いつもなら…朝、目覚めて先ずすることはカーテンを開けるんですが、今朝はテレビのリモコンを入れ、台風18号がどこを彷徨っているかが知りたくて、NHKにチャンネルを合わせましたテレビ

静岡あたりがもの凄い雨風になっている映像が目に飛び込んできてビックリ台風

「我が町・江東区」はどうなっているのかと、慌ててカーテンを引きました・ら、窓の外は風もなく規則正しい降り方をしています雨

土砂崩れ注意報が発令されている地域の中に「神奈川全域」と聞き、鎌倉の山奥に住む友だちの若かりしころの顔が幾つも浮かびました!

たったの2年前までは、わたくしどもも鎌倉で、裏山を背負って暮らしていたものですから、その危なさと不安は痛いほど分かっているつもりです。

何年前になりましょうか?

台風が鎌倉に上陸したことがありました。

台風が鎌倉・湘南を目指しているとの天気図に、市の広報車がわたくしどもが暮らす町内にやって来て、スピーカーから流れてきたのが、これ!

「この辺りは土砂崩れの危険があります。自主避難してください!雨が断続的に強く降っています!。自主避難してください!」

「自主避難ってのは何なんだ?」

家人が横殴りの雨の中、広報車を追っかけ「自主避難と避難勧告の違い」を問いただしてきました。

自主避難…と言いますと、親戚か友人・知人の家に避難することらしいんです。

勧告・指示と言いますと、行政・自治体が避難するところを指定し、毛布や炊き出しの救援をしてくれるそうですおにぎり

「自主と勧告じゃ偉い違いなんだ。勧告になったら御成小学校へすぐ行くぞっ!」

今思えば、土砂崩れの本当の怖さを知りませんでしたから、お気楽なもんでした。

親戚は全部が東京ですし、鎌倉の友人・知人も同じ危険傾斜地に暮らしておりますから、どっちへ行っても安全とは言い切れません。

「あっビックリマーク

鎌倉の下馬の交差点、JR横須賀線のガード下が冠水したとニュースで流れています。

赤いローバー・ミニが水の中で立ち往生していました。

鎌倉の町を流れる「滑川」も増水しているらしい…あせる

「友だちは大丈夫だったかなぁ~」おとめ座

「きみの友だちは、み~んなしぶといから大丈夫!俺が太鼓判を押すよ」

「金ちゃんがそんなことを言ったのか!」って、みんなの耳に入ったら「鎌倉出入り禁止」の宣告されちゃうよ!

ニュースの映像では、看板がとんだり、風で煽られビニール傘が壊れるところ、川がどんどん増水してくるのが映りだされているのですが、「ヒョィ」と、レースのカーテン越しに外を見ましたら、雨雲が切れ始め、鮮やかな青空が顔を出しているじゃないですか!

肝心の台風18号はと言いますと、茨城県に向かっているとか…

大気のチリが洗い流されて、東京タワーがくっきりと見えます。

これならば、諦めていた今宵の「十三夜」を見ることが出来るでしょうやや欠け月

宮城野の空に浮かぶ満月に見立て、仙台名物「萩の月」が生まれたのは35年前だそうです。

今では、北海道の「白い恋人」、福岡県の「辛子明太子」に次ぐ、全国土産第3位に輝くほどの実績を誇ります。

温めても良し!冷凍して頂いても良し…なかなかバリエーションが楽しめます。

どうぞ、お試しを…

10月の初めに見られる「十三夜」は昔から「十三夜に曇りなし」と言われているほどの特異日であったようです。

なるほど、大型台風も急ぎ足で太平洋に向かって行ったようであります。

パンパンスグラスの穂も見事なまでのふさふさが出そろっています。

十五夜ばかりが月見じゃござんせんで、「後の月(のちのつき)」と先人たちも愛でるほどの美形の月であります。


『虫の音もほのかになりぬ花すすき穂にいずる宿の秋の夕暮れ』

(みしのねもほのかになりぬはなすすきほにいずるやどのあきのゆうぐれ)


鎌倉五山・第3位になります「寿福寺」さんに、母・政子とともに眠る源実朝の和歌であります。

きっと鎌倉でも澄んだ空に十三夜が浮かんでいることでしょう。

見上げる月は、どんな時代になろうとも変わらずに照らしてくれています。