二十四節気・第6番目に迎えるは…穀物の成長を助ける恵みの雨となる『穀雨』であります雨宿り

暦便覧には「春雨降りて百穀を成化すればなり」とまで記されておりまして、稲から麦、そして粟・黍(あわ・きび)と四穀を数え…「あら・ま、五穀豊穣のあとひとつの穀が出て来んわひぇ~あ!!!!!、稗(ひえ)でございました」ぷぷッ(笑)

弘法大師こと空海が、ここ高野山・奥の院に入定(にゅうじょう)したのが、今のわたくしと同じ歳・62歳だったことを思い出し、ぼぉーっと生きている自分がいやはや何んとも情けなくもあり、また愛しくも感じます…汗2:mamemamen20120609

その奥之院へ、マスター・スダカーと共に訪ね歩く、小さな旅に出かけて参りました杉杉

高野山は、その名前に『山』が付いておりますから、山頂があるお山かと思ってしまうのですが、転軸山(てんじくさん)915m、楊柳山(ようりゅうざん)1008m、摩尼山(まにさん)1004mの三山が連なり、これを高野三山と呼び、その盆地を指しての総称が「高野山」と言うのだと教科書で習いました歴ノート

平地との温度差が10度はあると言う高野山の樹々は、冬の厳しさに耐える檜、杉…それと高野槙が凛とした木立を形成しているかと思います霧

 地蔵 

高野山の中心道路・国道・371号線に沿って歩いて行きますと、道の脇で「こうやまき」を売っています榊

普通ですとお墓や辻に立つお地蔵さん、家の仏壇と言いますと供花、菊と季節の花を供えますが、高野山では花ではなく「こうやまき」の青々と葉が付いた小枝を、こうして供えるのだと聞きましたお地蔵さん

いっそ清々しささえ覚える品格ある「こうやまき」ですまき

奥之院・弘法大師御廟(こうぼうだいしごびょう)まで約2kmの間には、織田家、豊臣家、武田家、明智光秀…そのすぐの場所には、やっぱり石田三成があった!

まさに日本の歴史を刻む、名だたる戦国武将の慰霊塔が建てられており、広さ、石の大きさ・重さ・価値などで、その権威を見せつけるものあり、質素でありながらも近づき難い格を感じる墓所もありました。

三枡の家紋が彫られた慰霊塔は、苔蒸しているのに、どこか華やかで色香さえ漂うような佇まいは歌舞伎役者・代々・市川團十郎と刻まれております歌舞伎・定式幕

戸の町火消しから徳川吉宗まで、ひとつ・ひとつ丹念に観ていきましたら、あっという間に歳を取ってしまい兼ねぬほどの神仏一体の塔が建ててございました神社寺

築地市場の前は日本橋の魚市場での商いであったことが解る墓石を見付けました!

築地場内市場で中卸しを生業としている、わたくしの幼馴染みのさわちゃんに写メールで送ったのですが…ウンともスンとも言ってきませんあたしンち

「豊洲騒ぎ」で、日本橋や築地どころではないのでしょうねぇ、きっと!魚ヤレヤレ・・・カイン

     

そんな慰霊塔の中に…思わず足を留める文字を見付け、しみじみと感慨に浸った塔がありました未お線香

「近畿未亡人團体」…胸にグッときたわたくし、これを見て「深川・美しき未亡人組織」なるものを作ろうかと本気で考えてしまったほどです木4

近畿も関東も、東北も…ひとり身になった淋しさは変わらぬのだと思いました汗

手前に流れる玉川に架かる御廟橋を渡りますと、弘法大師さまがおられる奥之院となります。

これより聖地となって吹いて来る風がなお一層静かさを増して来るような、そんな気が致しました。

左手に回りお参りを済ませ、玉川に沿って戻って来るのですが、東日本大震災の供養塔も建てられてありましたサランラサランラサランラ福島サランラサランラ

聖水 

それを過ぎますと、今度は大手企業会社の碑が所狭しと並んでおりまして、和歌山県・高野町が本店である「足袋の福助」はちょっとユーモラス…福助

寺町でありますから、お坊さんがお得意さまでありましょうお坊さんお坊さん

 こーひー 

「ここらで、ひと息吐きたいなぁ~」と思っていたら…なんとまぁ!UCC上島珈琲のカップが見えてきました珈琲コーヒー

淹れたての良い香りが漂ってくるかのようで、高野山に来てからコーヒーは飲んでないなぁ~と、カップを仰ぎながらもう懐かしくその味・香りを懐かしんでしまいましたコ−ヒー

「しろあり やすらかにねむれ」の碑を建てたのは、言わずと知れた・日本しろあり対策協会であります!

しろありにしてみれば、とても眠れたもんじゃないかと思いますが、対策側の誠意は見られると思いますシロアリ

高野山に来てからと言うもの…我らが東京読売巨人軍の勝敗はいったいどうなっているのか?

テレビは部屋にあるものの、ひとり巨人軍を応援するわけにもいかず、だいたいが小林捕手のユニフォームもジャビット・メガバットも持参し忘れ、これではきちんとした応援ができませなんだジャイアンツ22越智大祐クエー

3月31日の開幕戦以来、ヤクルトとの対戦は4月の18、19日までありませんでしたヤクルト

「熊本・鹿児島の遠征試合となりますが巨人が勝つかと思います。相済みませんです」

わたくし・ひとり…ヤクルトの従業員・殉職者を祀る慰霊塔の中に足を踏み入れ、手を合わせて参りました東京ヤクルトスワローズごちそうさま

嬉しいことに、昨日のヤクルト戦を制し4連勝を致し、さすが高野山は霊験灼かであると、東京へ帰ってなお感じた次第であります野球土下座

「献体碑」と刻まれた慰霊塔を目にし、わたくしの母親を偲びました。

「夫婦共に若き医学生に捧ぐ」を読み、きっとご家族が建てたものと思います。

わたくし自身も献体の手続きを済ませている身でありますもので、こうした碑に手を合わせますと、心が落ち着きます。

気が付けば…約2時間半、歩きっぱなしでございましたいじけた

さすがにお腹も減って、足や腰に疲れを感じ、お弁当の「ヤマトの柿の葉ずし」を頂くことにしましょう柿ミント

7個入りの柿の葉ずしは、鯖が4個に甘く煮た椎茸3個が詰めてありましたが、みんなぺろりとお腹におさめたは良いのですが、まだなぁ~んか入りそう…和菓子屋さんで名物の「くるみ餅」を2個、3個と平らげてしまいました笑

高野山・最後の夜を迎えますが、その前に広間での座学で自分の内側と対話する講義が待っています。

高野山・奥之院へ参ったことで何かしら気持ちの持ちように変化があるとすれば、それはじわじわと少しづつ熱を持ち、やがて静かに収まって、また覚めるのを待つほかなかろうかと思います。=パステル=

そんな殊勝なことが頭を掠めていますと…うん?揚げ物、それもフライを揚げているような香ばしい匂いが鼻をくすぐります満腹

「もしかして、トンカツかもピカーン」…子どものころのように夕食がこんなに待ち焦れるような楽しさを持つなんて、ホント久しぶりでございます・・・

さて…どんなおかずが箱膳に並ぶでしょうか?