに、たらっとしょう油を垂らして食べるのですが、白菜の一番美味しい柔らかな芯の部分をごそっと取り皿に取ってしまい、そうはさせじとお漬物の器が置かれると、わたくしと情けない兄と白菜や蕪の取り合いとなり、いつもちゃぶ台は争奪戦でした。

母親は長男である兄の味方ばかりしていて甘やかし、けっきょく兄は精神も肉体も軟弱な男に育ってしまいました。

「1度ね、体と頭が軟弱を覚えちゃうとやめられないんだよなぁ~」…平気でのたまう兄、ホント救いようがありません!

8つ違いですからね、忘れずに兄が歳を取っていたら…74歳!

めまいがしそう汗

今日まで4378編のブログをアップして来ましたが、何度・この情けない兄が登場したでありましょうか?

良く読んで下すっているご常連の方は、わたくしのめまいがどこから来るか、ご理解して下さると思います。

八百屋のおぃちゃんに勧められた「キノコ」も数種類買い求めて参りましたので、今夜は「キノコいろいろ鍋」に…鍋の底に白菜の芯を敷きつめようを思っていたのに丸々ひと株を漬け込んでしまい葉の1枚も残ってない!

「あちゃ~!」

油揚げを最後に入れてコクを出して頂きましょう!

本来なら、セ・リーグ・クライマックスシリーズ・ファイナルステージ、ヤクルト・巨人の第4戦のはずだったのに…何んだか返ってすっきりとした心持ち。

リーグ戦で優勝した東京ヤクルトスワローズが日本シリーズで、それこそ「日本一」を目指して戦うのが筋であります。

「これで良かったのだ!」

早々と結着がついてしまってガックリと肩を落としているのは…神宮球場とビール会社、お弁当を提供する仕出し屋さんでありましょう。

来年は東京ドームで稼いで下さいませ!

白菜漬けは…この気温であれば1週間から10日あれば美味しく漬かるかと思います。

愉しみ・楽しみ!