大手町にある読売新聞社が新社屋となって、1月6日から操業開始となります
ここ読売新聞社脇に、第90回を迎えた「箱根駅伝」を記念して、ゴールのテープを切るブロンズ像が建てられました
174センチ・ほぼ選手たちと同じ等身大かと思いますが、首を後ろにして見上げる姿勢は、私たち初老の者にとってはそのまま後ろに倒れてしまいかねませんから、充分気を付けねばなりません
ブロンズ像の横には90回の歴代優勝校の名が刻まれたプレートも建てられていまして、はるか昔は中央大と早稲田、明治に日本体育大学の名が何年も続き、大学のOBの方々が見たら、華やかな時代を思い起こさせるんじゃないでしょうか
平成12年に初優勝してから、しばらくは駒沢大学時代が続きます
私が眼科でお世話になっている順天堂大の活躍も見られます
大手町のビルの間で、各大学の応援合戦の打ち合わせが始まったようです
これは國學院大學の応援団長とチアガールたちです
本番ともなりますと、高下駄を脱ぎ捨て裸足で応援の指揮を執ります…でないと、コケて足首を捻挫してしまうからです
この応援団長を務めた学生の就職率は常に高く、ほぼ100パーセント間違いないそうです
逆境に負けない根性を買われ、営業に就きますとそれは手腕を発揮棒グラフにしても、折れ線グラフにしてもダントツの売り上げを誇ります
東京農業大学緑色の旗を探して大手町界隈をウロウロ…
ビルとビルとの間を隈なく探しても見つかりません
あの大根踊りの名曲さえ聞こえて来ないじゃないですか
どんどん人が集まり出して、歩道は身動きが取れなくなってしまい、あちこちで押し競万頭をやっています
場所取りで残して来た家人がさぞや心配をしているだろうと、ビルの抜け道を駆け廻り、戻ってきますと…
「今、鶴見で東洋大がたすき渡したから、当分来ないぞもうひと廻りして来い」
「犬の散歩に来たんじゃないんだからねっグルグル廻ってたら目が回っちゃうよ」
それにつけましてもこの農大のユニホーム
大根をイメージしているのでしたら、上を緑にしてパンツを白にした方が、より大根が走っている感じが出ていいのになぁ~と思うのは私だけでしょうか
沿道に集まっている人の層が何層にもなって、ますます歩道が狭くなってきたようです
報知新聞や読売新聞が駅伝の小旗を配っていますので、ほとんどの人が手に持って、その振り具合を確かめながら個人特訓しております
「…あれって馬じゃないそれも3頭もいるぅ」
「ホントだどこの馬の骨だう~ん、それにしては鼻筋が白くてなかなかいい顔をしているじゃないか」
拓殖大学で飼っている馬らしいです
つい3日ほど前までは「巳」を飼っていたと言うことです
上空にヘリが近づいて、パトカーもやって来ました
と・思うまもなく、ぶっちぎりの速さで東洋大が駆け抜けて行きました
駒澤が行く…日体大が行く…早稲田が行く…
隣に立っている青年は背が高く、日本橋方面から駆けて来る選手を教えてくれますもので、大助かり
「農大が来たら、教えて下さいね14位なんです」
「ユニフォームって、白に緑ですよねあれ、そうじゃないかなぁふたりしてやって来た」
「ふたりぃ~?」
あっという間の為五郎~って感じでして、ふたりを撮ろうなんて、無謀にも自分のカメラの腕前を過信しておりました
肝心の農大の選手・山本くんは、いったいどこを走って行ったのでしょう
「たぶん中央大学の後ろを走ってたと思いますけど…」
みなさん…颯爽と走り抜けて行く農大のユニフォームを想像してください
しかし、前日の往路・14位をキープしたまま、大手町までその順位を変えずに来るなんて、素晴らしい
己の位置をここと決め、揺るぎない自信と他校の順位に惑わされることもなく、淡々とひたすら無理をすることもなく…
これは農業の精神を立派に成し遂げている証であります
今年もまた、シード権獲得で大変な年になりそうですが、応援のし甲斐があると言うもんです
最後の選手がゴールへ向かって走り去って行き、援護していた警視庁の白バイも任務を終えました
東京箱根間を走る駅伝ですから、往・復路の途中から神奈川県警の白バイと交代をせねばなりません
多摩川に架かる六郷橋がその都県境になるそうで、先導を走る白バイはここでそれぞれの縄張りを走ることになりますが、同じイチョウの木をシンボルマークに持つほどの仲良しでもあります
今年も無事に終わりホッとしていることと思います
各大学の選手たちは、また明日から来年の箱根駅伝への長く厳しい戦いが始まります
まだまだ年が明けてから3日目です
あらゆることが始まったばかりであります
「あら…」ぐらいは、諦めずに挑戦してみようかなぁ~と、あら・ためて思った次第であります