午前9時45分。グループラインで一斉に送られて来た写メール…紅白の細いキャンディーを口にした・そう若くはない女性がこちらを見ています。

写真をスルーして進むと、ラインにしては長い文章…とは言え、要約のみが続いている…「なになに?」

『この映画観た?『プロミシング・ヤング・ウーマン』。讀賣新聞の「All That Cinema」の紙面で紹介された写真。コロナ禍で情報が少なかったんでウッカリしてた1本。これ、2021年・第93回アカデミー賞の脚本賞を取った作品。この映画の凄いのは作品・脚本・監督・主演女優・編集の5部門でノミネートされてたアメリカ映画で、映画の根っこともなる脚本賞で受賞したの。女優として活躍もしているエメラルド・フェネル(35歳)がオリジナル脚本でメガホンをとった長編映画。これが監督デビュー作品。クレジットはないんだけど端役で出てるから、どの場面で登場するか探すのも楽しいと思うよ。主役は「華麗なるギャツビー」に出てたキャシー・マリガン。写真見て。30歳の役。上唇のシワが物語ってるけど映画ではカラフル・パステルカラーの衣装が可愛いの。令和3年・あと半年あるけど今年一押しの映画だよ。講談社(友人)も観て、絶対にストリーは明かしちゃダメだって念・押された。ミステリー?恋愛?復讐?正義?道徳・モラル?邪悪?法律?とにかく面白い!日経(友人)はもう2回観たって言ってた。配給元はパルコだから、池袋のシネクイントで上映。近場だとTOHOシネマズの日比谷と日本橋でも上映中。日比谷は元・みゆき座のスクリーン12だから気を付けて。12で思い出した。これって映倫規定で「PG12」だからね。みんな還暦の辺りでウロウロしてるから大丈夫。観ないと後悔する1本。またリモートで映画評論しようね!』

もう、わたくし読み終えたころには映画を観たような余韻さえ覚えました。

東京ミッドタウン日比谷・10階、三井不動産に勤める友人からのラインなんですが、どんだけヒマなんだっ!

讀賣新聞…確かに7月9日・夕刊に載っておりました。

  

三井不動産が日比谷の再開発を手掛け、六本木に続き東京ミッドタウン日比谷をオープンさせたのは2018年3月のことでした。

このオープンに合わせ、隣の東京宝塚劇場・地下にあった映画館「みゆき座」はTOHOシネマズ・スクリーン12・13となって新装オープン!

宝塚劇場で公演があるときは、この楽屋口でファンが出口待ちしているところであります。

今は三密になるので注意がなされていることかと思います。

  

「みゆき座」は昭和30年に「スカラ座」から受け継いだ老舗映画館でした。

平成30年・63年の歴史を閉じたことは新聞やテレビのニュースで取り上げれ話題になったことは記憶に新しいかと思います。

スクリーン13は座席数を減らし、脚を伸ばせるゆったりとした映画館となり、壁全体と床を照らす青い照明が宇宙の浮かんでいるような心地良さに浸ることができます。

   

こちらが『プロミシング・ヤング・ウーマン』…友人が邦題に訳すと「洋々と広がる前途有望な女性」とか…

そのままじゃん!

ポスターを見ると何やらおどろおどろしいのですが、予告映像を観る限り…これって女版・必殺仕置き人?とも思わせる仕掛けとなっています。

これはあらすじさえ知らずに観た方が尚一層、作品が光るとか思います。

スマホが次々とライン着信を知らせる音を発している!

友人のラインに対する返信のようです。

『観たよ!すっごい面白かった。ラストの展開に「えーっ?!」って体が固まっちゃったわよ!私も今年・一押しの作品だと思う。あんな映画・初体験だよぉ~この歳で!ぜひお薦めだから、みんなも観て』(新潮社に勤める友人)

『私もTOHOシネマズ日比谷で観たよ、ひとりで。あれはみんなと観たかった1本だった。監督のエメラルド・フェネルってビデオクリエィター役のひとりとして出てた?で・今回初めて知ったんだけど、スクリーン12・13のあるビルから地下通路を通って、あーたのミッドタウン日比谷に行けるんだね。仕事サボって観に行くの簡単だね!猛暑だろうと極寒だろうと台風が通過中だろうとハイヒールで行けるんだね!今度、何か奢りなさいよ!』(共同通信・友人)

『みんな観てますねぇ。脚本賞ってところ、さすが審査員ってみてるよね。女性でこの賞とるの13年ぶりの快挙だって。リモート会やってしゃべろうよ。9月の3日の公開だったかな?斎藤工が企画・プロジュースした映画「その日、カレーライスができるまで」って面白かも。主演はリリー・フランキー。ちょっと先だけど、みんなコロナワクチン・2回目終わったころだし…観に行こうよ』(講談社・友人)

『公開ギリギリのリモート試写で観て、あとは日比谷でも観た。試写で観たとき、ちょっと意外な展開で頭の中がシッチャカメッチャカになったわ。ぜったいに観るべき!私からもお薦め1本。モロッコ映画の「モロッコ、彼女たちの朝」って陳腐な邦題なんだけど、絵画みたいにきれいな画面でじっくりと胸に来る感動作だわよ。リモート会で詳しく話すけど、ミッドタウン日比谷の前のシネマズ・シャンテで8月13日の公開予定になってる。コロナ禍で延期になるかも知れないけど、観たいなと思ってる』(日経・友人)

   

わたくしも東京ミッドタウン日比谷・スクリーン13で観終えました。

内容について話したいのは山々…でも本当に真っ新で観た方がドキドキ・ハラハラ、最後の衝撃と言ったら言葉がありません。

ただ主人公・キャシーが着るパステルカラーのセーターやカットソー、ワンピースの可愛らしいこと。

わたくし、もう少し歳を重ねてグレィヘアに到達したら、キャシーが着ていたピンクのディジー柄のセーターを着てみたいなと思いました。

髪の毛、早く真っ白にならないかなぁ~

さてと、こちらも友人・お薦めの一品。

ミッドタウン日比谷の地下1Fのオシャレなパン屋「JEAN FRANÇOIS(ジャン・フランソワ)」のレーズンバターサンドを頬張りましょう。

レーズンバターサンドの名に恥じない・レーズンてんこ盛り!

生クリームが溶けて美味しいんですが、あまりにも噛み応えがあるパンでアゴがくたびれちゃった…

なんだかリモートで話しているような臨場感あふれるラインのやり取りとなって久しぶりに楽しかったです。

さぁ~明日は、いよいよコロナワクチン2回目の接種!

体調管理はバッチリ…今回はめまいやふらつきが起きないようリラックスして受けに行って参ります。

早めに休みますね、おやすみなさい。