このごろ鳴くセミの順番が逆になったような気が致します
東京のど真ん中…御茶ノ水で聞いたミンミンゼミが、今年の夏、私が初めて聞いたセミの鳴き声でした
まずはニイニイゼミが、それからすぐにアブラゼミが追って鳴くかと思いきや…クマゼミがシャーシャー
「俺が泌尿器科に掛かっているのをバカにしとるのかっ」
想像力だけが逞しく、反応・過敏症と言うのも、考えもんでありますな
いつもはアブラゼミのジージーと鳴く声に始まり、それを聞いただけで暑さが増し、汗が噴き出したものです
セミが地上に出ての命は、1週間と言われていますから、この調子ではツクツクホウシ、蜩が一斉に鳴き出し、一斉に終わってしまうんじゃないでしょうか
浦安では、ムクドリが道端を歩くぐらい多く見掛けると前にも書きましたが、群れで地上に下りちゃぁ、地面を突いています
私は、ミミズを掘り起こしているのばかりと思っていたのですが、早朝、じっと観察をしていますと、やっと地上に這い出て来たばかりのセミの幼虫を食べてしまっているようです
新しい学説になると思いますので、詳しく調べてみたい鳥類研究家と昆虫専門家の方々に、この観察日記をお譲りいたします
でも思えば思うほど、セミに寄せる思いは「切なさ」です
明日から、また家人の入院生活が始まります
前回と同じ「東京医科歯科大病院・泌尿器科病棟」であります
今回は、カテーテルなどの検査入院ですので、1週間ほどの短い期間で済みそうです
旬の鱧で、壮行会ほど大げさなものではありませんが、ふたりで一杯やりましょう
大好物の鱧…お腹におさめ頑張ってちょうだい
「でもサ、なんか浣腸されるって聞いたんだけどなぁ
」
「…そこは、フン張って我慢しなさい
」
「フン張りようがないだろっ」
以前に受けた「膀胱内視鏡手術」は、かなりの痛みを伴い、今回はそれにカテーテルが入りますので、家人は「その覚悟はバッチリできている」と胸を張ってはおりますが、私は何もできずに見守ることしかできません
「そばにいてくれるぅ~だけぇでいいぃ~
」
低音で魅了したあのフランク永井さんを真似て歌っている家人です
『かんがへて飲みはじめたる一合の二合の酒の夏のゆふぐれ』
(かんがえてのみはじめたるいちごうのにごうのさけのなつのゆふぐれ)
若山牧水