今日のスケジュールは…至ってカンタン!
徒歩6分のところにある『竹中工務店東京本店1F・GALLERY A⁴ ギャラリーエークワッド』で開催されている義足の展示会…『立つ、歩く、走る』へ行くことでございます。
近所に住む幼馴染みのひとり息子・美大院生・あきらくんから「近いんだしサ、見といた方が良いよ」と薦められ、老いては若者のお薦めに従え・とさっそく行って参りました。
竹中工務店東京本店のオフィスビルの1Fにありまして、どんな展示会も無料で入館できるので、買いもの帰りで大根やネギなどをぶら下げて入りましても、守衛さんも笑顔で招き入れて下さいます。
今日も竹中工務店に勤める社員の方と一緒に入館させて頂きました。
病気や事故で脚を切断した方や、あるいは先天的にない人の身体を支える義足を紹介する展示会で「無関心から関心へ。一人一人が変わるけっかけを作る」をビジョンに基づき、とても分かりやすく、何より明るくてキレイだなぁ~と思わせる演出効果であると思います。
わたくしが思っていた以上に日本に於いての義足の歴史は古いのだと知りました。
幕末にはすでに装着するまでの義足が作られていたようで、かの大隈重信公も義足で立つ像が早稲田大学早稲田キャンパス内に建てられております。
1889年、爆弾テロで襲撃され、右足を切断する大ケガを負った大隈重信。
その義足を作ったと言う万木九兵衛(ゆるぎくへえ)の別の義足も展示されておりまして、令和における義足の進歩と合わせて見ることが叶います。
公益財団法人・鉄道弘済会、東京大学・山中俊治研究室が協力しての展示会を観て、これから開催予定である東京パラリンピックに出場する選手を支え、日々技術力を進めていることを知りました。
義足と聞くと、わたくしなどは痛々しいと感じてしまうのですが、今回の展示会を見て廻っておりますと、若い方たちはそれを個性と置き換え、自分に合った義足を堂々と装着しているように思いました。
街ですれ違ったら…「わっ!ステキ」と声を掛けてしまいそう。
「学部生たちと見に行ったんだけど、デザインってスゴイと思ったよ。車いすデザイナーもいるぐらいだからサ、美大でももっと発想を広げても良いかもね」
美大院生・あきらくんが申しておりました。
実際に装着となると軽い、痛くない、動きやすいが一番重要でありましょうが、こうした華やかで前向きな義足を見ることで、多くの方に関心を持ってもらえたら…嬉しいなぁ~
こちらはスポーツ用の義足で、素材もアルミパルプ、ドライカーボンとスタイリッシュな仕上がりとなっています。
すべてがオーダーメードで手作りとなりますが、コンピューターを使った3Ⅾプリンターという新しい技術も開発されているそうです!
可愛らしいコーナーも設置されておりました。
スポーツ用の義足を付けたテディベア…なんの種目に出場するのでしょうか?
「切断ヴィーナス」…ショッキングなタイトルでありますが、新聞やテレビでも取り上げられた写真集です。
若くして脚をなくしてしまった女性たちですが、写真に納まっている彼女たちはステキな笑顔…まさにヴィーナス!
手に取って見ることが出来ます。
さすがアメリカ!と感心してしまいました。
あのバービー人形に義足装着と車いす付きのセットが作られ、ぜひ作って欲しいとのリクエストも多くあったそうです。
日本にもこんなにオープンな感覚が広まると良いなぁ~
何んだか…東京パラリンピックの開催が楽しみになって参りました。
今までにない新しい目で選手たちの活躍を応援できそうです。
あきらくんに『すっごい勉強になったし楽しかったよ。デザインって大事だね。薦めてくれて、ありがと!』のラインを送っておきました。
8月5日までの開催となっておりますので、ぜひ!
さぁ~帰って、お昼ご飯を食べましょう!
あとは読書でステイホームです。