いよいよ…暮れもあと1週間と押し詰まって参りました
世の中は慌ただしく年の瀬を迎えている様子ですが、「まだ7日もある!」と余裕しゃくしゃくの方も、中にはおられることでしょう
わたくしも独り身となってからは、すべてがマイペースになってしまい師走だからと言って特に何もすることもなく、静かに己が過ごして来たこの申年を振り返っております
「まっこんなもんか」…で・ございますが…
今年我が家で起きた最大ニュースを思い浮かべてみますと…
「うん朝顔だ!」
夏に生った種がこぼれ種となって、9月の半ばにプランターの隅に季節外れの芽を出しました
「虚しいこれからじゃ、本葉を出すどころかすぐに萎れてしまうだろうなぁ」
わたくし、種が持つエネルギーをチョィとバカにしておりました
それでももしかしたらの気持ちが水を遣り続け、小ぶりの鉢に植え替え、部屋に移す温室栽培に切り替えましたら、朝顔はそのわたくしの気持ちに恩返しをしてくれたかのように、小さな蕾をつけ、10月にひとつ…11月にふたつ、見事花を咲かせてくれたのです
12月に入り、ゆっくりと種を実らせている最中かと思いきやぁ~なんと…今朝になってまたニョキッと蕾を押し出してきてるじゃないですか
咲く気・満々の朝顔のド・根性を見せつけられた思いが致しました
「大輪・紫」は最後の力を振り絞り、咲こうと思っていたと思います
ところが、いくら待ってもネジのように巻いた蕾の最後の捻りを解くことができず、午後になって花開くことなくしぼんでしまいました
微かな希望を持って雌しべと雄しべを受粉させあとは運任せと致しましょう
何やら…わたくし、掲示者天使・ガブリエルになって「受胎告知」をしているような、妙な面持ちになって参りました
巷では、若い独身の人たちがクリスマス・イヴ、そしてクリスマスをひとりで過ごすことを『クリぼっち』と言うんだそうです
「クリスマス」と「ひとりぼっち」を混ぜての造語でしょうが、ひとりぼっちのわたくしたち・おばさんやおじさんだって負けじと『クリぼっち』…淡々とやっております
やってはおりますが、銀座・松屋8階で北欧の陶芸家「リタ・ラーソン フェア」を開催していると小耳に挟み、少しは人恋しくもあり銀座の街へと出かけてみました
各・階の壁にリタ・ラーソンデザインのクリスマス・ポスターが貼られていて、もうそれだけで心ウキウキこんな猫が街を歩いていたら楽しいだろうなぁ~
わたくし夫を亡くし、ひとりぼっちで1年・春夏秋冬をよくぞ過ごしてきたなぁと感慨深いものがありますが、どれだけ周りの人たちに支えられてきたことか…
で・頑張ってきた自分に細やかなご褒美をと2017年度のカレンダーを買い求めました
12枚の紙が重ねてあるだけですから、まったく厚みのない薄~いプレゼントであります
来年の12月を無事に迎えられたらいいなぁと、ひとり暦を捲っていまして…来年の干支は「鶏・酉」年なのに天敵である猫を表紙と終いに持って来るなんざ、北欧に干支の暦はないとは知りつつも、鳥にとっては受難の年明けを予感させるようなカレンダーを選んでしまったニャン
貼るものと言えば…こちらクリスマス・カードも壁に貼って楽しむものかと思います
鎌倉に住んでいたとき、お隣であった「ちゃんとやれ・じぃちゃん」ちの息子さん・秀樹さんが、わたくし共・夫婦が鎌倉を離れてからというもの、毎年こうしてクリスマス・カードを贈って下さいます
今年はふたりのお子さん…と・言っては申し訳ないほど大きくなった「ちゃんとやれ・じぃちゃん」のお孫さんと、飼い犬のチョロとイチゴの写真も同封してくれました
この2匹の犬たちは、我が娘が飼っている柴犬・うにやトイプー・ハロとも顔馴染みでありました
チョロもイチゴも共に11歳のおじちゃん・おばちゃんになったようです…写真では「元・隣のおばさんに言われたかないわ!」と唸っている様子が見受けられますが、実際は人懐こくって可愛く、飼い主一家に愛されているのが良く分かる2匹のワンちゃんです
それにしましても、この青年・ふたり
街ですれ違ったって分かるもんじゃありません
真ん中が成人式を迎えた上のお兄ちゃん…わたくしはこの子を「ダンゴムシ少年」と尊敬の念を込めて呼んでおりましたっ
何しろ、わたくしが目の敵にしていた庭のダンゴムシを、虫かごで飼って繁殖させちゃぁ人んちの庭に放すと言うとんでもないガキンチョでありました
虫の知識に関しては相当な知識を持っていましたから、子どもと言えども一目置いてはおりましたが…
だけれども、人間ってのは成長してみないと分からんもんですなぁ~、何やらもう立派な営業マンにも見えまして貫録充分な佇まいです
右上の子は次男になりますが、今年大学に入学した18歳…なんか将棋の棋士のような雰囲気を醸し出しており、すでに人生を達観したオーラが漂っているような気も致しますが、この子も虫好きなガキンチョでした
得意とする分野は「カゲロウの幼虫」で、人んちの軒下にしゃがんじゃぁ砂地に潜む「幼虫・蟻地獄」を根気よく、実に根気よく探してはほじくっておりまして、我が家の軒下は穴だらけとなっていたことを懐かしく思い出すわ
夫が背広を着たふたりの姿を見たら、感無量・きっと涙を流して喜ぶことと思います
しばらくの間、ふたりと2匹のワンちゃんには線香の煙に耐えてもらい、仏檀にて我慢をして頂くとしましょう
秀樹さん・今日子さんクリぼっちに賑やかなカードを贈って下さり、ありがとうございました
夜が更ける前に…わたくしの方が老けてしまいそうですが「クリぼっち」もケーキを頂くとしましょう
濃厚な旨味が特徴のエダムチーズと香り豊かでコクがあるゴーダーチーズの2種類の焼き菓子です
店頭の窯で焼いた「窯だしチーズケーキ」…チーズケーキの元祖・老舗であるモロゾフの新製品と聞いては試さずにはおられません
このままでも、軽く温めてもコーヒー、紅茶はもちろんのこと、ワインにも合う大人の仕上がりになっているかと思います
さて…大人でも良い子にしていたら、サンタクロースが来てくれるかも知れません
しっかりと戸締りをして休むと致しましょう
みなさま、良いクリスマスを