さて…いよいよ冬至を迎えるほどに暮れも押し詰まって参りました
昼がもっとも短く、陰が極まり陽へと転じる日『一陽来復・いちようらいふく』と言われております
この日にカボチャを食べ、柚子湯に入りますれば、この先一年は無病息災で過ごせると古くからの言い伝え・風習がございます
家人はどこからかカボチャをふたつもみっつも抱えて帰って来ました
「こんだけカボチャ食べて、柚子湯に入りゃサ、がんも逃げるだろ」
「がんって言ったって膀胱全摘しちゃったんだからね、逃げるも何も…あーたの体のどこにがんがあるんですか
と、私は問いたいっ
」
「問いたいねぇじゃぁサ、逃げて行くんじゃなくて、転移や再発が来ないようにと願って食べりゃいいんだろ
」
がんの怖さとは…手術をして治しても、たとえ治ったとしても…その転移や再発に、3年…5年と怯える日々を数えることでもあります
家人は20年ほど前に大腸がんを、その2年後に肺がんを手術をしておりますから、3度目の正直での膀胱がんが見つかった今回は、引導を渡されたとふたりで覚悟を致しました
肺がんから18年も経って…聞かされた膀胱がん宣告でした
春から始まった闘病生活で過ごした2013年が、もうすぐ終わろうとしています
年が明けましての17日…検査結果が良好ならば、あとは本人の運?だそうで、東京医科歯科大病院・泌尿器科への通院も半年に1回となり、友人・知人に吉報が届けられる…そんな思いが体の奥から湧いて出て、カボチャを抱える力となったのでしょう
長らく休んでおりました「miemiex」のブログですが、今夜ようやく再開出来るまでに漕ぎ着けました
この歳になりますと、大概のことは今まで生きてきた経験で何んとかこなせるものです
ところが…ワープロまでは鼻で笑いながら使いこなしていたものが、パソコン、携帯、インターネットと加速アップするたびに、顔ばかりか脳までもが青ざめていくのが分ります
「スマホに変えたら」と言う娘の勧めも…「何を言っておるか
やっとドコモ・らくらくホンに慣れたのに、然もまったく壊れてもいないのに代える理由など、これっぽちもない
母はこれで充分だノダ
」と突っぱねてしまいました
もうひと言・み言、勧めるのかと思っていましたら…「あっそう」で終わりとなって…今に至っております
人の力を借りなければ、それも自分より若い人の力を借りなければ事が前に進まなくなって参りました
これまで生きてきた「術」がまったく通用しないものがあるんだと、改めて思うまでもなく気が付いてはおりましたが…そうそう知らんふりも出来ぬとしきりに頭を下げ、教わったというよりも「おまかせ」でありました
「わぉ」
6日振りに見る、我がブログに感激したものです
鎌倉から浦安へ…そしてここ東京・深川のはずれに引っ越しを済ませ、ヤレヤレと肩の荷も下ろしたところでございます
地べたに足を付けた暮らしから一転・いきなりの12階のマンション暮らしと相成りました
鳥も虫もいないものと諦めておりましたら羽音を立て勢いよく部屋を飛び回る物体を発見
目で追っていると、ベランダの窓に止まり、外を眺めている様子
それってんで見に行きましたら、コハナハナバチがガラスにへばり付いておりました
冬だと言うのに、街の花壇には花が咲き乱れていまして、そこから迷い込んで来たのでしょう大歓迎です
家人の友人から、お見舞い・快気祝い・引っ越しのお祝いをごちゃまぜにした花籠が届きました
ひとつでみっつを済まそうとするちゃっかりな友人を持った家人の何んと幸せなことでしょう
けれども、花の香りに誘われたものかおかげさまで、来るはずもないハナバチの訪問を受けました
バラからカーネーション、百合の花へと潜り込んでの一刻を我が家で過ごし、開け放した窓からふわっと飛んで行きました
夕方、早目に柚子湯に入りました家人ですが、ガーゼに入れた柚子の他に丸のまま柚子を足し入れ、然も手で絞り過ぎたのか…
湯から出てきたとたん「皮膚がピリピリして痛いっ!痛い」と、ピョンピョン跳ね、そのうるさいこと
あとから入る私はシャワーで済まそうと思いました
落ち着いたところで、山のように煮上がったカボチャ・九重栗イレブンを食べはじめた家人曰く…
「他になんかないの」
「」
さて、東京都民になった3日目で、わたくしたちは知事の辞職を聞かされました
「他に誰かいないの」…
2020年に開催される東京オリンピックは、江東区を中心に行われるとか…汚染処理が済めば、築地から魚市場が豊洲へ移って来ます
私が産まれ育った深川に戻っての新たなスタートを切りました
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