北陸滞在2日目も朝から容赦のない日差しが照り付けています
ビルの屋上に取り付けてある電光掲示板に『35℃』と出ているのを4人揃って仰ぎ見て、「35度ぉ~」クラクラと目眩を起こしてしまいました
富山駅までとにかく日陰を探し、ただただ無言…4人・縦一列になって辿り着き、新幹線「かがやき」に再び乗りまして、北陸新幹線・終点「金沢」に行って参りました
富山駅から約20分…
金沢は加賀藩藩主・前田利家公が初代藩主になる前から、金箔を作っていたと言われ「ギンギラギンにさりげなくどころか、キンキラキンの金箔の町」と聞いております
駅に降りた、その瞬間から「金箔」のお出迎え
駅舎を支える柱の上部に金箔が張り付けてあります
「すごいわねぇ~陽に当たって眩しいわっ」
「みなさん、スポーツクラブで鍛えてんでしょ?どなたか、あそこまで飛びついて爪でザァ~ッて引っ掻いて金を取って来たら?」
「来たらって、ご自分で行ってらっしゃいよ」
「いや…もう誰か挑戦して絶対失敗してると思うわ飛びついたまんま、ズルーッと下に落っこちてるよぉ」
「やめとこっ」
『富山&金沢なら任しといて!』の友だちが立ててくれた本日の予定は、先ずは北鉄バスの1日フリー乗車券を買い求めるとのことです
それぞれの観光名所を巡るバス3台、大人・500円で乗り放題の乗車券です
「え~と…絶対外せないところが近江市場と東茶屋ですよね?それに兼六園も行っておきましょうか?あとは武家屋敷ですかねぇ?金沢城は兼六園の隣にありますから、お屋根だけ観ますかね?」
「もうすべてお任せ致します!」私を金沢に連れてって・状態の3人であります
「そうするとぉ…城下まち金沢周遊右回りルートで行きますか!こっちです」
最初の観光名所『東茶屋』に到着…
この赤い建物と柳の組み合わせは、ブラタモリや他のテレビ番組でも放送していたのを見ていましたから、なんだか懐かしいような気持ちで眺めてしまいました
昔は花街として栄えた名残・色香が、どこからともなくふわりと漂ってくるようでありました
街中にはいろいろなお土産屋さんがのれんを出しておりますもので、あちこちと覗いていると時間ばかり経ってしまいます
その中に『やっぱり・金沢』そのもののお店がありました
金箔を扱った品物がてんこ盛り
金箔を一枚のせたソフトクリーム、金の薄い欠片が入ったお酒にインスタント・コーヒー、化粧水などなど、数えたらキリがありません
「おおぉっ」
「」
「げぇっ~」
「」
4人・一緒に店内に響き渡るような声を発しましたのが…これ
最高純度である24金を使った『ゴールドマスク』なる代物です
これ・1枚で4860円、1回こっきりの使い捨てであります
何もそんなに目くじらを立てることなどないのですが…わたくしたち4人・開いた口が塞がりませんで、お互い口を閉じ合いました
「パックしたあと、食べちゃうって言う手もあるわよ」
「食べちゃったら、あとは水に流すだけになっちゃうじゃない?」
「丸めて家宝にしとくってのは、どぉ?」
「あなた方はね、こんなもの要らないほど美しい心があるでしょ?それはじんわりとお顔に出て来るものなのよ今のあなた方で充分」
さすがは人生の大先輩は、仰ることが違います…『こんなもの』…以外は
お試しの金箔が入った化粧水をたっぷりと顔に塗って、店をあとに致しました
中が茶室になっているキンピカの蔵は「箔屋・ひかり屋」さん所蔵のものです
昭和30年代に元気だったおばちゃんたちがガハハと笑うと、金が被せてある「金歯」が光って見えていたのを思い出します
あれって焼かれたあとどうしたんだろ?ちゃんと融けないで残っていたのかなぁ~と不謹慎なことを思ってしまうほど、値の張る金に改めて関心を致しました
住宅もある「東茶屋」は街並みは統一されていますが、その家のセンスや趣が表れていて、ブラブラしながら観るのはとても楽しいものでした
玄関の外灯の笠にもう巣立って残ったツバメの巣が残されています
昔ながらのアルマイトで作った笠は下町・深川でもよく見掛けましたし、我が家でもこの形であったような…
青い切り子の笠は初めて見ましたが、灯りが灯るとさぞや風情があって、このお茶屋街に似合うかと思い、一度は見てみたいと思いました
『玄関に付いている外灯…電気を入れたら、その熱で親鳥が温めなくとも孵化しちゃうんだじゃないかなぁひな鳥になったら焼き鳥になっちまうかも』…などと人んちの外灯を眺めていたら…
「ツバメが巣を作り始めたら、灯は点けずに温かく見守るんでしょうねぇ」
普通、そう考えるわなぁ~東茶屋のみなさま、申し訳ありませんでした
「そろそろバスの時間が来ますし、この辺りで兼六園に行きましょうか」
「行きましょう、行きましょう」
この続きは、また明日のお楽しみに
お休みまさいませ