公開してから、すでに1ヶ月が経つ『任侠学園(にんきょうがくえん)』…ヒット作となっているようです。

原作は今野敏(こんのびん)の「任侠シリーズ」の第2作目、経営難で潰れ掛かっている私立の高校が舞台となっています。

  

映画化にあたり、大々的な宣伝が新聞広告となって讀賣新聞の紙面に載りました。

原作は読売傘下の中央公論新社から出版、映画製作には讀賣新聞社も加わっておりますし、映倫の審査では子どもから大人まで楽しめる『G』…General Audience・ゼネラル オーディアンスが表記されていますので、ヤクザが主人公であっても、どうぞご安心して、ご覧下さいませ。

きっと近いうちに日本テレビでの地上波でお楽しみいただけるかも知れませんが…?

主演は西田敏行と思いきや、西島秀俊でありましょう。

世間のルールは絶対守る!組員・全員が善人と言う社会貢献大好きな「阿岐本組」は、組長・組員合わせても6人の弱小ヤクザであります。

「任侠」とは…辞書を引きますと、弱い者を助け、強い者をくじき、義のためには命を惜しまないこと。男気・男伊達(おとこぎ・おとこだて)とありますが、今の時代に通じるのかなぁ~

さて、話を映画に戻しましょう!

組長・阿岐本を演じてるのが西田敏行、組の代貸(だいかし)・ナンバー2の日村に西島俊秀…ウン?秀俊でした。

気持ちが荒んでしまった生徒とヤル気のない教師に振り回される阿岐本組員は如何にして高校を立て直して行くのか…?

先ずは校内の掃除から始めます。

次に花壇の整理と花の苗を植える…黙々と仕事をこなす組員に遠巻きにではありますが手伝う生徒が出て参ります。

この阿岐本組のモットーはと言いますと!

一、シノギ(仕事)は商店街の見回り中心。

二、社会貢献事業はお任せあれ。

三、カタギには、手を出さない!

四、出されたものは残さず食う!

五、(一応)暴力団ではございません。

これを毎朝、大きな声で唱和する姿に笑ってしまいます。

あのテレビドラマ「きのう何食べた?」でゲイを演じた西島秀俊がダブってしまい、ゲイのヤクザがいたって何んの不思議があろう!と、寛大な気持ちになるころ…ようやく1本・筋の通った代貸の役が見えて参ります。

この「任侠学園」で登場している西田敏行さん…お歳のせいか、足を傷めていらっしゃるのか、歩いている出番はないと聞いていました。

本当に座っての演技ばかりでしたが、そこは西田敏行さんでありますから組長の貫禄・凄みも滲ませつつ、人の良いオトボケもみせ、表情豊かに演じていました。

  

先日、大学院生・あきらくんのおっかさんである幼馴染みと一緒に、この映画を観て来たのですが、原作本を持っていると言ったら「貸してよ!」と言うので「任侠学園」をポストに入れて置いてあげました。

「これってシリーズものなの?他のないの?」

それにも「2冊はあるけど、任侠病院だけは図書館で借りたから・ない!」と応えたら、「ふつうサ、シリーズものならまとめて先に渡すよね?」と責められ、再度ポストへ入れに行きました。

「ったくぅ、借りる方が威張っててサ、なんだっつうんだよ!」おとめ座

シリーズ・第1作は「任侠書房」…倒産寸前の出版社に社長、社員として日参、特集記事のアイデアやグラビア写真のモデル選びなどを提案!適材適所の人事も利いてか、職場に活気がみなぎり雑誌、単行本の刊行へと繋がっていく物語です。

3作目は「病院」、そして第4作が「銭湯」と、どれもこれも人のために不器用ながら心底・親身になって走り回る組員であります。

映画化になった『任侠学園』には「男はつらいよ!」で車寅次郎の舎弟(しゃてい・弟分)の役で出ていた源公・佐藤蛾次郎さんが出演。

テキ屋であった寅さんとの掛け合いが良い味を醸し出していたのを懐かしく思い出しました。

今回は町のガラス屋さんを、人情味溢れる役どころを茶目っ気たっぷりで演じておりました。

映画の評判も良いようですし、あとの3作もシリーズになるか、乞うご期待!

  

今夜は久しぶりの鶏肉…それもモモ肉の塊でございます。

このところ噛み応えのない豚の挽き肉ばかりで、わたくし・顎関節症(がくかんせつしょう)とは言え、思えば・ちょっと情けない献立となっていました。

本を貸した幼馴染みの旦那が長崎出張でお土産に買って来てくれた長崎ソース「金蝶ソース」…わたくし蚊取り線香を作っている会社が出したソースかと思っちゃったのですが甘めの味付けながら、これがなかなか使い勝手が良くて重宝しております。

でも…また長崎へ行ったなら、今度は本場・チャンポンか、カステラをお願いね!

  

簡単オムライスをチャチャッとこさえました。

わたくし…オムライスに親子丼の玉子、半熟の白身が苦手でして、しっかりと火を通したものでないと頂けないんです。

けっこう半熟の白身がダメって言う方が多いと聞いて、なんだか安心しました。

ですから自ら進んでは、流行りのふわふわオムライスや完全に火が通ってない親子丼が有名の店は行けずにおります。

誘われたら?…そりゃ行きますけどねぇ~あればかりはズルズルと言うイメージが浮かんで来て、呑み込めないかも知れません。

ですが、阿岐本組のモットー(四)を思い出し、出されたものは残さず食う!を胸に、他のメニューを頼むとしますか!

「いっただきまぁす」…その前にビールで喉を潤しましょう!