二十四節気・第12番目となる「大暑」を迎えます。

暑いはずです!

7月21日…それにしてもセミが鳴かない。

日曜の朝、マンションの中庭からジ~ジィ~とアブラゼミが鳴いたのは聞いたのですが、それっきり・それっきりで鳴き声の便りが届きません。

まぁ~便りがないのは良い知らせは言われていますが、地球の温暖化が進んでいる昨今、便りがないと言うのは、昆虫だけではなくヒト科にとっても、ちょっと心配ではあります。

  

夏・限定で、素っ裸で水の中で暮らす魚類・メダカが羨ましい!

卵を産み終わった女性陣…すっきりと元のスタイルに戻ったようです。

こちらも羨ましい!

さてと…午前中に幼馴染みのひとり息子・あきらくんとのお約束、本を届けに行ってこようっと!

大沢在昌・著『冬の狩人』…「北・砂・黒・雨」と続く「狩人シリーズ」の第5作、待ちに待っていた最新作です。

警視庁新宿警察署マル暴の佐江警部補、お久しぶり!

今回は東京から車で2時間・H県警察署に1通のメールが届くところから物語が始まります。

地元・巨大地方企業の闇を管轄を越えて、3年前の未解決殺人事件に迫って行くハードボイルドだど!

この作品の中で「新宿鮫シリーズ」の、あの鮫島警部のウワサが出て来る場面がありまして「わおっ!」と鮫島ファンが喜ぶ件がございます。

佐江警部補とH県警察署の川村巡査が新宿歌舞伎町にある「展覧会の絵」と言うバーで落ち合う約束をします。

先に来た川村巡査に話しかけるバーのマスターとの会話で…

「ふ~ん。前は別の新宿署の人がきてたけど、最近こなくなった」

「そうなんですか」と川村。

「ちょっと変わった人だった。彼女がロックシンガーでさ。別れちゃったみたいだけど」

まさしく鮫島の14歳年下の彼女・青木晶(しょう)であります!

あ~ぁ、大沢さん!新宿鮫の最新作も待っています。

今度は新宿警察署防犯課・鮫島警部を相手に佐江警部補のウワサをする場面、お願い致します。

午前11時に幼馴染みが住むマンションの玄関で待ち合わせをしたあきらくん、来てるかな?

ここのマンション、オートロックで気安く中へ入ることができない面倒くさいマンションなんです。

大きなガラス越しに中を覗くと…いたいた!フロント前のソファにデンと座っとるわ!

まったく親のおかげで暮らしてるってぇのに、ふんぞり返って座っとるわ!

「あっ、気が付いた」

こっちでいくらドアの前で足を踏み鳴らしても開かないのに、向こうからだと自動ドアも素直に開くんですから、イヤになっちゃうわぃ!

「おばちゃん、バタバタ何やってんだよ!大人しくしてロッテ・マリ~ンズ。外、暑いから中・入って」

「あ~涼しい!マンション中にエアコン入ってんの?スゴイねぇ~ここ座ってもお金取られない?」おとめ座

「テーブルチャージ?取られないよ」

「なんかサ、アイスコーヒーとか出ないの?」おとめ座

「出るわけねぇだろ!」

「ハイ、本。これね、568ページで厚さ3センチもあってポストに入んないんで取りに来てもらったのよ。面白かったよ。読み終わったら図書館に寄贈しといて」おとめ座

「おぉ!楽しみに待ってったんだよ、ありがと。これね、お袋から。この間サ、江東区で出してる小冊子を見てたお袋がね、すぐそこに椿屋珈琲のケーキ工場があるって知ってサ、もし熱中症で倒れたりしたら大変だから車で連れて行けってうるさく言うから、買いに行ったんだよ。あっちこっち一方通行だの行き止まりだので、歩いて行った方が早かったよ」

お袋さん、あきらくんと行きたかったのでしょう。

  

ここ江東区は都心に店を持つ有名店の工場が数多くありまして、特に猿江町から扇橋あたりをブラブラ歩いておりますと意外な看板に出会えます。

肉まんやシュウマイで有名な「維新號(いしんごう)」さん、出来立て・蒸し立ての肉まん・あんまんは1個から買うことができますし、シウマイの崎陽軒の工場もあり、ここでも工場隣接の販売所で作り立てのシウマイやお弁当が買えます。

隅田川に架かる永代橋を渡れば日本橋、銀座はすぐですし、少し上流の清澄橋を行けば人形町、神田へとつながりますので、出来立てホヤホヤをデパートなどの各店への配達も便利な地の利の良さ・江東区でございます。

  

さて…猿江町2丁目にある「椿屋珈琲」さんの直売所では、お店で出されるコーヒー豆やケーキの他に冷凍のピザ、牛タンシチュウなどが販売されているそうです。

「ところでサ、コロナワクチン接種、どうだった?みんな、2回目・終わったの?」おとめ座

「終わった!オレとお袋は2回とも腕が痛重(いたおも)だけで済んだけど、親父がサ、2回目んとき発熱と頭痛で2日ぐらい横になってた。夕方帰ってもまだ寝てるって聞いてサ、見に行ったんだよ、ベッド。親の寝室、入るのチョッと照れちゃったけど、心配でサ…」

「うん、それで息はしてたの?」おとめ座

「してたよ!してなきゃ、こんなとこで話してないだろっ!」

「それで?」おとめ座

「うん…軽くイビキ掻いて寝てんだけど、あんなに近くで親父の顔・しげしげ見たの初めてかもって思ってサ。白髪が生えててサ、ほっぺも重力に従って垂れてるし、シミもあって…ホラ、親父サ、エビの養殖でベトナムやらインドネシアやらマレーシアとかに単身赴任してただろ、そこで日に焼けたんだと思うんだけど、顔も手も真っ黒でサ。なんかジーンときちゃったんだわ、歳とったんだなぁ~って」

四角い顔のパパは大手商社マン。ひとり息子にしみじみと顔を眺められているのにも気がつかず、昏々と眠っていたそうです。

今は副反応も治まって、会社復帰しているとか…4連休の初日の今日は夫婦ふたりして居間でうつ伏せで寝ているとのこと…「イグアナみたいだよ」、あきらくんんの感想であります。

「それよりサ、あとでパソコンに写真送っておくから見て。『コントが始まる』ってタイトルのドラマがあったんだけど、おばちゃん・ドラマ見なかったのかよ?神木隆之介が出てたんだよ」

わたくし、神木隆之介のファンではなくて、彼が主演した映画『3月のライオン』で演じた「桐山零くん」のファンだと、これまで何度も言っておるのにまったく理解しないあきらくんであります。

それほどのめり込むほど神木隆之介の演技が上手かったと言うことでもあるのですが…あれはベテラン脇役・バイブレーターすべてに助けられたことも大きいかと思います。

  

「コントが始まる」のロケ地のひとつがね、東西線の操車場の裏に架かってる「しおかぜ橋」なんだよ。とにかく見たら電話してよ。それ、お袋が保冷剤ケチったから早く帰らないと溶けちゃうよ」

あのドケチ・イグアナ!保冷剤ぐらい多めに入れろっての!買い物して帰ろうと思ってたのに…ったく!

「じゃね、あとで連絡するわ。イグアナ2匹によろしくね」おとめ座

汗だくで戻って見たら、ラザニアとピザは少し軟らかくなっていました。

遅めのランチに「椿屋珈琲」の贅沢ミートのラザニアを頂きましょう!

レンジで5分…熱々のラザニアをスプーンでハフハフ!

超カンタンに椿屋の味を頂けたのはラッキーでした。

税込み1、980円の大長編1冊で冷凍食品3品をゲット!

往復汗を掻いた甲斐があったと言うもんです。

人間、汗を掻かなきゃイケません。

落ち着いたらパソコンを開いてみましょうか?

「コントが始まる」のロケ地ですか…楽しみです。

「それなりに美味しかった。ごちそうさまでした」