本日も快晴!
旧暦・二十四節気の第22番目・『冬至』が巡って参りました。
もう冬至?早いなぁ~
この1年、ステイ・ホームが多くて、エアコンの中で過ごした印象が強く、季節の変り目を感じることなく年の瀬を迎えた気が致します。
わたくしの生涯でこれほど電気代を払った夏はなかったよう思います。
さて…今日は1年の中で昼間の時間…日の出から日没までが最も短いとされています。
そうと知ったからには、モタモタしていうるちに日が暮れてしましますから、ちょっと押せ押せで用を済ませてしまいましょう!
蜜を避け、地元の氏神様・深川富岡八幡宮へのお参りを早めに済ませておこうと思いまして、午前中に出発!
本堂には、もうすでに新しいしめ縄と紙垂(しで)が飾られてありました。
大晦日の大祓(おおはらえ)の人形(ひとがた)も用意され、神社も早め・早めの対応がなされており、急いて来ましたもので何んだかホッ!
とにかく…この1年、ここまで無事に迎えることができたことに感謝申し上げ、大祓、初詣のお参りとさせて頂くこととし、二拝二拍手一拝で手を合わせ、胸のつかえが取れたような気が致しました。
買い置きの出来る食材を少しづつ…頼んでおいた「伸し餅」を受け取りに寄りました。
米どころ・新潟県・津南町に住む知人が自家米用の「もち米」を送って下すったので、こちらも地元の和菓子屋さんに持ち込んで早めに搗いてもらいました。
「良いもち米だねぇ。少し厚めって言われたけど、こんなモンでいいかぃ?」
「よござんす!お手数かけました」
ひと晩待って、少し硬くなったら切り分けて冷凍庫へ、その前に搗きたてのお餅を頂くのが楽しみです。
さぁ~あとは冬至に頂く「カボチャ」の仕入れに八百屋さんへ。
路地から路地へ、ここでも速足で歩き進めます。
何んだか時間に終われているようですが、こんな忙(せわ)しさこそ、師走の醍醐味かも知れません。
街はクリスマスの装いですが、門松の飾り付けも着々と進んでいるようです。
「おぃちゃん!頼んでおいたカボチャ、取っておいてくれた?」
「おぉ、おみえちゃん。ずい分と早いお出ましだね。見てよ、良いカボチャだろ?半分に切るかぃ?半分の半分?そんな湿気た買い方じゃ無病息災は叶わないぜ」
「今ね、無病息災と家内安全は八幡様にお願いして来たからね、カボチャは半分の半分で間に合ってるんだわ」
ところが…半分に切ったカボチャの色の良いことと言ったら半端じゃありませんで、これは切って冷凍庫へ入れておけば良いと思い、半分を買い求めることにしました。
「おぃちゃん、この細腕じゃ切るの大変だからサ、もう半分にしてくれる?」
「おぅ、オチャノコサイサイ!チャラチャラ流れるお茶の水ってな。これで良いかぃ?」
「うん。ありがと」
「ブロッコリーと芽キャベツも良いのが入ってるんだ。甘くて美味しいよ。長ネギもね、今週末には値がちょびっとだけど上げさせてもらうからね。今のうちに買っといてサ、湿らした新聞紙に包んどけば持つよ。柚子はいいのかぃ?」
「…はいはい、頂いて行きます。柚子はね、鎌倉の友だちが庭で生ったのを送ってくれたの。無農薬だから安心してお湯に入れられるわ」
「鎌倉産の柚子か…そりゃぁ敵わないなぁ~重たいけど気を付けて帰るんだよ」
「うん…てかサァ~おぃちゃんがいろいろ勧めるから荷物が増えちゃったんじゃないの!」
「まいどぉ~」
二の腕にずしっと堪える野菜やお餅を持って銀行や郵便局、区役所にも足を運び、あっちこっち寄ってホント疲れちゃった!
廻る段取りがわるかったなぁ~
そうだ!たい焼きを食べて行こうっと!
手渡された焼き立ての「たい焼き」…微妙な感じで目の下が隈になってる?
焼かれて疲れちゃったの?
わたくしの目の下も、こんな感じなのかなぁ~
「え~い!頭から食べちゃえ!」
タッタと用事を済ませたつもりでも、そこはそれ!「冬至」でありますから、もう日暮れて参りました。
背中がぶるっ!相当冷え込んで来たようです。
宇宙ってきれい!
もう65年も使い古した・この目にも空のグラデーションは限りなく美しく映ります。
今宵の南西の空を見上げれば、ふたつの星・木星と土星が接近しているのが見えます。
木星はまん丸、土星はその環(わ)を従えた様子が小さくではありますが判ります。
およそ400年ぶりに観られる会合…押し詰まった年の瀬に見上げる宙はとてつもなく広く、闇に浮かんでいます。
地球・大丈夫だよね?
わたくし、思わず12階のベランダで足を踏ん張っておりました。
『冬の星らんらんたるを怖れけり』
(ふゆのほしらんらんたるをおそれけり)
富安風生(とみやすふうせい)