朝から風もなく、こんなにも暖かで穏やかな日だと言うのに・・・アレルギーの症状を誘発するヒスタミンを抑えるザイザル・1錠を飲み忘れ、我が家のペット「無口なメダカ」にエサをやろうとベランダに出て、ほんのしばらく・5分!たったの5分でクシャミ・3連発と同時に鼻水が足元に滝のごとくサァーッと流れ出し、メダカどころでなくなり急いで部屋へと戻りましたヒメダカ

「あれ?部屋に戻っちゃったの!朝ごはんは?おーい、おっかさんよぉ~朝めしぃ~おーいこれから精を付けて卵を産まなきゃなんないってぇのに朝めし抜きってのはないんじゃないのぉ~ムカっめだか。

「あれ、なんか聞こえたような・・・?耳

普段めったに口を利かない我が家のペット・メダカなのですが、何やら水の中で喚いている様子…あ~朝ごはんかぁ~白いごはん

ザイザル錠を飲んで、クシャミが少し落ち着いてからにしようっとおはなヘ・ヘ・ヘックショ~ンネコ・毛繕い

洗濯物も部屋干しにして、今日いち日は不急不要の外出はせずに家に居ることと致しましょういじけた

午後になって溜まっている本を読んでいましたら、ザイザル・1錠が効いてきたのか、いつの間にかメガネを掛けたまま、本を胸に落としウトウト~ふきだし(眠)

ハッと目を覚ますと、携帯がブルブルと身を震わせていますブルブル

表示を見ると大学3年のあきらくんからでした中島裕翔

ぼーっとして…しばし出るのに躊躇(ちゅうちょ)したため、ピタッと携帯の振動が止まってしまい…「あ!!!!!ベトナムで何かあったのかも」と慌ててリ・ダイヤルであきらくんを呼び出しましたもしもし

ラーメン パクチー

「もしもし、おばちゃん?何んだよ!今・ずっと掛けてたんだよ!家が広くって間に合わなかったぁ?ウソこいてんじゃねぇよ・・・携帯なんだからサ、持ってんのが普通だろ?すぐ出るかなって思って固定電話やめて携帯にしたってのに何んの意味もねぇじゃんかムカっ中島裕翔

「ねぇじゃんかって…何んだっ!その口の利き方はっパンチ!年上の美しすぎる未亡人をつかまえて、ねぇじゃんかだぁ~怒りざ・けんじゃないわっ(「ふざけんな」を東京では「ふ」を発音する時間が惜しくて飛ばします)切るかんねっ」おとめ座

「ちょ・ちょっと待ってよ!おばちゃんサ、今日って家に居る?借りてた本、これから返しに行きたいんだけど…俺サ、バイトやっと終わって明日ベトナムへ行くんだよね、友だち3人と。うん、大学の染色科と彫刻科の友だち…」中島裕翔

「あぁ~あの・いつものふたり。無事に3人とも進級できたの?へぇ~良かったね!いよいよ大学4年かぁ~じゃ進級旅行ってことか!で・本って何冊あんの?7冊もぉ?待ってるから、早よ返しにおいで」おとめ座

あきらくんは東京造形大学・グラフィック科に通う21歳の青年でありますが、幼馴染みのひとり息子ですから、それこそこの世に産まれ出たときからの顔見知りでございますてんてん赤ちゃんママ

幼馴染みの旦那がベトナムへ単身赴任に就いてから5ヶ月が経ち、約半年の赴任もあとわずかとなったとか…

3月も半ばになってから、大学3年のおっかさんが大事な大事なひとり息子を置いてサッサとベトナムへ出かけてしまったと聞き、あのパクチーが大の苦手である幼馴染みの行動力に唖然としている…わたくしでございますえっ

間もなく…ピンぽ~ンぴんぽん

「お~あきらくん!ずい分と老けたなぁ・・・おとめ座

「なんだ、それ!そのまま返すよ!はい、これね!」中島裕翔

「人から借りた物をだね、人んちの玄関先で済まそうなんてケチな真似をすんじゃないよ!先ずはおじちゃんにお線香あげて手を合わせてね、ベトナム旅行の無事を頼んでサ、それから本件に入るってぇ手順でやってもらいたいね!」おとめ座

はい…はいはい…ったく、うるさいったらありゃぁしねぇよ…ぶつぶつ」中島裕翔

「下手くそな腹話術やってんじゃないよっムカっおとめ座

銀座ライオン・ビアホールでのバイトも終わり、本のお礼にとサッポロ・ライオンビールの春バージョンを3本を手土産に持ってきてくれましたsao☆

「普通、1冊に付き1本の缶ビールじゃないの?」おとめ座

「気持ちだろ、気持ち!じゃね」中島裕翔

「気を付けて行っておいで!おとっつあんとおっかさんによろしくね」おとめ座

「うん。一銭のせん別もくれなかったって言っとくよ」中島裕翔

メダカのエサはちょっと早めの夕飯になってしまいまして、ついでにわたくしも牛タンを焼いて、持ってきてくれた「ライオン・サッポロビール」で一杯やるとしますかheart

「う~ん佳き日になったなぁ~爽快ゼロを選んで持ってくるとは…なかなか考えておるわぃ」おとめ座

「あきら」を漢字にしますと「爽」のひと文字となります。

爽が手を合わせた亡き夫と共に旅の無事を祈りましょうe913