わたくしの朝のルーティン…真っ先にトイレ！次は玄関ドアから新聞を抜き、洗顔・歯磨き…それからお煎茶を仏壇に供え、チーン！
神棚のお榊の水を替え、二拝二拍手一拝、お茶を飲みながら新聞を読む…ここまで１年３６５日ほぼ変わることはありません。
この歳ですからね、例外もありました。
ひとつはぎっくり腰でしたねぇ～
石けんを泡立て顔を洗おうと腰を折った瞬間・ギクッ！両手の泡の中にブハッと顔を沈めたまま洗面所の下で動けなくなること数十分…顔はガピガピになり、歯磨きは諦めました。
あの時ほどトイレを先に済ませておいて良かったぁと思ったことはありませんでした。
あとは…そう！早朝、瞼を開けたとたん、部屋の天井やら壁に掛かっている時計やらがグルングルンと回る良性突発性頭位めまい症を起こした時、あれも１日の予定が引っくり返ってしまったほど酷かったです。
今朝…ベッドから下りて右足を床に着いた時、「うん？」何んとなく違和感を覚えたのですが、そのままいつものルーティンに進みました。
歩くたびに違和感が痛みに変わりつつあるような？
腰の痛みは慢性となっていますが、それに加えて脚の付け根がズキッとするような痛みが走ります。
これって、あそこ？やだやだ股関節ぅ～？
整形外科へ行くほどでもないし…かと言って湿布を貼るにも貼りずらいし…「そうだっ！」
我ながら良いところに着地したと思います。
いつも「オンラインレッスン・ヨガ＆ピラティス」でお世話になっている先生に股関節の痛みを相談するラインを送り、気長に返信を待つことに致しました。
午前７時半過ぎとは言え、朝ヨガのレッスンが始まっている時間なので返信が来るまでもう少し時間がかかるでしょうから、コーヒーを淹れてアーモンド・デニッシュを頂きながら待つとしますか。
野菜なし果物なしで、いきなりの炭水化物ですが甘いものは心にもオツムにもやさしく溶け込んで行く心地良さを実感できます。
座っているぶんには何んの痛みも違和感もないので助かります。
「加齢による痛み」の言葉がふっと頭に浮かんで参ります。
わたくしの人生もススキの穂が揺れる晩秋に入ったということかなぁ～
「あっ！もしかしたら…ヒールのせい？」
一昨日（おととい）でしたか、約２年ぶりにヒールを履いて出掛け、その晩から腰が張るような感じはあったことを思い出しました。
８時過ぎにラインが来ました！
『おはようございます。大丈夫ですか？リモート画面でお待ちしておりますので、すぐにオンにして下さいませ』
おぉ！来たぁ～ラッキー！
「先生、おはようございます。急なご相談で申し訳ございません。股関節の痛みですけど、心当たりがひとつあります。一昨日ヒールを履いて数時間・立ちっぱなし・歩きっぱなしだったんです」
『あ～ハイヒールですか？あり得ますね。ヒールを履くと踵が持ち上がって上半身が前のめりになりやすいくなります。左右均等のバランスも崩れてしまって腰や背中、股関節に負担が掛ってしまったのだと思います』
「なるほど…やっぱり歳ですかねぇ？」
『いえいえ！若い女性の生徒さんにもおられますよ。アドバイスは、しばらくヒールを履くのをやめてスニーカーに替えて両足でしっかりと体の重心・バランスを整える必要があります。静かに様子を探りながらヨガのあぐら・スカアーサナを組んでみて下さい。右脚が痛そうですね。無理をしないで脚を伸ばし楽にして結構です。
今までに変形性股関節症と診断されたことはありますか？ない？それでしたらヒールを支えるために筋肉を過剰に使って軽い筋肉痛ではないでしょうか。１週間も掛からず治ると思いますから揉んだり屈伸運動は避けて静かにお過ごし下さいませ。痛みがすっかり治まるまでヨガ＆ピラティスのレッスンはお休みと致しましょう』
「はい、お時間を割いて頂きありがとうございました。なんだかホッとしちゃいました」
『では…せっかくですから軽く体を温めるストレッチだけ行いましょう！背中を預けられる壁か柱があったら寄り掛かって下さい。脚は楽な姿勢で大丈夫。両手をゆっくりと持ち上げながらチャクラ（体の中枢）の位置を確かめながら深い呼吸を２、３回繰り返しましょう』
あ～思った以上に気持ち良い～やっぱり深呼吸って落ち着くなぁ～
あとはマットの上で仰向けで股関節周りをほぐすストレッチを教えて頂きました。
『はい、お疲れさまでした。この流れで体をほぐしながら筋力も付けて行きましょう。あのですね、ふふふ…先週の水曜日に股関節の痛みを緩和する方法に「びんぼうゆすり」があるという講義があって、わたくし受けて来たんです。すごい偶然だと思いませんか？それでですね、小刻み片脚づつ揺らすんですが、これが振動となって股関節に届き、血行も良くなり股関節を守る筋肉も強化されるのだそうです。その動作って如何にも如何にも貧乏って感じで面白いネーミングだと思いません？その実習も受けたのですが…これが最初のうちはなかなか上手に揺すれなくて、やっているうちに他のインストラクターの先生方と大笑いしてしまったんです。これが身に付いてしまってクセになってしまったら電車の中でもレストランでも揺らしちゃったらどうしようって！そう思ったら実技に身が入らないんです。みんなで困ってしまいました。その治療法はきちんと医学的に認められて「ジグリング」と呼ばれているんです。股関節痛で悩んでいらっしゃる生徒さんがいたらお教室でトライしたいと思います』
「先生、貧乏ゆすりってね、英語で「Ｐｏｏｒ Ｙuｓuｒi（プアゆすり）」って言うらしいですよ…なんちゃって！」
『…えっ？はっ？本当ですかぁ？まるっきりそのままじゃないですか？でも貧乏ゆすりよりオシャレに聞こえますね。お教室で受けると思います。クハ！』
先生とふたりで大笑い！
「笑う門には福来る」…おかげ様で股関節の痛みが和らいだように感じました。
ありがとうございました。
