二十四節気の暦・穀雨の末候に「牡丹華(ぼたんはなさく)」が登場し、まさに…牡丹の花咲く季節となりました手牡丹

遥か…昔、千載和歌集や新古今集での牡丹は「深見草(ふかみぐさ)」と詠まれておりまして、皐月・初夏を指す俳句の季語のひとつとなっています5月俳句牡丹

ところが同じ牡丹でも芽や蕾となりますと、春の季語となって季節が逆戻り致します…牡丹の定植春

じぃーっとまだ花開かぬ蕾を眺めておりますと、人間で例えれば10代の終わり、番茶も出花のころにあたるでしょうかつぼみ

10代かぁ…自分にもそんな輝いていた時があったのかと、ちょっと半信半疑のところがありますが、いきなり…こうはなりませんから、あったようなenaなかったような…えっ

牡丹の花びらを纏ったようなてん10代のわたくしでありますこ

最初にお断りを入れておきますが…あれから40年~今ビックリマークこの時の面影はいっさい残っておりませんので悪しからず土下座

この舞は京都の舞妓さん・芸妓さんが習います「京舞」でございます扇子

別に舞妓さんに憧れて習ったものではありませんで、お能に触れたくて東京・吉祥寺にあります、京舞のお師匠さんの元へ習いに通いました吉祥寺

京舞はお座敷で舞うものですから大きな動きはありませんが、腰を低くしてお能のように摺り足で舞います扇子

「それではあかんのんや、腰をもっと低くうに構えなあかんえ。せんども言わさんといて、低くうできひんか?せいぜいおきばりやす」師匠

「へぇへぇおおきに」…東京弁で育ちました私は、あまりの早口でお師匠さんから「何を言うとるのか分かりまへん」と、そっぽを向かれたものです…汗

逆にの~んびり話す京言葉は、せっかちな私には何を言いたいのか…話の途中で「はいはい、分かりました」と話の腰を折ってしまったものでした・・・

「話の腰を折ったらあかん。腰は低くうするもんえ」師匠

習う私たちは素人でありますから、お名前を頂くことも、舞台に立つことも叶いません舞妓

思えば…あの頃がいち番、花が華となった娘らしいときではなかったかと思います舞妓さん

鎌倉鶴岡八幡宮・境内にあります「神苑ぼたん庭園」の招待券を、お隣だった「ちゃんとやれ・じぃちゃん」から頂いたまま鎌倉を離れてしまい、勿体ないことをしてしまいましたじいさん

y’s…春牡丹、冬牡丹共通の券ですし、桜の季節にも入苑することも出来たっけsakura*

また鎌倉を訪れることもあるでしょうから、大事に取っておくと致しましょうぷぷッ(笑)

ここ下町・江東区にも牡丹の名を頂く所番地がありまして、その昔牡丹の栽培を生業とした人たちが住んでいたそうです牡丹

牡丹に付き物…と言えば蝶でありますが、花札では6月の札になります花札-梅のカス

牡丹町にある「住吉神社」では牡丹でなく「立てば芍薬」の株が植えられています芍薬

ナミアゲハが傷んだ羽を休めておりましたが、開きかけた蕾を見て「これじゃぁ花札になりゃせんわ」と慌ててしまうんじゃないかと思いますアゲハ

こちらは正真正銘の「牡丹・磯の波」です赤波 ライン用

これをこのまま和菓子にしたら…食べるのにチョィと引いてしまいますが、工芸和菓子と言えば、この「牡丹」に尽きるのではないでしょうか砂糖

鎌倉に所縁のある高浜虚子は、扇ケ谷にある鎌倉五山・第3位の「寿福寺」さんに眠っております寿お線香

古都・鎌倉と牡丹の花を愛でた虚子の句であります筆

 

『鎌倉の古き土より牡丹の芽』

(かまくらのふるきつちよりぼたんのめ)

高浜虚子