じめッとした湿気が体にまとわり付いて、今日は心身ともに堪えました
火を使わなければならぬ食べ物は早々と諦め、パンを焼くのでさえトースター任せのサンドウィッチを作ることにしました。
朝食とランチも賄えるとあらば…超・カンタン!
幼馴染み・さわちゃんが手作り・鰯(いわし)の燻製を届けてくれたので、これをサンドウィッチの具にしたいと思います。
さわちゃんが開いている料理教室でのレシピだそうで、フライパンひとつで出来ちゃう燻製は、生徒さんたちから大好評だったとドヤ顔で聞かされました。
「料理教室、ちっとも手伝いに来ないでサ、生徒のみんなが心配してるよ!孤独死してんじゃないかって!」
生徒さんが、そんな心配するはずないでしょうに、まったく口から出まかせばかりを言っている幼馴染みであります。
「8月は1回しかやらなかったけどもサ、9月はね、みんなが好きな海老とかやろうと思ってんのよ!今度はきっちりと米研ぎに来なさいよ!生徒さん、待ってるよ」
もしかして…待ってるのは生徒さんじゃなくて、さわちゃん、あーた?
へへへ、ちょこっと嬉しいねぇ~久しぶりに手伝いに行こうかなぁ~
鰯の皮に「ななつぼし」の斑点が見えるので、これは真鰯でありましょう。
夏の鰯は脂がのっているので燻製にしてもパサパサしてませんで、ほのかに木のチップの芳しい香りがして、これは美味しい!
玉ねぎの辛みを利かし、レモンはギュッと搾って酸味はたっぷりと…でも、決め手はやっぱりマヨネーズ!
パンはしっかりとトーストして大正解でした。
少しの間、持ち歩いても野菜から水分が出ても持ちこたえてくれると期待しています。
先日、スーパーの缶詰め売り場を通り掛かりましたら、なんとなく誰かに睨まれているような「気」がしまして、陳列棚に目をやりますと…目が合っちゃった!
「ぎぇっ!」
それこそ・もしかして…ゴルゴ13?
A級スナイパーの腕を持つ暗殺者として恐れられているゴルゴ13が、こんな…と言ってはなんですが、下町・深川のスーパーで何をしているんでしょうか?
「あー、そう言えば…」
昨年の9月でしたか…1968年からビッグコミックの「ゴルゴ13」が連載50周年を記念して、さいとう・たかを氏と小学館、ハゴロモフーズとがタッグを組み、『ゴルゴ13(ゴルゴサーティン)』と「オイルサーディン」をダジャレにして販売された記念の缶詰めでありました。
ゴルゴ13ことデューク・東郷の活躍を描く劇画は、50年経った今も連載中で、同一作家による連載漫画としては日本で5番目を誇る快挙でありますが、上に4作もあるなんて…さすがはコミック王国・日本ならではのことと思います。
デューク・東郷は謎に包まれた暗殺者ですが、辛うじて知られているのは血液型がA型、利き腕は右…そして男と言うことぐらいです。
コードネーム「ゴルゴ13」への接触は特殊なルートが必要ですが、こちらの「ゴルゴ・オイルサーディン」は、スーパーの缶詰め売り場に行けば大丈夫!
この他に3種類のパッケージがあるそうですから、1度・怖いモノ見たさで訪ねてみてはいかがでしょうか?
さて…6月に公開された映画『ザ・ファブル』…ファブルとは「寓話」を指すのだそうです。
岡田准一が演じる「伝説の殺し屋・ファブル」が、ボスから「1年間、誰も殺さず普通に暮らせ」と命じられ、アパート暮らしを始めます。
何しろ「伝説」と言われるほどの腕ですから、そこらへんのチンピラに絡まれても「屁」でもありません!
ドタバタ喜劇のような展開ではありますが、悪役で登場する脇役に個性派俳優たちが揃い、浮足立つことなく手堅く収めているあたりは、さすがです。
インコを飼ったり、街の小さな広告屋でアルバイトをしたり一般人として暮らす「伝説の殺し屋・ファブル」ですが、裏社会から命を狙われ、絶体絶命のピンチを切り抜けられるか…スタントマンなしでのアクションをこなした岡田准一を観るだけでも面白いかも知れません。
原作が漫画の実写版とのことですが、漫画を読んでないほうがキャラクターに入り込めるかと思います。
配給元の松竹は大ヒットを期待して宣伝に力を入れたようで、「ザ・ファブル」のポスターがずらりと並び「おぉ~!」と見惚れていると階段から足を踏み外そうで怖かったです。
あまりあれやこれやと深く追求せずに「面白かったぁ~」と楽しめる1本でした。