日ごとに暑さが増してくるころではありますが、少しづつ日が短くなり、花火の楽しみがやって来ましたっ
七夕に花開こうと指折り数えていたことでしょう…
「昼顔」と漢字で書きますと、カトリーヌ・ドヌーブ主演の映画になってしまいますので、ここは「ヒルガオ」と敢えてカタカナで紹介を致しましょう。
せっかくの蕾が雨に打たれ、透きとおるようなその花びらには、もう…花開く力もないようです。
アサガオは早起きでありますが、ヒルガオは比較的のんびりと咲きまして昼の暑い日向でもメゲズに咲いております。
ごくごく薄い花びらは如何にも儚げではありますが、案外に生命力に富んでいて、蔓を活かし名もなき雑草のような逞しさを見せています。
地下茎で繁殖しますもので、アサガオのような行燈作りには向いていません。
もっと改良の余地があるかと思うのですが、花言葉になっています「絆」が強すぎて、ヒルガオは栽培しにくい品種だそうです。
さて、昨日から東京・入谷で「江戸の風物詩・朝顔市」が開かれております。
「情け有馬の水天宮、びっくり下谷の広徳寺、なんだ神田の大明神、怖れ入谷の鬼子母神と、チョィとお前さん!朝顔市へ行こうじゃないか!」
家人を誘って行こうかと思っていましたら…この天気
家人はと見ましたら、萎んだ風船のように元気がありません。
「ちょっと熱っぽいんだなぁだるいし…」
しげしげと家人の顔を見ますと、確かにどこかボーっとしておりまして、なんだか怪しい目付きになっているじゃないですか!
「風邪かも知らんなぁ」
家人が呟いたそのひと言でハタと思い付くことがありました
洋楽に疎い私どもでも、この歌を耳にすれば「あぁ、ありのままだ!」と分かるほど街のあちこちから聞こえてきます。
アニメーションでは最高の出来栄えと評判だそうで、新聞やテレビで取り上げられ、尚且つ観客動員数がうなぎ登り…そのうなぎ登りのひとりになろう
映画館でもってみんなと大合唱しよう
と思いまして、家人を誘い、先日・朝いち番で「アナと雪の女王」を観に行ったんです
姉のエルサの声は松たか子さん、妹のアナを神田沙也加さんが演じると聞いて、日本語版のチケットにしました。
朝いち番だったからかなぁ…?
それとも…うなぎ登りの動員数に陰りが見え始めたのかなぁ…?
木場ギャザリアのIMAXだと言うのに、パラパラと数えるほどしか人が入っていません。
これじゃぁ、大声で「Let Ie Go」歌えないじゃん
座席も好きな番号を選べるほど余っていましたので、私は東京讀賣ジャイアンツ・ピッチャー・背番号19番・菅野智之選手に…
家人は17番・大竹寛選手か18番・杉内俊哉選手にするか、迷っていましたが杉内に決めたようです。
「もっと好きな選手の番号にしたら?阿部ちゃんとか?長野とか?」
「列が違っちゃうだろ?離れて観るこたぁないじゃないか!」
で・仲良く並んで観ました
「アナと雪の女王」は、ウォルト・ディズニー創立90周年記念作品なんだそうです
それででしょうか?本編上映前に短編アニメ「ミッキーのミニー救出大作戦」が上映されまして、これは大サービスかと思います
本編のあらすじは、もうみなさん充分ご承知かと思います。
アンデルセンの童話「雪の女王」を原案に、ディズニーがオリジナル脚本で作った作品とのことなんですが、私が不思議でならないのが、なんで姉のエルサだけが氷の魔法が使えるのか?
突然変異で産まれたのか…隔世遺伝なのか…?
本人・エルサも悩んでいるようであります。
ここで…なぜに家人は風邪っぽいのか…本題に入りましょう。
最近、映画は錦糸町にある「楽天地・シネマズ」で観ることが多くなりました。
ここは今どきの映画館とは少し違って、改装はされていますが古き良き時代を残した映画館で、冷暖房とも緩やかな調整になっています。
半袖・半ズボンでも寒いとは感じませんで、ちょうどいい按排で映画を観ることが出来るんです。
その調子で木場ギャザリアの映画館に行きましたら、寒い
大きな映画館で人がポツリとまばらで人が発する熱がこもりません。
然も、スクリーンいっぱいには雪と氷がこれでもかっと言うぐらい映っていますし、だんだん猛吹雪になって吹き荒れる場面が多くなり、背筋やら膝小僧がヒンヤリしてきました
「へ・へ・ヘィックショォン」
思えば…これが熱っぽい原因ではないでしょうか?
「でしょうか?じゃないよ!それしか思い当たらんわ」
寒気がするってんで湯たんぽを背中に当て、毛布に包んでおきました。
そのうち「熱い!暑い!厚い!篤い!」と騒ぎ始め…「どの字が正しいか分るか?四択だ」と聞いてきます。
「どれでもいいんじゃないのぉ?」
『急な発熱時に!冷えピタ』を思い出し、おでこに貼ろうと思ったんですけど、あまりの広さにどこに貼っていいものか…
「こんな敷地面積がデカいおでこってのも、イザって時には困っちゃうねぇ」
「一応サ、眉のすぐ上に貼っておいてくれる?」
「あっ!なるほど…ペタッ」
「ピタッて貼ってくれる?商品名どおりに」
1年に1度しか巡って来ない七夕に、熱を出して寝込んでいる家人のためにスーパーの笹に短冊を結んで来ました。
巨人の優勝を願うか…ずい分と迷ったんですけどね。
先ほどまで雲に隠れていた月が、家人のおでこを照らしています
少し熱が下がったでしょうか?
広すぎるおでこに手を当てて、早く良くなるようにと願いました
細やかではありますが、私のいち番の願いであります