昨日は年が明けて、初の大失態をやらかしてしまいました
「体の一部」になっているメガネを、うっかり取り外したまま、農大の事務局・カウンターに置き忘れ、気が付いたのが帰りの電車の中…連絡が取りたくとも、すでに事務局は締まっている時刻…ひとりぽっちで耐えているあろう・メガネを思い、わたくし・不憫で不憫で一睡も出来ぬ有り様でありました
「もし、見つからなかったら新しく作り直さなきゃならないなぁ~」
経済的にも打撃ですが、あのメガネのフレームは亡き夫が手に取って選んでくれたもので、何物にも代えられません
それを…置き忘れてしまうとは…出るのはため息ばかりなりぃ~
電話で問い合わせるより早い時間に今日の講義が始まるので、朝ごはんもそこそこに農大へと出掛けました
世田谷キャンパスはもう授業を受ける学生たちが行き交っています!
教室も席が埋まりつつあるんですが、こっちは席どころではありませんで脇目も振らずに事務局へ
置き忘れたと思う窓口に設置されているカウンターの端っこに駆け付けたのですが…「ないっ!」
右から左へ、左から右へウロウロ…ありません
「あっ!」
予鈴が鳴り始めちゃった
お寺じゃないんだから、ゴーンじゃないだろ
「いえ、日産です」の弁明に納得
いやいや・こんな問答をしている場合ではないノダ
職員さんに訊ねてみました
「すみません!昨日・4時ごろ、カウンターにメガネを置き忘れちゃったと思うんですけどぉ~届いていませんか?」
「メガネですか?昨日ですね?ちょっと確認してきますね」
この待っている間…「どうか、ありますように」と手を合わせて祈りました
「念のため、どのようなメガネですか?」
「あっ!全体に薄茶色でフレームにチェックの模様が入ってるメガネです」
「バーバリー・チェックですか?」
「バーバリーだったかなぁ?赤がチラッと混じっている格子模様です!」
「はい、これに間違いありませんか?」
「それ!それです!あったぁ~どなたか届けてくれたんですか?」
「書類提出に来た学生さんが見つけてくれたようです」
さすがは東京農業大学の学生さんであります!
「ありがとうございましたぁ~これから気を付けます」
校舎中に聞こえる声でお礼を伝えたい気持ちでございました!
ギリギリで駆け込んだ教室でありますが、ひな壇・後ろの席からでも黒板の文字がくっきりと見えて、何の支障もきたさず講義を受けることが出来ました
黒板を見る時には薄茶色のメガネを…ノートに写す時には黒ぶちの丸いメガネと、その都度・掛け直さねばなりませんが、今日はその面倒さも返って嬉しく感じました
若い学生さんたちはコンタクトレンズ派が多いようで、メガネを掛けている人はひとりしかおりませんでした
『そうか…メガネって拾っても見つけても、度数が合わなきゃどうしようもないモノだもんね』
無事にこの目に戻ってきたメガネ…作り直さずとも済んだことに、とにかくホッと致しました
「よし!今日のランチはちょっとだけ奮発して、メガネの慰労会も兼ねた焼肉にしよう!」
JA全農ミートフーズ直営店「ぴゅあ」の『牛豚鶏の3種盛り』と賑やかなランチメニューにしました
勝手に慰労されるメガネでありますが、肉の焼け具合いを見るメガネはまた別の「中用メガネ」でして、七輪のそばにおいて香ばしい匂いとジュージューと肉が焼ける音を聞かせてやっていたのですが…
『そんなことより…今日は絶対に置き忘れないでよぉ~』と必死に叫んでいたメガネでありました
席を立って、1度振り返る…これを実践して行こうと思っております
「見返り美人」ってな、ところでしょうか