「ゲロゲェ～ロ
」…今日は、カエルもびっくり
朝から移り変わりの激しい天気でありました
チョコンと冠を被っておりますから、カエルの王子さまでしょうか
お嫁さんにするはずだった親指姫に逃げられ「親指姫を探して三千里」…カエルも大変です
実はこれ…指輪なんです
陶器で出来ておりますから、指にはめても割れやしないかとヒヤヒヤもんであります
さて…雷が鳴る日は迷子になってしまう犬や猫が多くなると言われているとか…
ピカッ
バリバリドーン
天から地に落ちる大音響にビビッてしまうからなんだそうですが、飼い主が慌てふためいて洗濯物やら布団やらを取り込んでいる、その隙に犬猫たちは怖くて落ち着かず、後先考えずに飛び出して行ってしまうのだと、獣医さんか聞いたことがありますが…ホントかなぁと半信半疑でありました
マンションから逃げ出すと言うと、相当な技がいるかと思いますが、雷が鳴り始めると、あちこちから犬の悲鳴にも似た鳴き声や、お隣の猫がミャァミャァと心細げな声を上げているのも聞こえまして、なるほど…満更嘘でもないんだなと思いました
そんな声を聞きますと、娘が飼っている「柴犬・うに＆トイプー・ハロ」はどうしているかと心配になってきました。
うにはひとつ年上ですから、経験上大丈夫と分かっているのか、ビクッともせずに居眠りをしております
ピンポンパン・ハロはと言いますと…
「あっ…すごい音
ちょっと怖いなぁ～」とベランダ越しに恐々と外を眺めています。
この様子だと、怯えたハロが足元にすり寄ってくるかなと期待していましたら…
「ヒヒ！こんなのどうってことないよん！ヘッチャラだいババこそ大丈夫？」
まぁ～近頃のワンコロってのは口が達者でありますな
跳んで跳ねて普段とまったく変わらぬトイプー・ハロでした
みなさまの愛犬・愛猫…愛馬、愛豚、ご無事でしたでしょうか
戌年である家人…だいぶ老犬になってはしまいましたが、こちらもヘッチャラだいとばかり、こっくり居眠りをしておりました
先日、我が情けないお兄ちゃんから、これから夏に向かって送って欲しい物のリストを述べるからメモをしろと偉そうな電話がありました
「ハモ、ハモが食べたいっ悲しいかな、北海道にはハモがないって友ちゃんが言うんだよ。一生のお願いとしてハモと梅肉を送ってちょうだい！」
北海道もそうでしょうが、もともと関東・東京でもハモはあまり食べる習慣がなかったかと思います。
季節は違いますが、関西ではフグ、関東ではアンコウと言われておりましたし、ハモは瀬戸内海が漁場ですから、あまり馴染みがなかったはずなんですが、なんであの情けない兄がハモハモと騒ぐのか分かりません。
「ホモ」の間違いじゃないかと勘繰ってしまいます。
「あのね、お兄ちゃん！一生のお願いはとうの昔に使い果たしてるじゃない？今、何生めなの？ハモなんて知らんわっ」
それでも…ね、いくら情けないと嘆いてもみたところで、たったひとりの兄であります。
老いらくの恋を成就させ、毎日友ちゃんにこき使われているかと思えば、ハモのひと切れぐらい、どうってことはないと思い直し、築地の知り合いに頼んで航空便で送ってもらったんです
そしたら…
今日になって、お礼だと言って「夕張メロン」をふた玉も送って来たんです、あのケチが
ちゃんと「食べ頃」と「その次に食べ頃」がセットになって送ると言う、あの兄には到底思いつかない心配りです。
きっと、恋女房・友ちゃんの気配りでありましょう
程なくして…娘からも驚きの声で電話がありました
「メ・メ・メロンが届いたぁ～それも夕張だって！破綻しちゃったあの夕張でしょ？それもケチなおじちゃんから」
しばらくして…従兄からも連絡がありました。
「メロンだよ！メロン！包丁入れる前にサ、一応おみえちゃんに確認しといた方がいいって、うちのが言うんだよ。明のやつ、どうしちゃったの？」
そんなもん、知るかい
けれども、久しぶりのメロンでありますし、１本前歯がない私にとって何より、この柔らかさは有り難いことであります。
無事に届いたことだけを連絡しようと電話をしました
「おぉ着いたか？スパイシーカンタロープを父に、アールスフェボリットを母に持つ優秀なメロンだからな。心して食べるよう親戚中に通達しておいてくれ！」
今年、札幌市で行われた初セリ落札価格は、秀品ふた玉円でな・なんと２５０万だとっ
「親戚中に送ったのぉ？バカみたい！老後の資金をメロンで失くしたって知らないからね」
「そこはそれ、なんでも規格品外れがあるわけよ。よぉ～くメロンを見てみろよ。大きさが違うだろ？みんな違って、みんないいって、あの金子みすゞも言っているじゃぁないか！なぁ～おみえちゃんよ！もしもし？」
私はそっと受話器を置きました。
けれども、これこそデザートと呼べる本物の夕張メロン…噛み合わぬ歯で思う存分堪能致しました
リスト・その次には「とらやの水羊羹」とメモに書いてあります…
細かく千切っちゃおうっと
