江戸三大祭りのひとつと言われる「神田祭」が、夏祭りの口火を切って今日・11日に神田神社(神田明神)にて斎行され、17日までの7日間に神幸祭(しんこうさい)、地域渡御(ちいきとぎょ)に付け祭(つけまつり)と、神田から日本橋、人形町と町内自慢の鯔背(いなせ)な半纏姿を見ることが出来ます
日本橋・室町にも町内ごとに神輿がとどまる「御仮屋(おかりや)」が立てられて、町は祭りが持つ華やかさで大変な賑わいを見せております
飲食店はじめ、老舗が軒を連ねているここ・室町あたりは町を挙げての盛り上がりで、下町っ子は本当に祭好きなんだなぁ~と改めて感じました
ホント見どころ・たっぷりな日本橋界隈でございます
日本橋・三越では「ねこ・猫・ネコ~全館ねこづくし~」なるものを開催
正面玄関で伏せをしているライオンも真っ青の大猫の張りぼてが、満面笑みでみなさまのお越しをお待ちしていると聞いております
地下鉄・通路にも祭りに浮かれた様子の猫たちが団扇を揚げてのドンちゃん騒ぎ賑やかな笛太鼓の音が鳴り響いているかのようであります
先日…幼馴染みのひとり息子・大学3年から『面白い映画あり・必見』の件名でメールが来ました
わたくし「必見、必読、期間限定」の文字に弱い質でして、ついつい見ちゃったり読んじゃったり…買っちゃったりと後になって杖を突いたり転んだりの後悔ばかりを繰り返し、まったく学習能力に欠けるおばちゃんであります
「必見の映画とは…いったい何ぞや」…急いでメールを開きましたら『帝一の國』と書かれています
聞いたことあるよな・ないよな
『なんだっけ・それ』
『連載漫画の実写映画版!漫画より面白いから必見!』
『だれが出てんの?』
『言っても解んないと思う』
『解るか・解んないか、分かんないじゃん言ってみ』
『いくよ!主役は菅野将暉…野村周平、竹内涼真、間宮祥太朗、志尊淳、千葉雄大…年寄りは吉田鋼太郎に榎本孝明ってとこかな。解る?』
『吉田鋼太郎と榎本孝明だけ顔が浮かんだわっあとはみんな初めて聞く名前だぁそんなの詰まんないから、いくら必見でも行かない』
『行けって!ふんどし姿で太鼓打つとこもあるし、砂埃が舞い上がる校庭で踊るマイム・マイムのフォークダンスも必見だって』
『必見でも吉田鋼太郎のふんどし姿なんて見たくもないわ』
『年寄りはなし!絶対面白いから!お袋が行くって張り切ってるよ。おばちゃん、お袋に遅れを取っちゃうよ、いいの?』
良いわけないじゃん
このタイトル、ちょっとだけ思い出しました…先月観に行った『3月のライオン・完結編』で予告編の中にあった1本だったと思います
もうおばさんたちには、うるさいだけの予告編でしたもんで脳内から拒絶反応発信でありました
ですから今日も何がなんだか分からぬまま、日本橋にある映画館「コレド室町2」に大学3年のおっかさんと観に行って参りました
「お宅のご子息が必見・必見って騒いでたけどサ、漫画の実写だって?ホントに面白いの?」
「うん!漫画って言わないのよ、最近。コミックって言うのジャンプに連載してたのがコミック本になって、私はそれを読んだんだけどね…これがハマっちゃうほど面白いのよ」
で・実に実に…面白かった
物語の舞台は港区にある、政財界へ多くの人材を送り出している国立大学への道が開ける超・名門高「海帝高校」…
その生徒会長選挙を巡って命かける高校生の奮闘を描いています
悪夢を思い出させる受験戦争でないところが良かったぁ
生徒の親は歴代総理大臣をはじめ多くの政治家や官僚、大企業の社長、世界を股にかけて活躍する芸術家と、寄付金もそんじょそこらの私立高とはケタが違います
然も「むせかえるほどのイケメン揃い…」の宣伝文句にウソはありませんでした
全編を通しての台詞は声を張り上げての大声…ふんどし姿も凛々しい、まさに体を張っての熱演・帝一くんを筆頭にその他の生徒さんに、そのあまりにもバカバカしさに惜しみない拍手を贈ります
う~ん喰わず嫌いに少々反省を促された、原作・古谷兎丸(ふるやうさまる)…映画監督・永井聡の作品でした
鎌倉の久美ちゃぁ~ん、ぜったい観てねぇ
まさに『必見』自信を持ってのお薦めです