「暑いっ!」と言うのも「暑いっ!」7月最後の日曜となりました。

あまりの暑さに食欲も落ちてしまい、テレビでオリンピック競技を観ながら冷たいお蕎麦を手繰っておりますと…「おぉぉ!」

続々と金メダル獲得の速報が入ってきて、咽そうになってしまうほど興奮!

  

江東区民・全員で応援しているのがスケートボード(ストリート)に出場する堀米雄斗選手!

地元・江東区の「東砂小学校・砂町中学校卒業」ですし、堀米自身が「生まれ育った楽しい思い出しかない江東区で開催されるオリンピック!地元で滑ることができるのは一生に一度の機会です。江東区のみなさんに喜んでもらえるよう金メダルを持ち帰ります!」…区報に嬉しいインタビュー記事が載っていました。

こんなわたくしでもチョィと滑ってみようかしらん・などと思わせてしまうほど軽々と華麗なトリックを披露!

堀米雄斗選手、高得点で金メダルを見事・獲得しました!

「おめでとう!ありがとう!」

これから江東区でもスケートボードが盛んに行われることでしょう。

スケートボードの競技が行われているのは、我が家からも歩いて行こうと強い意志と健脚があれば50分で行ける「有明アーバンスポーツパーク」…東京湾からの海風が気持ちの良い競技場となっています。

先日、幼馴染みのひとり息子・美大院生のあきらくんから送られて来た耳寄り・ミーハーな情報に惹かれ出掛けて行ったのが江東区・潮見運河に架かる「しおかぜ橋」でございます。

ここから東に向かえば有明アリーナ、有明テニスの森、有明アーバンスポーツパークなど多数の競技場がありますし、西に向かえば東京辰巳国際水泳場、その先には夢の島公園アーチェリー場があって、江東区の臨海側はまさに毎日アスリートたちが技を競い合っております。

その真ん中より少し辰巳寄りになりましょうか…

東京メトロ・東西線操車場のすぐ裏手…テレビドラマ『コントが始まる』のロケ現場となった「しおかぜ橋」であると教えられ、やって参りました。

  

あきらくん曰く…

「中高の時に一緒だった友だちがサ、大学は別れちゃったんだけど、そこの鉄道同好会に入ってたんだよね。今は就職してんだけどヒマがあると電車とか鉄橋とか見に出掛けてるとは聞いてたわけ。それがコロナ禍で遠出は自粛して近場の電車を見に行ってたらしいんだよ。この間、そいつから連絡が来て、お前んとこの近くに京葉線が地上に出入りするトンネルの入り口が見える橋があるから付き合えって言われてサ、仕方なくって言うか、オレも見て見てみたいし、久しぶりにそいつにも会いたいしで待ち合わせして行ったわけ。その橋もロケの橋も「しおかぜ橋」っておんなじ名前なんだけどね。面白いから行ってみたら?」

パソコンに送られて来た数枚の写真の中に、ご丁寧にもドラマ『コントが始まる』のカット写真も含まれており…ロケ現場となった橋と出演者である菅田将暉、有村架純に神木隆之介が確かに映っていました。

「第2話での場面だからね!。今度録画したCD、ポストに入れて置くから見てみなよ、笑えて泣けるよ」とのこと。

  

我が家から速足で20分…見えて来ました。

「ははぁ~あれか」…潮見運河に架かっている鋼鉄製斜張橋(こうてつせいしゃちょうきょう)・すっきりとした吊り橋です。

確かに「しおかぜ橋」と書かれています。

歩行者・自転車専用の橋のようです。

ぐるっと回って橋の上へ…「ホント!間違いなくここだっ!」…だとしても、何がここだなのか分かりませんが、なぜか感動!

堀米雄斗選手の金メダルとはちょっと違う「感動」?

あの辺に菅田くんかな?真ん中に架純ちゃん、欄干にもたれているのが金髪の神木くんか。

右端・奥に東京スカイツリーが見えています。

  

まだまだ、あきらくん曰く…

「それでサ、第7話にもしおかぜ橋が登場するんだけど、今度は古川琴音と神木隆之介が橋の上で「サプライズ・キス」をするんだよ。このドラマって青春群像劇仕立てになってて、あとひとり・仲野太賀だけこの橋に来てないんだよねぇ~」

と・言われてもねぇ~

左に映り込んでいる建物は江東区立塩崎保育園でして、夜とは言え、こんなところでサプライズ・キスをしてていいのかっ!

ドラマのCDが届けられたら見てみましょうかねぇ~

この辺りは東京湾へと流れ着く運河ですから汽水域となっております。

橋の下やコンクリートで造られた護岸にはいろいろな生き物が棲んでいまして、ちょっと辛抱強く目を凝らして見れば…いたいた!カニを発見しました。

あれはフタバガクガニかな?

けっこう素早いカニでして、シラサギやアオサギが狙いを定めてくちばしを向けてもサッと岩陰に回り込んでしまい、カニはホッ!サギはガックリ!

日々、わたくしたちの身の回りでは厳しい生存競争・弱肉強食の世界が繰り広げられているのだと改めて実感!

うん?ゴトンゴトンとレールを走る電車の音が聞こえます。

ドラマの中でもセリフがフッと途切れた時、この電車の音が聞こえるそうです。

電車マニアが言っていたと言うんですから、恐るべし耳!

だんだんはっきりと聞こえて来た!東京駅と蘇我駅を結ぶ京葉線の音でありましょう。

12階の我が家にも時折り風に乗ってゴトンゴトンの音が聞こえて参ります。

「しおかぜ橋」の向こう側に電車が走って行くのが見えますので、もう少し近寄ってみましょう。

潮見駅からゆるいカーブに沿って黄色と青のラインが入った電車が走って来ました。

千葉からはるばるやって来た「房総わかしお号」のようです。

4分も経たぬうちに走って来たのは通勤・通学電車となる赤いラインの京葉線です。

次の停車駅となる越中島駅に向かいます。

この京葉線は海沿いを走るため、海から吹いて来る強風に弱く、台風が接近してくるとよく運転見合わせになる路線でありまして、通学・通勤の方々はそれは大変だと聞いたことがございます。

安全第一とは言え、足が途絶えてしまうのは痛手でありましょう。

もう少し移動して、あきらくんの友だちが見たいと言っていた地下鉄へと変身するトンネルの出入り口へ。

わたくしが立っている・この橋も「しおかぜ橋」で陸橋となっていて、車が止まっている下を東京駅に向かってトンネルへと入って行きました。

わたくしが立っている…まさにこの下を通過して行く、微かですが力強い振動が伝わって参ります。

左のレールは越中島貨物列車が通っていた線路にございます。

昭和の時代に活躍した貨車で石川島播磨重工業へ港に着いた鉄鋼を運んでいたと習いました。

あの左上、平らになったところに「越中島駅」があったかと思います。

この橋の上から見ておりました。

鋼鉄製アーチ型で、こちらも歩行者・自転車専用橋となっています。

ここでのロケはなかったとのことであります。

さて…電車は左方向へひたすら深い地中へと走って行きます。

ここからはどんなに強い風が吹いても大丈夫!

  

再び、運河に架かる「しおかぜ橋」に戻って来ましたら、夢の島方面からやって来るのは…カヌー軍団?

「えっ?カヌー競技やってんの?」

いえいえ、カヌー・スプリントの日程は8月2日から、東京ゲートブリッジを渡った先、中央防波堤埋立地にある「海の森水上競技場」での競技場であると思います。

それにしても早い早い!

音もさせずあっという間に橋の下まで到着…橋から上目線でごめんなさいと声を掛けましたところ、講習会の集まりだそうです。

気持ち良さそうだこと!

カヌーの応援もしなくっちゃっ!

あ~嬉し、忙し忙し!

 

『あめんぼの親玉カヌー江をすべる』

(あめんぼのおやだまこうをすべる)

高澤良一(たかさわよしかず)