残念ながら…東京では見かけなくなった『燕』を、ここ・高野山の空に…虫を求め高く、低くと飛び交う燕を何羽も見ることが叶いました燕

その喉に赤い色を持つ燕は「スズメ目」に属し、雀の仲間でありますツバメ  パタパタすずめ

もう半世紀・50年も前になるでしょうか?

わたくしが子どものころ、母親が「雀孝行」と言う話をしてくれたのを思い出しましたコドモ:G・

確か…親戚の法事があったお寺さんの方丈であったと思いますy’s

「いいかい、よくお聞き!昔…昔と言ったって半端な昔じゃないよ。おっかさんも、そのまたおっかさんも産まれちゃいないもっと昔だよ。燕と雀は知ってるね?知らないってぇっとお話になんないからね!その昔、燕と雀は姉妹(あねいもうと)だったんだ。それがサ、あるとき親の死に目にね、雀は形振り(なりふり)構わず駆け付けたんで間に合った。ところがサ、燕は紅をさしたりして着飾ってたんで親の死に目に間に合わなかった。それを見ていた神様は、親孝行の雀には五穀を食べて暮らせるようにしたんだけども、燕には虫しか食べられないようにしちまった!親の死に目には何がなんでも駆け付けなきゃならない…と、こういう説法になるわけだ」y’s

母親は最後まで話したあとで、こうも付け加え、子であるわたくしの気持ちを少し軽くしてくれたものでした・・・コドモ:G・

「だけどもサ、五穀ってぇのは人間が一年を掛けてこさえるもんだ。その大事な稲を雀は食べちまうんだから、シッシと追っぱわれる…ところが燕は稲や青物に付く虫を食べてくれる。田んぼや畑を耕すお百姓さんは有難いと軒下に巣を作ることを許したんだよ。すぐに駆け付けようが、見た目にかまけようが、どっちが良かったとか悪かったとか分からないだろ?大事なのはね、どこであろうと真っ当に生きるってぇことだ!それで親の死に目に間に合わなくとも、なんら悔やむことなんぞないんだよ。おっかさんの言ってること、分かるかい?うん・じゃないよっむかっはい・だろがっ!y’s

そんな昔のことを思い出したのも、この高野山のおかげでありましょう亜友未

で・肝心のおっかさんの死に目に会えたかと?

はい、おかげさまでしっかりと会うことができました走る

  

さて…高野山・第2日目の夕食でありますが、厨房から漂ってくる匂いに揚げ物を感じさせる香ばしさを感じまして、並びます献立…大いに期待するところです笑

一の善…これはこの世を生きるわたくしたちのお膳と見なされるそうですpink 。

刺身こんにゃく、里芋に椎茸、お揚げにぜんまいなどを巻いたものの炊き合わせ、煮豆は金時豆、ご飯、えのき茸のお吸い物に香の物と精進料理の王道ですごはんおみそ汁

あの香ばしい匂いがこれ!『ひと口カツ』…わーい

生野菜も久しぶりの感じで嬉しいぃスキップ

それと山菜蕎麦、もずくの酢の物がのっているお膳・二の善は正面向かって右に置かれ、これはご先祖さまに差し上げる供物になるのだそうですpink 。

ご先祖さまに『ひと口カツ』とは…なんともハイカラなご先祖さまでございますメンチカツ

「サクッびっくりもちっびっくり」…???「肉のようであるけれど、やっぱり肉」…???

お給仕をして下さるお坊さんの説明によりますと、茹でた大豆を潰したものに自然薯と牛蒡を練り込んで、あとは普通のフライのように衣を付けて、これはサラダ油で揚げたそうです大豆

見た目だけではまったく区別がつかず、口にしても改めて言われなければ分からぬ…まるでフェイク料理かと感心するばかり・・・精進料理って奥が深いですお坊さん

   

この席で海の恵みである「もずく」にお目に掛かるとは、ちょっと意外でありましたが、しっかり酢が効いて冷やが欲しいところ・・・かと冷酒

のお膳は「三の善」で、これは弘法大師さまへの差し上げる御飯として位置づけされ、和菓子、または水菓子がのるのだそうですりんご

さつま芋を細く細く…これでもかと言うくらいに細く切って揚げたかき揚げは、お抹茶塩で頂くらしいのですが、お隣も前の方も山菜蕎麦に入れてかき揚げ蕎麦でにして召し上がっておりましたたぬき蕎麦

久しぶりと言いましても、高々が2日、3日のことなんですがソースの味が堪りませんで、一気に食欲をそそりまして、お給仕のお坊さんの忙しいことビックリマーク

お代りをお盆で受けると、その都度こうしてお櫃から盛ってくださいますので、恐縮してしまいますごはん

本当に美味しゅうございました満腹

いよいよ最終講義と質疑応答を終え、東京へ、鎌倉へ帰る日がやってまいりました。

来た時と同じ、ケーブルで下界におり、さらに南海電車で俗界に戻り、新大阪よりのぞみに乗って一路・東京へ…500系新幹線

真ん中の友だちは鎌倉で仏像彫りを習っておるものですから、これからの勉学のため、ひとり・京都の旅に出るとかで、新大阪でお別れとなりました弥勒菩薩京都

ヘッペル先生とつな子さんは品川までご一緒、わたくしは東京駅から地下鉄メトロで下町へ向かいますSUBWAY

京都へ行く友だちがしっかりと握り締めていた御朱印帖でございます御朱印

右は鎌倉・長谷寺のもの…御朱印

左が、今回お参りした高野山・奥之院の御朱印で、それぞれの墨にそれぞれの趣が滲み出て、大変興味深く見させてもらいました御朱印

一枚でも多く京都のお寺さんに書いて頂くと張り切っておりました寺

高野山の天気は変わりやすいと聞いておりましたが、滞在した3日間は良い天気に恵まれ、出掛けるにも億劫がらずに済みまして助かりました太陽

高野山のマスコット・キャラクター「こうやくん」…お世話になりましたこうや

わたくし、高野山に着いたとたん、カメラをバスに置き忘れると言うドジなハプニングがあったものの、終わり良ければすべて良しで締めくくりたいと思いますので、お手を拝借…一本締めと参りましょうぱちぱち

誘って下すったヘッペル先生、つな子さん、ありがとうございましたsao☆

鎌倉の友だち・久美子ちゃん、もう京都から戻ったのかなぁあせる

大阪・難波の夜は楽しかったよねぇ笑

5日間に亘る「高野山・紀行」にお付き合い下さったみなさま、よく辛抱して読んで頂き、お礼申し上げます花束

ありがとうございました土下座