「朝に見る蜘蛛良い蜘蛛、夜に見る蜘蛛悪い蜘蛛」…昔からそう言い伝えられてはおります。

そこに、はっきりとした謂れはないと解ってはいても、やはり蜘蛛を見るなら朝の方がいいかなぁ~

今朝8時、のんびりとお茶でも淹れようと立った台所・流しの壁にスイカの種が飛んだような黒い点が張り付いていました。

  

「おぉ!」…ここで先ほど「朝に見る蜘蛛」のフレーズがリフレイン!

勝手に言葉を足して「年の暮れの朝に見る蜘蛛・吉兆なり」としまして、瞳のレンズをずずぃと蜘蛛にズームアップ。

ハエトリグモの仲間・マミクロハエトリグモかと思われます。

少し前、寝室の壁には同じハエトリグモのアダンソンハエトリグモが棲んでいたのですが…このところ見掛けません。

ハエトリグモの名が付いているぐらいですから、好物はハエとなりましょう。

ところが昔と違い、夢の島を抱えている江東区でありますが衛生管理が行き届き、蜘蛛が肥えるほどハエは飛んではおりません。

「ゴキブリもいないし…えっ~生き物と言えば、このあちしだけ?」

わたくしは雑食系・哺乳類…雑食ですけど虫となると、ちょっと考えちゃうなぁ~これから絶対来るであろう食糧難!昆虫食に慣れて行かないとなぁ~

ハエトリグモは肉食系・節足動物…分が悪いのは、あちしの方?

と・やさしく問い掛けてみても、蜘蛛は死んだ振り?少し近くで手を振っても、前後にも左右にもピタリと張り付いたように動きません。

なかなか肝が据わっていると見受けました。

部屋をシェアして仲良く暮らして行きましょう。

「おっ!動いた!」

喰うか喰われるか…スリル満点の暮れとなりそうです!

 

『仮死の蜘蛛こらへ切れずに歩き出す』

(かしのくもこらえきれずにあるきだす)

右城墓石(うしろぼせき)