昨日は空に雲がぷかりぷかり…
今朝は水面に何やら白い物体がぷかりぷかり…
よくよく目を凝らして見れば…水海月(みずくらげ)のようです!
本日・大潮となっていまして、東京湾からの海月の大群がここ江東区の汐浜運河に押し寄せて来たのでしょうか?
「中国料理の前菜でサ、海月が出てくるじゃない?あれってずい分と食べてないよねぇ」
「出てくるって幽霊じゃないんだからサ。出されるとか、盛られてくるとか、日本語をきちんと使い分けなさいよ!で・あれって食べられないのかね?」
「あれって、なんですか?きちんと固有名詞で言ってくだしゃんせ!」
前に、鎌倉にある銀座アスターで聞きましたら、キャノンボール・クラゲ、通称「渦巻きクラゲ」と言う種類だそうで、薬膳では肝と腎に効用があるんだそうです。
「腎」と言えば、腎盂腎炎で熱を出して腎臓に負担を掛けている家人にぜひとも食べさせたい一品です!
腎臓に薬用があっても、クセになりつつある腸閉塞になってはいけませんから、ここは消化具合を頭に入れておかなければなりません。
それで…こちらは銀座アスター・本店で訊きましたら…前菜で出される海月でありますから、消化を促す成分がきっちりと含まれているとのことで「腎と腸」に一石二鳥の食材のようです
「海月には違いなさそうだし、ちょっくら獲ってくるかなぁ」
「俺の体より、きみが海月にでも刺されたら大変だから、やめてくれい!」
と・言ってくれるかと思っていましたら…
「デカいところを選んで獲って来てくれぃ、頼むぜ」と背中を押されてしまいました
自分のことは自分で済ませられるよう、躾し直さなければならぬ!
明日からバシバシ取り組んで行こうと思います!
「うん?」
水海月の間をスイスイ…今度は大きなアメンボが行き交っています。
4人乗り・レガッタです。
「早稲田と慶応だと面白いね。一応早稲田を応援しよう!早稲田!早稲田!どっちが早稲田だ?」
「あのね、右左から漕いで来て、なんで応援すんのよ!それよかサ、東北大学を忘れてもらっちゃ困るよ!50年以上も前になるけどローマ・オリンピックに代表で出場した由緒ある漕艇部なんだから。エイトで連勝を成し遂げてるしサ、大したもんなんだよ。国立大で強いのは一高・東京大学と二高・東北大学なんだぜ!」
「こんなところに東北大学のレガッタがエンヤコラッて漕いでくるわけがないじゃん!」
「そうだよなぁ…でサ、ボートやってる連中てのはね、みんな痔持ちなんだよ。お前、なんで内股で歩いてんだって聞いたらね、痔だってんだよ。下半身で踏ん張るもんだから出ちゃうんだなぁ~。文学部で、なに体使ってんだかサ、俺は理解に苦しんだね」
「あーたは漕艇部じゃなかったのに、痔じゃん!」
「俺のことはいいんだよっったく
だけどサ、こんな引き潮でもって、オールが底に引っかかっちゃわないのかね?」
「そんなに深くオールを漕いだら水の抵抗で前に進まないんじゃないの?それこそアメンボみたいに浅い水面をスイスイって泳ぐように漕ぐのよ」
オールを持っていない右端の選手は「舵手・コックス」と呼ばれている方向やスピードを指示する指揮官のようなものです。
真ん中ふたりが「エンジン」と呼ばれている最も重要なポジションにおかれている選手で、体力・気力ともに優れていなければ務まらないと聞いたことがあります。
引き潮真っ最中の運河の途中でひと休みをしているレガッタ…
あそこにいるメンバー全員、痔なのかぁ~?
ホント!お大事になさって下さい!