「キ・キ・キ・キ マ・マ・マ・マ」これはキーマ・カレーを略したものではございません
略した方が長いわぁ~
本日は『13日の金曜日』あのジェイソンがキャンプ場に出没する日であります
不慮の事故で亡くなったと言うジェイソンが亡霊となってささやくのが、この「Kill Mom(キル マム)」「殺してママ」なんです
そぉ~っと後ろを振り返って見て下さい…
「いたぁ~
」
「13日の金曜日」シリーズが終了したのが今から15年ほど前になるのでしょうか
日本人である私は、それまで友だちや同僚たちと「明日、13日の金曜日だよぅ」…「」ってなもんでして、何んとなく不吉な日としか思わなかったものです
ところが、この映画を観てからマジに『今日は何んにも起こらないように』と、欧米の忌日の意味を身近に感じるようになりました
2月14日・バレンタインデーから数えて88日目の5月13日『メイストームデー・5月の嵐』として「別れ話を切り出すのに最適な日」と制定されているとか
立春から数えて88日目茶摘みが始まる「八十八夜」を迎えます
このころ低気圧が不安定で〔遅霜・泣き霜・別れ霜〕と農家泣かせの霜が下りると言われております
その別れ霜に掛けての「男女の別れ話」になったとのことです。
ひと捻りもふた捻りもある意味の深ぁ~い2016年の5月13日であります。
別れたくないのに死に別れなければならかった亡き夫でありますが、その夫の好物・スイカが店頭に並び始めました
喜んでいいものか夫には好物がたくさんありまして、供えるものに事欠きません
「初物」ともなりますと、やはり食べさせてあげたくなり、つい「走り」の品を買い求めてしまいます。
いつもの八百屋の前を頬かむりをして通り過ぎようとしたら
「チョィとぉ~!そこをゆく美しき寡婦(かふ)さぁん、スイカが出たわよぉ~恋する旦那に供えなさいよっ!」
「あのねっ寡婦とは言わずにウィドー、せめて未亡人と呼んでくれない
」
無視して通り越して行こうとも思ったのですが、ここはきっちりと話を付けようと店に押し入って行きました
「ウィドーで思い出したけどサ、映画の『ブラック・ウィドー』に出てたデブラ・ウィンガー、引退しちゃったけど今ごろ何やってんだろうね」
「デブ何、やってたっていいじゃないのよ
それよりもサ、スイカ美味しいから仏壇に供えなさいよ
熊本のスイカじゃないけどサ、泌尿器科の患者さんが首を長くして待ってたスイカだかんね」
スイカは利尿を促す成分が多く含まれているとか、尚且つ抗酸化作用リコピンなど夏バテにも効き目があると泌尿器科の先生が仰っていました
「でもねぇ、重い糖尿病の患者さんにはスイカは甘くてダメなんですよ。金ちゃんは糖尿病のケの字もありませんから、大いに食べて腎臓を洗って下さい!」
八百屋の店先には1個丸々のスイカのほかに、半分に切ったスイカも並んでいます
1個丸ごとはとても無理。
たとえ半分、4分の1でも独り身には家に持ち帰るだけでも重くて大変、食べ切るとなりますと案外と堪える量であります
小首を傾げて迷っている私を見て
「じゃサ、この半分に切るからそれを持って帰って、残った半分をそこの縁側で食べていきなよ、ねっ?」
「うん、そうすっかぁ~」
ガブッうぅ~、ぬ・ぬるい!って言うか熱い!
「あったりまえじゃん!日向ぼっこさせてたスイカだもん!オツな味でがんしょ?」
店先に種だけ吐き出して、早々に帰って参りました
亡き夫には、スイカらしくきちんと冷やしてから供えました
「あーた!スイカ、奮発しちゃったわよ!初物だから七十五日、寿命が延びるからね」
『今さら、寿命が延びるって、どうやって延びるんだよそれよりもきみがたくさん食べて長生きしなさいよ!
…そうすると、こっちに来るのが遅くなるねぇ
まっ、仕方ないか』
「う~ん美人短命って言うからねぇ、そろそろかもね」
さて61歳を短命と言うか?薄命と言いますか…それよりも『美人』ってぇところに、みなさん納得がいかぬと思っておられるのではないでしょうか
これ信じようが信じまいが…わたくしでございます
鎌倉の友だちが撮ってくれ、レイアウトまでしてくれました
わたくしにとりましても生涯貴重な写真となりました
「誰?きみなの?へぇ~修正のし甲斐があっただろうね」…今は亡き夫が残した憎らしいひと言を添えて初・公開です