江東区・健康推進課・健康づくり係から、平成27年度の健康診査の受診券が届きました
昭和30年にうぶ声を上げてから、今年でちょうど60年経ったわたくし…いい所で還暦を迎えました!
と・言いますのも、血液、尿、心電図などの健康診査から胃がん・大腸がん・肺がん・子宮頸がん・乳がん・眼科に歯科…ルンルン!これ、全部無料で検査して頂けるんです
以前住んでおりました鎌倉市では財政が厳しく、胃がんの検査だけでも1000円払わなければなりませんでした。
そのあと半年住んだ千葉県浦安市は財政が豊かでありながらも胃がん検査・600円を請求されました。
それでも400円儲かったと喜んで支払ったものですが、わずか半年住んだだけなのに、有料とは言え格安料金で市民検診をさせて頂き、家人の高額医療の手続きも、オストメイトの障害者手帳もスムーズに申請、即・発行となり、真っ黄きの介護用杖までも頂いて来ちゃいました!
しかしながら…ご厚意で頂いた真っ黄きの杖を家人は神田のどこかの店で忘れてしまい、大変申し訳なく思っております。
ここに改めまして、浦安市の行政・各課に御礼申し上げる次第であります。
よくよく書類を見ますと無料で受けられる年齢制限や偶数年があるらしく、今年のわたくし…その諸条件をすべてクリアしているラッキーな歳回りに当たるようです
先日、健康検診は済ませたものの、尿に鮮血が混入!
心電図には不整脈があるとの結果が出まして、家人に続いてわたくしまでも膀胱がんかと覚悟はしたのですが、再検査を受けましたら問題なしで、家人の在宅医療での心身の疲れであろうと言う、まっ、当たり前と言えば当たり前の再診結果でありました。
昨年の検診時期と家人の腎盂腎炎を起こしたのがちょうど重なってしまい、自宅で抗生物質の点滴投与が10日間ぶっ続けでありまして、仕方なく1発で分る胃カメラ検査を自費で受けました。
その時…先生がびっくりするぐらいの『ピロリ菌』がうようよいたらしく、すぐに除去するようにと薬を処方され、1週間アルコールを絶ち、薬を飲んで退治致しました。
今年はオーソドックスにバリウム検査に戻り、日時の予約を取り付け行って参りました。
朝食抜き・水分抜きとなりますと、胃の病気の前に熱中症で救急搬送されてしまいますから、朝いち番・9時15分を取って頂きました。
歩いて5、6分のところにあります健康センターですから、9時に家を出りゃぁ充分と軽く考えていましたら、お腹はペコペコ・喉はカラカラ…道の向うが蜃気楼のように見え、産まれて初めて膝が鳴るほどヘロヘロで、辿り着くのに15分は掛かってしまいました
胃がん検診車は、その多くが宝くじ協会や財団法人や競輪協会からの助成金で購入されるそうでして、検診車の横に『宝くじ号』と書いてあると何か『がん』に当たるような気がしないでもないのですが、今回の車は財団法人と大きく書かれている検診車でありました。
名前を呼ばれたはいいのですが…わたくし『閉所恐怖症』なもので、カーテンで仕切られた個室のような密室のような狭いところは大の大の苦手であります。
何度も自分の名前がマイクを通して聞こえるのですが、足が竦んでしまいたった3段の階段が上ることが出来ません。
技師の方が疑問に思ってか、中からカーテンをシャーッと開けて迎え入れてくれなければ、今もあそこに立っていたことでしょう。
入ってしまえば、そこは60のおばはんでありますから、そうそう怖がってもいられませんで、与えられた発砲剤を飲んですぐに撮影台に立たされ、目の前には小さな紙コップがホルダーに乗せられていました。
「こんな少しでいいんですか?」
「はい。150cc入っています。慌てずにご自分のペースで飲み干して下さい」
「スターバックスのショートより小さいなぁ~トールとかグランデとか選べるといいですよね?」
「……今は昔ほど多く飲まなくても撮れるんですよ」
どうせ、私は昔の人間ですよ!
ぺースも屁ったくれもなく、一気飲み!
バリウムは金属とのことで、下剤でもっていち早く体外に出さなければならないとかで、今夕までには全部出し切って下さいと顆粒の下剤を4袋も手渡され、すぐにひと袋、飲みました。
発砲剤とバリウムを胃の中に入れただけでも空腹感はまったく感じませんで、帰りは5、6分で帰り付きました。
出掛ける前にざっと用意を済ませておいた朝食はパン・バイキング!
パンを温めようとお皿を見ましたら…
「あれぇ?パン、1個ない」
「だってお腹空いちゃったもんだからサ、食べちった!」
お腹が空くのはいいことでありますから、どんどんいっちゃってくださいな。
私の健康検査券が届くぐらいですから、世帯主の家人にももちろん届いております。
家人も何もかも無料で受けられますが、膀胱がんになってからの3年はパスしております。
「そんなもん検査しなくとも病院で診てくれるしサ、がんの早期発見って、区民や市民検診で見つかるんだってよ!俺、またどっかに『がん』が見つかったらいやだから、受けない!そっちは早期発見で治療できてもよ、膀胱がんは末期でサ、喜んでいいのか…悲しんでいいのか迷っちゃうぜ!それでなくともサ、暑い夏を越したあたりが危ないって、よく言うだろ?このままずっと夏でもいいなぁ、俺」
うん、気持ちは痛いほど分かります。
シュンとなってしまった分、食欲が落ちたかと言うとそうでもなく、パンや野菜、ハムにソーセージをたくさん食べて、上からバリウムを押し出さねばいけません。
150ccのバリウム、上手く出ますように…